『ラファエルの庭』追跡調査記事

1件(最終更新:2012年1/29)
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2012年1/29(日)

 さて……2012年1月29日(日)は非常に悲しい日でした。
 
水戸市の隠れ家的英国式ラウンジ『ラファエルの庭』閉店の日でした。

 私、ここまでに9年間茨城県の飲食店紹介をしてきて……
 総計264軒の店舗紹介を行い、その中で閉店などを確認したのは50軒ですが……
 その51軒目となってしまいました。


 で、私は紹介したお店の閉店の日に行ったのはこれが初めての事です。
 お店のブログに2012年に入ってから突然「閉店します」とあって驚きました。


 お店のコンセプトは「安心・安全な食材を提供し」「身体に良い食事を」というもので……大震災後の原発事故……これがそのコンセプトをクリア出来なくなった事が閉店の理由だそうです。
 茨城県産の食材が80%を占める中、終息を見ない……いつ終息するかも分からない原発の放射性物質問題……これが閉店の理由と言うのが悲し過ぎます。
 オーナー夫妻も元気で、お店は常にお客で賑わっているのに……お店が幕を下ろす。お客の入り、経営者の健康などだけでなく……こうした部分でも閉店はあるのだなと思うところでした。


 その意味で、コンセプト通りに行けないから閉店するというのは潔いのですが……私には悲しい出来事でした。

 そしてこの日……午前中鬱病が酷く動けませんでしたが……なんとか動けるようになり、最後の日を見届けようと思いました。



 
 ↑千波湖の北側、常磐神社からさらに北側の住宅街。
 ひっそりとたたずむ、白塗りのラウンジ。
 それもこの日で……閉店です。
 最終日はオーダーストップは午後5時。6時に閉店でした。



 
 ↑午後4時過ぎに店に来ました。
 一番後ろのホール部分のお客さんが一時的に引いた時に撮影。
 ちなみに、オーダーストップの時間まで、お客さんがひっきりなしでした。
 中には「今日で閉店なんですか!?」と驚いてスタッフに聞いている人もいました。



 
 ↑いつも通りのメニュー表。


 
 ↑綺麗な白塗り壁の店内。静かなBGMが流れます。


 
 ↑窓の向こうには庭が広がり、優雅な雰囲気です。
 とても今日でこのお店の灯が消えるとは思えない…………
 オーナーも店のスタッフもいつものように笑顔で接し、普段通りの店の時間。



 
 ↑私はやはり『アフタヌーンティー』(1680円)を注文しました。


 
 ↑『アフタヌーンティー』の場合、ハーブティー、オーガニックティーから選択。
 私は「美人化計画ティー」を選びました。
 カモミールなどの入った、落ち着く紅茶。
 ここの紅茶は優しい味で……本当に美味しい。



 
 ↑ケーキなどが来ました!


 
 ↑この日のスコーンは「薔薇のスコーン」と「プレーンのスコーン」
 薔薇のスコーンは芳醇な香りがほんのり♪
 そして、苺のムースケーキと、ババロア、五穀パンを使った2種類のサンドイッチでした。
 本当に美味しかった…………



 
 ↑嫁は「ラファエル熟成ドライカレー」(960円)を注文しました。
 実はこのお店の人気商品でした。
 これも優しい味付けのドライカレーです。酢漬けのニンジンも美味しかったですね。

 撮影を忘れましたが、嫁は300円をプラスして、「ハーブティー」も飲んでいました。


 と……これが最後の食事でした。
 
しばらく店の中を眺めながら紅茶を飲んでいましたが……思わず涙ぐんでしまったのは……多分このお店が初めてかもしれません。お気に入りのお店が、閉店するその日に来たという感情もこみ上げたのかもしれません。

 こうして多くのお客さんが楽しそうに談笑し、また一方で『アフタヌーンティー』のケーキを「すごいすごーい♪ 美味しそう♪」と楽しそうに写真に収める若い男女を見て……こうした光景が後1時間で終わるんだと…………。


 最後に店の方と少しお話をさせていただきました。
 最後までしなやかに優雅に、笑顔で送り出してくれました。
 私、「ごちそうさまでした」と普段どのお店でも声をかけていくのですが……頭を深く下げて言わせてもらったのは初めてでした。





 
 
 本当に……素晴らしい空間・食事のお店でした。
 これまでお疲れさまでした。何時の日にか……またお店が再開する事を祈りたいです。