吾妻庵総本店追跡調査記事
4件(最終更新:2008年9/13) |
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▼2008年9/13(土)
この日、茨城県へ彼女がやってきた。
ただ、彼女が土浦に着いた時間が午後2時半であり、ランチをどこかへ行く時間としては遅くなりすぎていた。
そこで、私がふと思い出したのが…………。
以前、大学院生だった頃に足しげく通っていた土浦市内の老舗蕎麦屋『吾妻庵総本店』である。
ここは、営業時間が午前11時から午後8時と非常に長い。
昼休みがなく、ずっと営業していたはずだと思い、早速行ってみた。
約3年半ぶりに訪れた吾妻庵は、その南隣が区画整理されており、以前は存在していなかった駐車場が大きく取られていた(10台以上……以前はもっと南に数台置けたが、これでもっと便利になった)。
昼もとうに過ぎた店内は、私たち以外にはお客は2名だけであった。
↑吾妻庵総本店の店内。
以前と変らない。奥には座敷があり、ゆったり食べられる。
100年以上の老舗だが、土間作りに立ち並ぶテーブル席も、清潔感がある。
↑昔から使われている、趣のあるメニューも健在!!
↑なお、レジは奥の暖簾をくぐった先にある。
写真では分かりにくいが、明治時代に使われていた、昔の漆塗りのそば入れも健在。
思えば、初回調査時から、ここのメニューを書いていなかったので、今回メニューを参考までに全品目書いておく。
吾妻庵総本店メニュー(大盛りは200円プラス) |
【冷】
「もり」(550円)、「たぬき」(750円)、「大盛り」(750円)、「ざる」(650円)
「天南ざる」(1000円)、「天ざる(※小エビかき揚げ)」(1300円)
「上天ざる」(1700円)
【温】
「かけ」(550円)、「たぬき」(650円)、「花満き」(700円)
「玉子とじ(※板のり)」(700円)、「月見そば」(700円)、「天南そば」(850円)
「かき玉うどん(※小エビかき揚げ)」(1050円)、「あんかけ」(900円)
「おかめそば」(850円)、「肉南ばん」(850円)、「カレー南ばん」(850円)
「鳥南ばん」(850円)、「釜揚げうどん」(850円)、「天ぷらそば」(1200円)
「志っぽく」(1000円)、「なべやきうどん(※五目)」(1100円)、「上ナベ」(1400円)
「親子南ばん」(1000円)、「天とじ」(1300円)、「上天ぷら」(1550円)
「力うどん」(1000円)、「付麺(付鳥 or 付カレー)」(1000円) |
値段は550〜1700円。平均的な値段は850円程度。
3年半前と比べて、いずれも100円程度値上がりしていた。
↑私は以前よく頼んでいた、「天ざる」(1300円)を、大盛り(追加200円)で。
彼女は普通盛で「天ざる」を注文した。
小エビのかき揚げ(+かき揚げに通常のエビも入って、お得である)と、オクラやシソ、カボチャの天ぷらが添えられている。
以前と変らず、歯ごたえがある細麺。
↑そばつゆはちゃんと残して食べよう。何故なら、蕎麦湯の楽しみがあるから。
やはり、このところの原材料価格の高騰は、3年半ぶりに訪れた吾妻庵総本店も直撃していたようだ。
私が頼んだ「天ざる」は、以前は1200円であったから、100円値上がりしていた。
メニューの変更はなかったが、いずれも100円ずつ値上げをしていたようだ。
ただ、店の女将さんは変らず元気だったし、店の雰囲気や味も変っていない。
むしろ、店の脇に大き目の駐車場ができたので、以前よりも利用しやすくなった。
店内の窓を開け放し、風鈴が風に誘われて音を奏でていた。
涼しい風が店内を通り抜け、気持ちよかった。
店は老舗の雰囲気も持ち合わせているため、老若男女問わずに気軽に入ることができる。
ヘルシーな蕎麦は女性にもオススメ!
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▼2003年12/26(金)
この日、再び「吾妻庵総本店」へ行ってきた。
今回は、天ぷらそば(1100円)を頼んだ。
熱いツユにつかっていても、ここのソバの歯ごたえは良い。
そして、ほのかな甘みがあっておいしい。
それだけでなく、やはり前回も書いたが、天ぷらがおいしいのだ。
小エビがたくさん入っていて、それだけでなく、身ぶりのいい大き目のエビも入っている。
年越しソバも承っているとのことだ。 |
▼2004年1/10(土)
年明け最初の追跡調査である。
今回は、初めて来たときと同じく、「天ざる」(1200円)を頼んだ。
蕎麦はやはり歯ごたえがあるし、ほのかな甘みがよかった。 |
▼2005年1/28(金)
2004年は、吾妻庵に月2回のペースで通わせてもらった。
午後4時ぐらいに昼ごはんを食べることが多い私にとって、多くの店が閉まっているようなこの時間帯に、おいしい蕎麦が食べられるこの店はありがたい。
そして、この日の4時ごろに行ったところ、店の人が声をかけてくれた。
「これから蕎麦をぶつところなのよ」
そこで、以前から蕎麦打ちを見たいと思っていた私は、
「見せてもらえませんか?」と言ってみた。
店の人が「どうぞどうぞ」と快諾してくれたので、店の奥で蕎麦打ちを見させてもらった。
店の人が私のことを覚えてくれていて、「前来たときに、犬にかまれたことがあるって話をしてくれた人だよね?」と、私が以前に来店したときにしていた話を出してきた。
やはり、いつも客が来なくなる午後4時ごろに一人で来店する上、こちらから話しかけるから覚えてもらえているんだろうか?
ともあれ、私も常連のはしくれと見てもらえているのだろうか? だとすると、うれしい限りだ。好きな店で、常連と認知されることは、私にとって大事なことだったりする。
さて、蕎麦打ちである。まず、蕎麦粉を大きなボウル入れて、そこへ卵を入れて、時折ジョウロで水を巻きながら、くくり(水回しの後、蕎麦粉全体をまとめて丹念にこね、粘りを出す作業)をし、それで出来た団子状のものを、製麺機にかけて蕎麦を作っていた。
ジョウロで水を撒いていくのは(これを「水回し」という)、蕎麦粉が「だま」にならないように、均等に水を蕎麦粉になじませるためである。「この作業は霧吹きでやるところもありますよ」とは、蕎麦を打っていたお兄さんの話。また「蕎麦粉をこねるのが作業の9割くらい」とは言っていた。それは、この作業の段階で、蕎麦のコシとかが決まってしまうからだ。
店の人に聞いてみたら、一日に3〜4回ほど蕎麦作りをするらしい。
私は、ちょうど夕方に出す麺を作る時間に来て、それを見れるチャンスを得たわけだ。
時間が微妙であるから、お客は私一人であり、その出来上がった最初の蕎麦をいただいてきた♪ いつものように「天ざる」(1250円)である。
行く度に、この天ざるを食べている。
天ぷらも蕎麦も楽しめて、一石二鳥だからだ。
今日は、「蕎麦作り」を見ることも出来て、一石三鳥であった!!
そして、締めは「そば湯」を飲んで、「ふ〜♪」と一息。
これが、蕎麦を食べたときにはかかせない。
皆さんも、土浦に来る機会があれば、ぜひご賞味あれ♪ |