8/17(日)
ドナドナ
ううう……
は!?
す、スイマセン!!
ちょっと泣いていました、ウェイトレスの鳴島ですぅ……
なんか、マスターが日記つけているところを、
いつものようにのぞいたんですぅ
そしたら、マスターがつぶやいてるんですよぉ……
あ、ウチのマスターは独り言が多いんですぅ
光一「……ドナドナ……そうだ、ドナドナだ。
あの女は売られる……と」
私、売られてしまうんですかぁ?
いつも刺しているのが悪いんですかぁ?
マスターの大切にしていたコーヒーカップを割ったのがいけなかったんですかぁ?
ううう……どこの国に売るつもりなんでしょう?
きっとその道の愛好家たちに慰めものにされるんですぅ!!
こうなったら、
売られる前にマスターを殺して、私も死にますぅ!!
ガチャ
鳴島「は、はややや!! マ、マスター!!」
光一「綾香君。もう夜中の一時過ぎだぞ。いい加減に寝なさい。
というか、騒ぐな。ご近所迷惑だ」
鳴島「ま、マスター!!
一緒に死んでくださいぃ!!」
光一「は?
な、何を言ってるんだ、綾香君!!
ちょ、……ナイフを捨てたまえ!!」
鳴島「て、手を離してください!!」
光一「離したら刺されるだろうが!!
というか、なんで私が殺されなくちゃならないんだ!!」
鳴島「だって、マスターがドナドナつぶやきながら、
私を売って、
その道の愛好家に渡すって!!」
光一「誰が貴重な労働力を売るか、ボケ!!」
鳴島「だって、そう言ったの聞きましたですぅ」
光一「……ははー、さては日記をつけてるとこをのぞいたな?」
鳴島「むみゅう、何でわかるんですかぁ?」
光一「それなら、誤解だ!!
<10分経過>
鳴島「なんだ〜誤解だったんですねえ」
光一「当たり前だ。
今更引き取った君を売るわけがない」
鳴島「安心したですぅ♪」
光一「その代わり、今度粗相とかしたら、
わかってるよね?」
鳴島「売るんですかぁ?」
光一「涙目になるな、ナイフを出すな!!」
鳴島「じゃあ、どうするんですかぁ?」
光一「押し倒す」
ザクッ
ドサッ
鳴島「最ッ低ですぅ!!」
光一「あ、綾香君。
早速刺したねえ、
覚悟はできてるんだろうね?
ガ、ゲフッ……」
ガク