今日紹介するコミックは、松本ひで吉先生の『ほんとにあった!霊媒先生』です。
名前から察するとおり…………
そもそも、コミックの表表紙にいるキバヤシ先生の……
まるで弥生時代か何かを髣髴とさせる服装……
とても教師に見えませんが、この人、学校の先生です!
学校中を霊を呼んでは大騒ぎにし、霊を呼んでは除霊して……
あの世のことはなんでも知っているけど、この世のことはなんにも知らない。
そんなキバヤシ先生の授業が楽しく展開されます。
起立! 気をつけ! 霊!! お憑かれさまでした!!
時にはあの世のうんちくも語るキバヤシ先生を中心にした、オカルティック学園コメディー。
絵柄からしても分かるように、萌えとかソッチ系のコミックではありません。
しかし、確かな面白さ……じんわりくるおかしさが溢れた良作かと思います。
個人的には、サイドストーリー的に動いている「黒猫」の話の方も大好き。
黒猫の紹介は今回しないので、気になる方はぜひ店頭で購入されてください!!
さて……ではいくつか紹介を…………
教頭「教員の人手不足には困りましたな」
私も昔学校の先生をしていたので(2006、2007年度)、それは実感するところです。
さて、教頭のボヤキを聞いたキバヤシ先生は…………
早速、あちらの世界の方々を連れてこられました。
教頭「…………教員免許は?」
教員免許で済む問題なんですか!?
キバヤシ先生「えっ? 免許いるの!?」
おい、こら、現役教師!?
キバヤシ先生は、妖怪もお仲間にいるし、降霊も得意です。
内気な女子生徒に織田信長の霊を降ろし、活動的にしてあげたり!
幽体離脱をして、一気に家庭訪問を済ませようとしたり……
クラスの欠席者が多い日には、妖怪たちを教室に入れて学級閉鎖を防いだり……
退屈な会議は幽体離脱でなんとかごまかします。
そういえば先生、名前が「木林呪理」なので、女性なんですよね……多分……
全然女性に見えない感じもしますが……。
授業の内容からして、地理歴史科の先生……ちなみに私もそうでした、懐かしい。
ところが、先生授業内容をど忘れ。
止むを得ないので…………
本人に直接聞いてみてくれ
とばかりに、自分に信長の霊を降ろしたのですが、
雰囲気が恐ろしく、誰も聞くことはできませんでした……
聞いた瞬間に「斬殺」されそうな雰囲気だったので……
やむなくキバヤシ先生は…………
キバヤシ先生「ちょうど岸本の守護霊が同時代じゃないか」
先生、誰と会話しているんですか!?
生徒達の目線も非常に不安げです…………
きっと、岸本君の側に……目線からして上にいるんでしょう……
目に視えないなにかが…………
しかし、教師としてはさすがにバツが悪い……そう思ったのか……
キバヤシ先生「こんなラッキーがテスト本番中に起こると思うなよ!」
生徒一同『誰もマネできねえって!!』
ちなみにキバヤシ先生……霊視によって、全国模試の解答を見たこともあります。
度々というか毎度毎度騒動を起こすキバヤシ先生に、
さすがに他の先生方も怒るときがあります。
一体…………
こんな先生を誰が採用したのか…………
校長「あっ、教頭。ミステリーサークルの模型見る?」
校長…………
不思議大好き校長先生。
キバヤシ先生がお気に入り……まさか……買収!?
妙なテンポが面白い、ある意味ではギャグマンガの王道を行くような作品。
しかし、今まで学園プラス霊ものってコミックは結構出ておりますが……
この「ほんとにあった!霊媒先生」のようなタイプのコミックは無かったかもしれません。
オススメの一品。
あなたもぜひ、店頭で購入して読んでみてくださいませ!
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