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よつばと
作者:あずまきよひこ
電撃コミックス
メディアワークス
現在8巻 |
(この娘の天真爛漫さを見よ!!)
・小岩井よつば(1巻〜)
(萌えるならこの娘!!)
・綾瀬風香(1巻〜) |
<追加情報:2005年9/1>
・この作品の夏休みも後半に突入。魚を釣りに行ったり、「よつばしんぶん」を作ったり、ラジオ体操に行ったり……みんなとの何気ないけど、どこかがおかしい日常……4巻がとうとう発売です♪ |
<追加情報:2006年6/5>
・とうとう5巻発売です♪
・海に行ったり、やんだが出てきたり……風香る風香も健在です♪ |
<追加情報:2007年1/1>
・6巻発売!!
・夏休みも終わって、よつば以外は新学期開始。
・自転車がキーワードな6巻です。 |
<追加情報:2007年10/10>
・7巻……とうとう“やんだ”の登場率が上がってきましたよ。
・やっぱり、風華がお嫁に欲しい……そう思ってしまった5巻でした。
・風華のTシャツ……ロゴが“86”ってあったので……最初はバストかと思ったら、“kcal”って書いてあった。 |
<追加情報:2008年9/16>
・8巻発売中!! 基本的な登場人物がまんべんなく登場するようになりました。
・夏休みを過ぎたあたりなので、風華の高校とかも前巻から舞台になるように。
よつば「ふーかはそとでてみるか?」
風香「だめー。よつばちゃん外出たら飛んでっちゃうよ」
小さな天真爛漫な子供よつば。
この子が自宅や近所で繰り広げる何気ない日常コメディが面白い本作品。
台風の日に、お隣さん(綾瀬さん)へやってきたよつば。
この家のかーちゃんをはじめ、小学生の3女恵那、高校生の次女風香、大学生の長女あさぎとの話がきわめて多いですね。
風香「そう。傘広げてたらピューって風がきて、ピューって飛んでっちゃうよ」
よつば「!」
あさぎ「ほんとに飛ぶかもしんないな」
風香のこの言葉…………
怖いもの知らずのよつばには逆効果でした……
子供は得てして、大人の『常識』では行動しません。
それから少しして…………
恵那「よつばちゃんどっか行ったよ?」
よつばがいなくなっています…………
あさぎ「うん」
かーちゃん「トイレじゃない?」
甘い!!
常識なんて、小さい子供ましてやよつばには通じません。
2人ともすぐにピンときたら…………
よつばは台風の中、風香が言ったように傘を広げて飛んでいました……
慌てて外に出て走っていく、長女あさぎ……優しい人だなあ……
あさぎ「あり?」
あさぎ「こりゃまた珍しい組み合わせな」
この直後、よつばの唐突な言葉があさぎに……
よつば「あさぎはブス!」
あさぎ「なにィ!!」
答えは「あべこべごっこ」です。
つまり、あさぎは、よつばから見たら美人だということでした。
こうした、優しいご近所さんとの交流を描いた、自然体で面白いコミックです。
私としては、こうしたテンポのコミックはとても好き。みなさんはどうですか?
ちなみに、よつばは幼児なので、セリフは全てひらがなかカタカナです。
伏線とかも前々の巻からしっかり張っており、話の展開はスローテンポですが、伏線の回収の仕方がとてもうまくて引き込まれます。
大人になってから読むと、子供時代を思い出して懐かしい気分にもひたれるマンガです。
大人にも必見!!
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ちょうど夏休みの始まる日に、綾瀬家の隣に、小岩井家(よつば、とーちゃん)が引越ししてくるところから始まります。
基本は、よつばとその周りの人々のふれあいを書いた、日常ハートフルコメディ。
このマンガ。
あずまきよひこ先生が「あずまんが大王」後に書き出した作品です。
「あずまんが大王」は、女子高生たちを主役に書いた、4コマ学園コメディーでした。
この「よつばと」は、テイストをがらりと変えて、小さな女の子と、周囲の人たちとの夏休みを描いたマンガです。
人によって、評価がずいぶんわかれますが、私は好きなテイストです。
さて、この一コマ……どれにするか迷いましたが、3巻128Pのこのコマにしました。
話は、よつばととーちゃんが、動物園に行った際の話で、よつばが初めてゾウを見ます。
そのときのコマ。
よつば「おー!
とーちゃん、ぞうのいってることわかるのか!?」
とーちゃん「わかるぞー。翻訳家だからな!」
とーちゃん「ぼくは、アフリカから来たんだゾウー」
よつば「い・ん・ど・ぞ・う」
この直後のコマのとーちゃんのセリフが、
とーちゃん「ごめん。
とーちゃん今、テキトーなこと言った」
なんか、こんな感じのテイストで話が展開されていきます。
大笑いするようなコマや落とし方はないのですが、それでも何かがおかしい……そんなテイストの落ち着いたマンガです。
まあ、こんなお父さんになりたいですね。
総評としては、「よつばと」は「あずまんが大王」と違って、ちょっと人間離れした人というのはまず出てきません。
よつばは、天真爛漫で不思議な子供ですが、それでも子供の枠を超えませんし、周囲の人々も、基本的に普通の人々です。
だから、「日常的にありえないだろう」というような落とし方(「あずまんが大王」時にはよくあったと思います)は、あまり見受けられません。
笑いどころも、普通のギャグマンガの落ちとは違います。
あくまで、普通の日常。普通の日常なんだけれども、何故か笑える……そんなノリです。
なんかこのマンガを見ていると、遠い日の自分に重ねられる気がしてなりません。
子供の時の純粋さと、周囲の人々……そんな遠い過去を思い出させるようなマンガです。
でも、しんみりはしない。何故か面白い……。
大人にもぜひ手にとって頂きたい一冊です。
むしろ、高校生や大学生以上の方が面白さがわかるような気がします。
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