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花やか梅ちゃん
作者:師走冬子
まんがタウン・オリジナル
双葉社
全3巻 |
(この娘に萌えろ!!)
・春巻梅(1巻〜) |
<追加情報:2007年8/8>
・2巻発売!! 待ちに待ちました!! やっぱり梅ちゃんは可愛い……
・梅ちゃんのことを好きだというライバルの花屋が出てきました!!
・強力なライバルの出現に……キリヤマン……どうする!? |
<追加情報:2008年11/4>
・1年少々ぶりに発売した新巻……完結でした!!
・4巻…………ここまで色々ありましたが……
・クズサラリーマン桐山と、花屋の看板娘梅ちゃんとの最後は……
梅「「誕生花」っていうのもあってね。キリヤマン、誕生日いつ!?」
桐山「5月1日だけど……」
梅「……ホントに?」
桐山「? ああ」
梅「…ひみつ エヘヘー」
桐山「何だよっ、最後までオレ仲間外れかよー!!」
梅ちゃんが喜ぶのも、それはそのはず…………
桐山が調べたら、5月1日の誕生花は「すずらん」でした。
梅ちゃんのお店は「すずらん」です。
なお、すずらんの花言葉は…………
梅ちゃん、最初の紹介に書きましたが、この世に血の繋がった家族はおりません。
一緒に暮らしている桜ママや、妹の桃とは血の繋がりはありません。
父も母も既に他界…………
梅「…キリヤマンも、いなくなっちゃった」
梅「お父さんとお母さんみたいに、桜ママや桃も、いつかみんな、いなくなっちゃうのかな?」
普段は明るい梅ちゃん、実は非常に繊細な女の子でした…………
桐山「待ってろって言ったろ!?
何でもしょーがねーで済ますんじゃねーぞ!!」
桐山「壊れてもオレが何度だって作り直してやるよ。だから…」
そうして色々あった2人でしたが……とうとう最終回……
梅ちゃん「幸せな音がするよ」
すずらんの花言葉は「幸せは戻ってくる」でした。
途中、どういう経過があったのか……
キリヤマンは借金取りに追われていたはず……その話は?
キリヤマンが仲たがいしていた、実家の話は?
その経過は、コミックスで読まれてください!!
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今回紹介するのは、師走冬子先生のコミック『花やか梅ちゃん』です。
師走先生の作品は、他にも『女クラのおきて』『スーパーメイドちるみさん』などあります。これを書いている、2005年10月31日現在、これらも所有しています。
師走先生の描く女の子たちは、みんな元気一杯で笑顔の似合う女の子です。
その中でも、一番のお気に入りコミックである「花やか梅ちゃん」……ヒロインの春巻梅ちゃんは、非常にお気に入りです。
とにかく笑顔が似合う似合う。
この梅ちゃんと、クズサラリーマン桐山勇悟(あだ名:キリヤマン)の非常に癒される、ほのぼのとしたラブコメディ4コマです。
あと、このコミック……舞台が「すずらん」という花屋のため、毎回様々な植物の薀蓄(うんちく)なども出てきます。
さて…………登場人物紹介を通して、このコミックを紹介しましょう。
この2つのコマに、登場する女性キャラ3名全員が出ています。
メガネをかけた女性が、他の2人の母親……春巻桜さん。
二人を叱責しているのが、次女の桃ちゃん。
で…………花屋の看板娘にも関わらず、
美的センスが完全に欠落している、
口がバッテンになっていて可愛い娘が、ヒロインの梅ちゃんです。
まず、2人の母親の桜さん…………
経済観念が欠落しているため、5000円の花かごを2000円で売却。
そのことを、次女の桃ちゃんに怒られます。
しかし、桜ママには無敵の「未亡人パワー」が…………
財布を持って歩かなくても、商店街では食材を貢がれ……
5000円の花かごは、宝石の群れへと変身。
その溢れる甘いフェロモンは、
作る料理に調味料を入れずとも、勝手に甘くなってしまう!
という、特殊体質の持ち主でもあります。
ヒロインの梅ちゃんが惚れている、
クズサラリーマンの桐山勇悟(以下、キリヤマン)
いつも借金取りに追われ、家財道具は全て差し押さえ。
元旦から一ヶ月130円でどう過ごすかを考えている男です。
会社の営業をサボって、「すずらん」でバイトしているダメ男。
上記のコマも、
梅ちゃんから『花に囲まれて仕事できるだけで幸せ』
というのを聞き、足元の幸せを…………
梅「キリヤマン幸せ?」
梅ちゃんの笑顔とセリフが、なんだか最高です。
このコマは、花屋の香りの話から発展。
梅「手っ取り早い香りつけは、これかなあ」
と梅ちゃんがキリヤマンに香水をつけてあげます。
直後のキリヤマンのセリフ……
キリヤマン「これで女の子にもモテるかなー!!」
の直後…………
梅ちゃんが笑顔のまま、無言でバイコラールを吹き付けているのがたまりません。
ちなみに、4コマのタイトルは「よけ」
バイコラールは病害虫防除の薬です(笑)
梅ちゃん、意外と嫉妬深い?
ちなみに、次女の桃ちゃん。
小学生なのに、店の経理を仕切っています。
クラスの男の子が自分にちょっかいを出してくる…………
というのを聞いたキリヤマンが、
キリヤマン「そのガキ、お前に気があるんじゃないか?」
と指摘。
小学生が好きな子をいじめる……確かに珍しくないことです。
それへの桃ちゃんの反応は、
桃「それはいくらで売れるのかね?」
…………超守銭奴…………鬼だ…………
ちなみに梅ちゃん…………
キリヤマンに高校生か中学生だと勘違いされていました。
実際は
26歳!!
キリヤマンは21歳なので、5歳も年上!?
発覚したとき……キリヤマンだけでなく、私も信じられませんでした。
梅「そろそろお肌のまがりかどで〜」
…………確かに、何て説得力のない顔だ…………
ちなみに、梅ちゃんが26歳なのに、
桜ママが異常に若いのは、
梅ちゃんは、桜ママ、桃ちゃんと血がつながっていないから。
梅ちゃんのお父さんはすでに亡くなられていますが、
その亡くなる前に、桜ママと再婚しています。
ちなみに、梅ちゃんの実の母親は、かなり昔に亡くなっているそうです。
つまり、梅ちゃんには「血のつながった家族」が一人もいない。
それを知ったキリヤマンは、
キリヤマン「でも、いいのか?
血の繋がらない家族と暮らしていて」
と聞いてきます。その直後のコマが上のものです。
キリヤマン……梅ちゃんに『大事な家族』と認定されています。
この「花やか梅ちゃん」は、ヒロインの梅ちゃんに癒されること間違い無しです。
いつも笑っていて、少々つかみどころのないヒロインな気もしますが、そこもGOOD!!
彼女が惚れている、クズサラリーマンのキリヤマンも根は良い人で、この2人のラブコメは心温まるものがあります。
キリヤマンのギリギリな生活ぶりがスパイスになるのか、梅ちゃんたちの『何気ない日常の幸せ』が、一層引き立つ良い作品です。
幸せは案外身近なところにあるのかもしれないなあ……などと思わされる、癒しの一冊です。
ぜひぜひ、書店でお手に取ってください♪
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