「ほんとにあった!霊媒先生」 ほんとにあった!霊媒先生

作者:松本ひで吉

少年ライバル

講談社

現在1巻
(霊を呼ぶ先生がクラスの担任です)
キバヤシ先生(木林呪理)(1巻〜)


 今日紹介するコミックは、松本ひで吉先生『ほんとにあった!霊媒先生』です。


 名前から察するとおり…………
 そもそも、コミックの表表紙にいるキバヤシ先生の……


 まるで弥生時代か何かを髣髴とさせる服装……

 とても教師に見えませんが、この人、学校の先生です!


 学校中を霊を呼んでは大騒ぎにし、霊を呼んでは除霊して……
 あの世のことはなんでも知っているけど、この世のことはなんにも知らない。
 そんなキバヤシ先生の授業が楽しく展開されます。


 起立! 気をつけ! 霊!! お憑かれさまでした!!

 時にはあの世のうんちくも語るキバヤシ先生を中心にした、オカルティック学園コメディー


 絵柄からしても分かるように、萌えとかソッチ系のコミックではありません。
 しかし、確かな面白さ……じんわりくるおかしさが溢れた良作かと思います。



 個人的には、サイドストーリー的に動いている「黒猫」の話の方も大好き。
 黒猫の紹介は今回しないので、気になる方はぜひ店頭で購入されてください!!



 さて……ではいくつか紹介を…………




 
 教頭「教員の人手不足には困りましたな」

 私も昔学校の先生をしていたので(2006、2007年度)、それは実感するところです。
 さて、教頭のボヤキを聞いたキバヤシ先生は…………





 


 早速、あちらの世界の方々を連れてこられました。




 

 教頭「…………教員免許は?」

 教員免許で済む問題なんですか!?

 キバヤシ先生「えっ? 免許いるの!?」

 おい、こら、現役教師!?




 キバヤシ先生は、妖怪もお仲間にいるし、降霊も得意です。
 
 内気な女子生徒に織田信長の霊を降ろし、活動的にしてあげたり!

 幽体離脱をして、一気に家庭訪問を済ませようとしたり……

 クラスの欠席者が多い日には、妖怪たちを教室に入れて学級閉鎖を防いだり……

 退屈な会議は幽体離脱でなんとかごまかします。




 


 そういえば先生、名前が「木林呪理」なので、女性なんですよね……多分……
 全然女性に見えない感じもしますが……。
 授業の内容からして、地理歴史科の先生……ちなみに私もそうでした、懐かしい。



 ところが、先生授業内容をど忘れ。
 止むを得ないので…………

 本人に直接聞いてみてくれ

 とばかりに、自分に信長の霊を降ろしたのですが、
 雰囲気が恐ろしく、誰も聞くことはできませんでした……
 聞いた瞬間に「斬殺」されそうな雰囲気だったので……



 やむなくキバヤシ先生は…………




 
 キバヤシ先生「ちょうど岸本の守護霊が同時代じゃないか」

 先生、誰と会話しているんですか!?

 生徒達の目線も非常に不安げです…………

 きっと、岸本君の側に……目線からして上にいるんでしょう……

 目に視えないなにかが…………




 

 しかし、教師としてはさすがにバツが悪い……そう思ったのか……




 
 キバヤシ先生「こんなラッキーがテスト本番中に起こると思うなよ!」

 生徒一同『誰もマネできねえって!!』


 ちなみにキバヤシ先生……霊視によって、全国模試の解答を見たこともあります。




 

 度々というか毎度毎度騒動を起こすキバヤシ先生に、
 さすがに他の先生方も怒るときがあります。


 一体…………


 

 こんな先生を誰が採用したのか…………




 
 校長「あっ、教頭。ミステリーサークルの模型見る?」


 校長…………



 

 不思議大好き校長先生。
 キバヤシ先生がお気に入り……まさか……買収!?





 妙なテンポが面白い、ある意味ではギャグマンガの王道を行くような作品。
 しかし、今まで学園プラス霊ものってコミックは結構出ておりますが……
 この「ほんとにあった!霊媒先生」のようなタイプのコミックは無かったかもしれません。



 オススメの一品。
 あなたもぜひ、店頭で購入して読んでみてくださいませ!


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