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はなまる幼稚園
作者:勇人
ヤングガンガンコミックス
スクウェア・エニックス
現在7巻まで |
(先生達が本当に優しい!! こんなお姉さんが欲しいです!)
・山本先生(1巻〜)
・草野先生(3巻〜)
(どこまで妹可愛いんですか!!)
・さつき(2巻〜)
(園児達が可愛い……どこまで可愛いの!!)
・杏(1巻〜)
・柊(1巻〜)
・小梅(1巻〜) |
<追加情報:2010年1/22>
・TV放映中です。7巻も発売されております♪
7巻も色々事件があります……土田先生の地元や、海水浴、プールなどなど。
中でも一番の事件(?)は……………………
土田&山本先生「樹君に告白された?」
誰が誰に告白されたと?
草野先生「うん…」
いつも元気で熱血な草野先生……実は押しに弱い一面が!?w
告白されて赤くなっている上に、もじもじしている姿が……普段とのギャップが!
7巻はすさまじいくらいに、草野先生が可愛い!!
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今日紹介するコミックは、勇人先生の『はなまる幼稚園』です。
新規にコミック紹介をするのは、実に8カ月ぶりです♪
しかも、『はなまる幼稚園』は2010年1月からTV放映開始です。
先生、おめでとうございます!!
さて、この『はなまる幼稚園』に私が初めて出会ったのは2006年のこと。
それ以来、非常に好きなコミックです。
むしろ、大人になってから読んだ方が楽しいというか、癒される。
コミックの内容はタイトルにもあるように「幼稚園」の話が主軸です。
幼稚園の園児たちと先生達。そしてその家族や地域との心温まる交流が描かれています。
園児たちはいつでもパワー一杯。元気に溢れる姿が好印象。
先生達も、個性あふれる園児達と共に成長し、彼らを温かく見守っている……。
そうだけ書くとただの癒し系コミックかと思われますが、実は単純にそうでもありません。
園児たちは様々な出来事の中で、時には衝突するし、色々トラブルも起こすし、巻き込まれていきますが、その都度に成長していきます。先生達やその周囲の人々もそれによって少しずつ変わっていきます。
実際に幼稚園の周囲ではこういうことがあるだろうなとか、あるいは自分が幼稚園の頃にこういう思い出あったなとか、色々思うところも魅せながら楽しく読ませてくれるコミック。
それが『はなまる幼稚園』です。
作画のレベルも高く、シンプルながらも魅せてくれます。
園児たちは基本的に丸っこい感じでデフォルメされていますが、それがまた味わい深い。
この可愛らしい作画と雰囲気が人気の理由でもあるかもしれません。
では、登場人物も見ながら、どういうコミックかをちょっとだけご紹介。
土田先生「で、酒の勢いで告白したんだけど、山本先生の返事を聞く前につぶれちゃって…
今朝は顔合わせづらくて遅刻して…」
柊「それは気まずいですね…」
幼稚園児に自分の恋愛相談をしている土田先生。
情けないところもたくさんありますが、実は園児たちを温かく見守っている、良い先生です。
園児たちが直面した困難を解決に導いてくれる、良い大人。
園児達(特に女子)からは求婚されるほどの人気ぶり(?)
