今回紹介のコミックは、奈々緒舞流先生のコミック『気分は上々』です。
このコミックの内容は、建設現場で働く紅一点の事務員、若草譲(わかくさ・ゆずる)、通称ジョーが、建設現場に関わる大工さんや電気屋、鉄筋屋、設計士などなどと繰り広げる……建設現場ドタバタコメディです。
テンポの良い内容で、現場の若い建設関係者たちが策士の社長に振り回され、設計士に振り回され、ジョーに癒されながら仕事をしている様は本当に面白いです。
では、人物紹介から作品の雰囲気をお伝えします。
読んだら、店頭で買われてください♪w
ジョー「おっはよー!! 昨日は楽しかったですね〜♪」
この元気印のポニーテールの女性が、ヒロインのジョーです。
名前は若草譲(ゆずる)ですが、ジョーと呼ばれています。
明るく美人でスタイル抜群……男ばかりのむさくるしい建設現場には、まさに“華”そのもの。
ちなみに、本来は事務員の彼女ですが…………
寺西「圧接屋さんに連絡忘れてました〜。ごめんなさいぃぃ!」
ジョー「なんですってェェ!!」
現場監督の寺西があまりにも仕事できないので…………
寺西「いつの間にかボクの仕事と入れ替わってません?」
寺西(→お邪魔虫)
ジョー(→事務員兼実質的な現場監督)
いいのか……それで…………
中井「中井です。よろしくお願いします」
新規に入った鉄筋屋のカッコイイ人…………
ジョー「よ、よろしくお願いします」
ジョーも思わず赤くなるほどの彼は…………
森下「あ、コイツ女だから」
ジョー「ああっ、ホントだ!
性別が女性になってる!!」
女性でした…………
性別が女になってるって……ジョーの取り乱しようが……
だから、女になってるもなにも、女性なんだって……
楽しそうに話をしているジョーと中井さん。
そりゃあ、ジョーにとっては男ばかりの職場に入った同年代の女性ですから……
あれ、でも…………
渡部「似合いのカップルに見えるのは、気のせいか…」
森下「気のせいだ……と思いたい」
男性陣よりもカッコイイ中井さんでした…………
こちらが、社長の息子……なりはとても仕事している風ではありませんが、
実はものすごく仕事ができます。
ジョーとも幼馴染で、昔からよく知った仲ですが…………
リュージ「そして許婚」
藤木&寺西「何ですとォ!?」
ジョー「あはは、何それ。超ウケるー」
リュージ「あ? オマエ知らねえェの?」
ジョー「え″っ、本気で!?」
当人も知らない婚姻話が…………
それを仕組んだ当の本人である、策士の社長ですが……
社長「ほらウチ男ばっかの三兄弟だし、
許婚とかって何かオモシロイかなーって」
面白半分に、娘達の人生を決めていました…………
リュージ「ホラな、そんなモンだろ?」
ジョー「つーか、何で私なのよ!?」
勝手に人生を選択されていたジョーのお怒りももっともです……アーメン。
ちなみに、この策士の社長は…………スポーツ大会とかバーベキュー大会とか銘打って、
休日に現場の作業員達を総動員しては…………
ジョー「ここからここまでの範囲を早く削ったチームの勝ち」
藤木「これってこの前変更になった……」
スポーツ大会で作業員達が何の競技をやっているのか、ジョーに会うためだけに飛び入り参加した設計士の藤木が質問したところ……。
どうにもなんだか、普通のスポーツではない。
藤木「やっぱり作業?」
ジョー「競技です」
後ろでやっているのは『はつり合戦』。
コンクリ部分を振動ドリルで早く削る競技ですが……それって……
社長「だいぶ進んだな」
藤木「強かですね、社長……」
結局は休日出勤タダ働きを、うまく作業員をそそのかして行わせている、策士な社長なのでした。
なお、ジョーは闊達で美人なので…………
藤木「オハヨー、若草さん。
一緒に現場行こ。迎えに来たヨ」
設計士の藤木は完全にのめりこみ…………
出勤前に自宅にまで車を乗り付ける始末。
休日にはなんのかんのと理由をつけてデートに誘おうとするし……
ジョー「何で家を知ってるんですか!?」
藤木「監督に住所を聞いたんだよ」
ジョー「それってストーカー行為じゃないですか!!」
藤木はストーカーのごとく、毎日のようにジョーの前に姿を現す始末……
というか、設計士が毎日やってくる現場って…………
こういうとき、ポニーテールの女性の髪がしっかり跳ね上がっているのが最高ですね♪
ポニーテールは感情表現も豊か!!
藤木「いい男がすれば「情熱的行為」なんだよ」
なんて根拠の無い、自信に満ちたポジティブ思考。
でも、基本的に悪い男でもなく、普通にジョーをテニスに誘ったりなんだりできるようにはなっていました。
…………良い男は得だなあ…………
全体を通して見ると、建設現場の様々な仕事を下敷きにして、テンポ良く面白い4コマだと思います。
ジョーもジョーで、美人(で良いポニーテール)なのに、非常に男勝りで何故か言い寄ってくる男が藤木以外にいないという始末。
作業員達が生き生きと働いていて、読んでいて気分もよくなる良い4コマだと思います。
ぜひぜひ、ポニーテールがメインヒロインのコミックの売り上げに貢献してください!!
……あ、最後が露骨過ぎた…………。
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