コミック紹介(水瀬るるう:大家さんは思春期!) コミック紹介(水瀬るるう:大家さんは思春期!)

作者:水瀬るるう

芳文社

まんがタイム

現在1巻まで
(この娘を保護者のように見守りましょう!!)
里中チエ(1巻)

 こちらは「まんがタイム」誌上で掲載されている、水瀬るるう先生の作品で、初の単行本になります。
 話の始まりは、新社会人になったサラリーマンが安アパートに引っ越してきた……というところから始まって、アパートの住人……とりわけ大家さんにまつわる4コマ漫画です。



 
 里中チエ「ふつつかものですが、

       よろしくお願いします」

 前田さん『どどど、どういった状況ですかー!!?』

 サラリーマンの前田さんが、就職して初めての一人暮らし。6畳風呂なしの安アパートに引っ越してきたら……突然部屋に現れたのは女の子。
 
その上、いきなり「ふつつかものですが」などと言われれば、どういう状況かと。前田さん、その日の出来事を時系列順に思い出してみます。


 
 午前中に新居に到着、荷物を運び入れて…………


 
 そうしたら、先ほどの女の子が突然部屋に上がり込んで来て……上述の挨拶でした。
 美少女にあんな挨拶をされた前田さんは…………


 1.もしかして親父の隠し子?

 2.血の繋がっていない妹?

 3.生前から約束されていた婚約者!?

 などと考えめぐらせ、ウキウキ気分になったと思えば…………


 
 チエちゃん「このアパートの大家としてまだ色々手探り状態で」

 大家さんかよチクショー!(前田さんの心の叫び)


 
 前田さん「ていうか俺、

       今人生初で部屋に女の子上げてた!」

 それもなんだか悲しい前田さんの人生!?

 女子中学生が部屋に残した残り香りだけで幸せ状態に。
 ちなみに、
中学生で何故か大家さんという、チエちゃん。中学生……という年齢からか、店子さん達はまるで保護者のような気分。商店街の人達もチエちゃんを温かく見守っています。


 
 白井麗子「はぁ……チエちゃん可愛い」

 ここまで来ると……保護者的立場とか、気分ではなくて……

 変質的な気もしますが、チエちゃん大好き店子さん代表者

 物陰からチエちゃんを見て頬を染めているのは、店子さん(204号室)の麗子さん。前田さん(203号室)に「チエちゃんの事好きなんですね」と言われれば…………


 
 麗子さん「そりゃもう!

       一日中傍で見ていたい位よ!」

 過保護な……母……もといお姉さん気分。チエちゃんへの溺愛ぶりから、前田さん曰く「隣にあんな美人さんが住んでるってのに、ロマンスらしいものは期待できそうにないぞ」。

 中学生で大家さんのチエちゃん。しっかり者、真面目、料理・家事が大得意……と、完璧な感じに見えますが、でもやっぱりまだまだ中学生。


 
 チエちゃん「あの……

        前田さんに助けて欲しい事が……」

 中学生に分からない事でも、大人なら分かるだろうとチエちゃんが助けを求めれば……


 
 前田さん「チエちゃんの頼みとあらば何でも!」

 なんというか、ちょろすぎるほどに、大人があっさり屈します。

 出来る出来ない、どんなお願いか聞く前から安請け合い。


 
 前田さん「え? 可愛いお弁当?

       チエちゃんよりはるかに料理できないよ?」

 前田さん轟沈。

 料理の出来ない前田さんは、チエちゃんに料理の差し入れをしてもらっている程です。

 いい大人が!? 中学生にご飯を作ってもらっている!?

 通っている学校で、クラスメートの「可愛いお弁当」を見たチエちゃんが、それを学校に持っていきたいというものでした(※チエちゃんのお弁当は、昆布巻・きゃらぶき・奈良漬・イワシのみりん干し……など、まるで『お年寄り』のお弁当みたいな感じでして)。

 で、前田さんが「麗子さんなら女性だし、俺より分かるんじゃ」と。


 
 麗子さん、チエちゃんの頼みに笑顔で快諾。


 
 麗子さん「何で頷いたの私!

       私が作れるのはおにぎり位よぉぉ!」


 快諾したは良いが……麗子さんも料理できません。

 頷いてしまうのは……チエちゃんマジックというべきか…………

 可愛いお弁当を学校に持っていけるのでしょうか?

 基本的にチエちゃんと店子さん・それにチエちゃんの学校でのお話です。保護者っぽくふるまうけど、うまくいかない優しい店子さん達との日常が描かれています。ほんわかした漫画。ピュアなチエちゃんにあてられそうになる1冊です。オススメ♪
 

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