……山本先生にベタ惚れですが、肝心の相手が恋愛に鈍感なため気が付いてもらえません。
山本先生「さくら組さんと、もも組さんで今から雪合戦しよう〜」
ほわほわ〜とした感じの(巨乳)山本先生。
天然が入っているところもある先生ですが、それだけに留まらない先生です。
園児達の頑張りをそれとなくやんわりとフォローしてみせたり、
慈愛に満ち満ちた視線、行動といい……幼稚園の先生としてはまさに理想。
『はなまる幼稚園』を優れた作品に仕上げている立役者と言っても良いかと思います。
草野先生「私のところへ来たからには小梅ちゃんに一等賞を取らせてあげる!」
熱血・体力勝負の草野先生。溢れるパワーで園児たちと行動。
でも、単なる熱血家ではなく、優しい目線で園児達の立場に立てる、これも稀有な先生です。
ちなみに土田先生と山本先生の飲み仲間。
土田先生と山本先生の間を弄っては楽しんでいます(笑)
杏「杏たちが案内してあげる!!」
主要な登場園児の3人(前の2人が、杏と柊。後ろの娘が小梅)。
元気いっぱいで土田先生にアタックする杏は、トラブルメーカーでもありムードメーカーでもある。
柊は大人っぽくて、杏の暴走を抑えることも。ただ、自分を抑え込んでしまう事も。
小梅は気弱で引っ込み思案。でも、心根が優しい女の子。
3人はそれぞれ長所も欠点もありながら、互いに補う形で良い演出をしています。
杏「山本先生もパーティーしようよ! 柊ちゃんと小梅ちゃんもくるよ!」
山本先生とクリスマスを過ごしたい土田先生。
土田先生とクリスマスを過ごしたい杏。
うーん、幼稚園児はほほえましい。
杏「つっちー杏も! 杏もせ・な・か!」
みんなで海水浴に来れば、山本先生にデレデレしている土田先生。
そんな2人に嫉妬している杏。嫉妬の仕方も、子供っぽくて可愛い。
柊「宇宙飛行士になるには自然科学系の大学を卒業し、かつ3年以上実務経験が必要。
そして心身共に健康で何より堪能な英語力が必要です…
なので限られた時間を有効に使いたいと思います…」
一番大人びた柊は、将来の夢を幼稚園で書くことになった時。
夢は子供のような感じなのに、ものすごい現実を見ていました(笑)
ちなみにお父さんはダースベ●ダーではなく、天文学者さんです。
小梅「ふえ〜〜〜〜〜〜」
将来の自分を幼稚園で書こうとすれば、いずれも夢は可愛らしい小梅ですが……
どこに行っても引っ込み思案であわあわした感じ。
将来なりたいものを決め切れず、思わず泣いてしまいます。
感情が整理しきれないのも園児っぽいですねえ♪
『はなまる幼稚園』はサブキャラクターも光っています。
地域の人々や園児の家族なども、それぞれに個性があり、描写も豊か。
さつき「お兄ちゃん! 今日行くからいつもの所に鍵置いといてって言ったじゃない!」
だらしのない兄……土田先生をしかりつけているのは、妹のさつき。
高校生の彼女は、非常にしっかりしていて……
土田先生は返す言葉もありません(笑)
さつき「…カップ…ラーメン…正月から…」
正月実家に帰省しない土田先生を訪れれば、やはり始まるのはお説教。
それもこれも…………
さつき「…あと、お兄ちゃんがもう少し実家に帰ってきますように…」
さつきは土田先生が大好き(ブラコン)。
なのに勝ち気な性格なのか、土田先生の前ではツンツンしています。
その土田先生は、初詣に際しても山本先生にデレデレ…………
さつきの嫉妬がほほえましい(笑)
『はなまる幼稚園』はヤングガンガンの掲載マンガです。
青年誌系のヤングガンガンには、ちょっと合わない作風な気がします。むしろ他のところで掲載される系のマンガかと。
園児達のほほえましさに癒されるだけではなく、彼らの成長などを通して、大人にすら様々残すものを感じさせるマンガ。これほど優れた作品もそうそうないと思います。
マンガが好きな人だけではなく、子供を持つ(あるいはこれから子供を持つ)大人たちにこそ、ぜひとも読んでほしい……そういう意味では広範な人に読んでもらいたい。単なる『萌え』コミックとは一線を画す、近年珍しい読み応えのあるコミックです。
子供たちの視線に映る世界と、大人の視線から見える子供の世界。
それらをうまく合わせた良作です。
ストーリー展開も、人物描写もあらゆる点で優れた部分を持つ当作品。
これからも応援をしたい作品です。勇人先生には、ぜひこれからも頑張っていただきたい!
みなさんも店頭で購入、お願いします♪
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