後輩Ｍ「光一さん、憤死したかと思いました」
憤死「ふん・し」
①憤り嘆いて死ぬこと。
と、死亡説の出ていた光一です。
うん。死んでいたらしいの。
あら、いやだ！！
と、コノ日記とコノ日記で、
私が合宿に行った話しをしたと思います。
その合宿の最後に、
みんなで「釣堀」に行って、マス釣りをしたんですね。
で、
寒いせいか、誰も連れないまま小一時間。
負けず嫌いの私は、
光一「負けん！！ 私が最初に釣り、
自分の釣ったマスを食べるのだ！！」
店の方では、
釣れない方でも魚を食べれるように用意してくれてました。
でも、それを食べてはルーザー（負け犬）
合言葉は、「私は負けない！！」
後輩Ｏ「おお釣れた！！」
何！？
Ｆ教授「おお、釣れた♪」
何だってー！！
そうして、
参加者９名中、５名がマス釣りに成功。
連れなかった人も、
店の中で美味しいマスとゴハンを食べてました。
私？
釣堀の人「兄ちゃん。
まだあきらめないのけ？」
光一「私は絶対自分で釣る！！
釣ったのを食べます！！
私は負けない！！」
合言葉は、「私は負けない！！」
もはや、ここまで来ると引っ込みがつかず、
寒空の下、
一人で震えながら釣竿を……
釣れないどころか、
針に食いつきもしないんですけど……。
そうこうする内に、
中でマスを食べてきた後輩たちが、
また釣り糸を垂れだします。
後輩Ｏ「おお、かかった！！
あ、逃げられたー！！」
光一「…………」
殺殺殺殺殺…………
食いつきもしねーよ、コッチは……。
コイツ、釣ったら池の中に突き落としてやろう……。
そこに、さらに後輩Ｍが現れました。
彼もまたマスを食べて、
ぬくい思いをしていたのです。エネミー（敵）です。
後輩Ｍ「おお！！
釣れたー！！」
おいおい……。
ものの５分もしない内に釣ってるよ……。
こちとら、
お前たちよりも長い時間、
必死で釣ろうとしてるんじゃー！！
神は努力する人をお認めにならぬのか！？
そうして、
また戻ってきた後輩たちに、
何度も何度も魚が食いつき、
私には一向に食いつく気配すら見せない。
この遣る瀬無さ！！
光一「何でひっかかりもせんのじゃー！！」
そうして、
泣き叫びながら、
店の中に入って、
結局釣れないまま、マスを食べました。
ルーザー（負け犬）です……ええ、私はルーザー……。
光一「先生。
私は今日、人が人を憎んだりする、
負の感情を覚えました。
ナショナリズム研究していて、
人がなんであんな敵愾心を燃やすのか……
ちょっと実感しました……」
そこで、外でまた釣りを始めていた、後輩Ｏを見て、
光一「アイツ、
釣ったら釣堀に突き落としてきます」
教授や後輩の娘たち「はははははははははは♪」
と、遣る瀬無さを教授や後輩たちにぶつけてみました。
私の付いている教授は勝利者でした。
自分で釣ったマス食べてるもの……。
その翌日、
私は体調を崩して大学をお休み。
翌日、先述の後輩Ｍに会って、
昨日休んだ理由は「体調不良」だったと言うと……
後輩Ｍ「光一さん、憤死したかと思いました」
光一「ふ……まさか。
まだたったの一勝一敗さ。
５回勝負しなければ……
あんな釣れた釣れないは単なる確率論さ、ふ♪」
後輩Ｍ「そうっすよね。
では、次の合宿で決着をということで！！」
光一「ふ、その通りだね」
ああ、もう！！
憎い！！ 憎いわ！！
本当は憤死しかけたよう……。
負けず嫌いの私の葛藤……アナタに分かって？ |