
光一
「『ヒゲカーニバル』管理人、白髭狂信者さんより♪
4コママンガ第六作目です!!
最近の映画を下敷きにされていますね♪」鳴島
「……………………」光一
「どうしたかね? 綾香君?
せっかく君達姉妹の4コマなのに、
お礼の言葉は無いのかね?」鳴島
「あ……ありがとう……ございますぅ……」光一
「そういえば、最近私は映画を観に行ってないねえ。
最後に見たのは、昨年夏の『サマーウォーズ』だねえ」鳴島
「はぁ……そうですかぁ……」清香
「最近だと、
ジブリ映画『借り暮らしのアリエッティ』が上映中ですよ」光一
「おおー、観に行きたいねえ。
宮崎駿氏が、後継者の監督作りに苦しんでいて、
ジブリのアニメーターの人が監督をしたんだよね、これ」清香
「そうですそうです」光一
「綾香君は観に行ったのかな?」鳴島
「ふえっ!?
あ、あー……はい。観に行きましたよぉ」光一
「なんだっけ?
人間から必要な物を拝借して暮らす小人たちの話だっけ?」清香
「そうですね」光一
「綾香くーん。
最近ウチの厨房からね、お酒が無くなるんだよ。
不思議だねー」鳴島
「それは……不思議ですねぇ……」光一
「そっかー…………
借り暮らし……ほぉー…………」鳴島
「はは……………………」清香
「いやー……どこであんな髪留め探してきたの、お姉ちゃん?」鳴島
「まるで私が、
厨房のお酒を隠れて飲んでいるような言い草!?」光一
「いやー…………」清香
「だって、私の目の前で飲んでいて……
『借り暮らし』だもんねえ……」光一
「綾香君」鳴島
「な、なんですかぁ?」光一
「そこまでお店に『借り暮らし』したいなら、
365日休みなく働いてみるかね?」清香
「あー、
それだったらお酒も飲めるんじゃない?」鳴島
「絶対イヤですよぉ!!」