(店名)「雪村庵」(せっそんあん)
(ジャンル)フレンチ
(住所)茨城県常陸大宮市下村田150−1
地図<雪村庵> 画像<雪村庵><営業時間>
【ランチタイム】
11:30AM〜
3:00PM
1:30PM(L.O.)
【ディナータイム】
6:00PM〜
10:00PM
9:00PM(L.O.)
定休日
月曜日、第2,3火曜日
席数
和室:各個室
3部屋:全12〜16席程度
洋室:テーブル席20席
駐車場
店の向かいに約10台
カフェ側の方に約10台
初回調査記事<2011年10/9>
(特色)和風の庭園付邸宅で食べる、優雅な時間の流れるフレンチ!!
<オススメ目安表=最良☆5つ ☆3つは標準的 最低☆1つ>
店の雰囲気 ☆☆☆☆☆ カップル・夫婦で来店 ☆☆☆☆☆ 女性のみで来店 ☆☆☆☆☆ 子供連れで来店 ☆(食事に時間がかかるため) 男性のみで来店 ☆☆☆☆☆ 味 ☆☆☆☆☆ 値段 ☆☆☆☆ 入店の気楽さ ☆☆☆ バリアフリー状況 ※入口が小上がり、また個室利用の場合は段差あり 予算 ランチ:2100、2940、3675、5250円
ディナー:5250、8400、10000円
<日記風味調査記事>
この日、嫁と7年ぶりに袋田の滝に行ってきた。
どうせ国道118号を北上するなら、県北で店を探そうという話に。
そこで行ってきたのが、フランス料理店『雪村庵』。
国道118号を走っていて、たまたま見えた看板が気になってたどりついた。
アクセス方法は非常に簡単だが、看板を見逃すと迷ってしまうので注意。
水戸方面からの場合、国道118号を北上。常陸大宮市街地に入る直前の坂の手前で2車線になる。2車線になった直後の交差点を左折(「シェル石油」がある交差点。『雪村庵』の看板も出ている)。
約1キロ、狭い道を道なりに進むと右手側の山の中に『雪村庵』。
店は木々に囲まれ、向かいは田園風景が広がる。
門構えも大きく、大きく掲げられている一枚板に『雪村庵』の文字。
門をくぐると、左手側に大きな日本庭園が広がる。
池の奥にはこれまた田舎にあるような大きな日本家屋。
引き戸を開けると、ゆったりと大きい玄関口。
出てきた女性が丁寧に対応してくれた。
店は玄関を上がって左手側に洋室が。右手側通路を進むと、和室が3部屋用意されている。予約優先のため、満室の場合は入れないようだ。
この日たまたま空室が1室だけあり、「コース全て提供すると、お時間2時間ほどかかってしまいますが、よろしいでしょうか?」とのことだった。
予約をしても、コース全体ではそれに近い時間はかかるようだ。
たまたま空室が1室だけあるというのも奇跡的な気がしたので、食べていく事に。
赤いじゅうたんが敷いてある玄関口から、縁側を通り和室の方へ。
店の方に後々話を聞いたところ、「和室はフルコースを予約されたお客様用なのですが、今回空いておりましたので」とのこと。和室は基本的には予約客のみ通しているそうだ。洋室がテーブル席で予約なしでも食べられるとのこと(夜は要予約)。
というわけで、店へ行く際には予約をしておいた方が良い。飛び込みでは、食べる事が出来ない可能性も。また、一部のメニューは予約が必要。なお、夜の部は予約が必須。
夜に付いては、当日の昼までに予約をすれば大丈夫との事だった。
なお、店の電話番号は(0295-53-0330)
庭先に目を移せば、日本風庭園が広がり、広い室内は田舎の実家に帰ってきた気分を思い起こさせる。外から聞こえる小鳥のさえずりなどがBGM替わりで、ゆったりした時間が流れていた。
店の方に聞いたところ、築40年ほどの民家だそうだ。それを改装して店を始めたのが、12〜13年前だと言っていた記憶がある。
洋室の方を少し見ると、主に女性客が見受けられた。和室それぞれも、年配の方の利用が多く見られた。40〜60代程度の人の利用が多かっただろうか。
さて、では以下にメニューを。
▼ランチタイム(11:30AM〜3:00PM)(2100〜5250円) ※オードブル、メイン、デザート、ドリンクについては選択。内容について後述。
『ランチAコース』(2100円)
「オードブル」「スープ」「メイン」「パン or ライス」「デザート」「ドリンク」
『ランチBコース』(2940円)
「オードブル」「スープ」「生パスタ」「メイン」「パン or ライス」「デザート」「ドリンク」
『ランチフルコース』(3675円 予約のみ)
「アミューズ」「オードブル」「スープ」「本日の魚料理」「肉料理」「パン or ライス」「デザート」
「ドリンク」
『ランチフルコース』(5250円 予約のみ)
「アミューズ」「オードブル」「スープ」「本日の魚料理」「肉料理」「パン」「デザート」「ドリンク」
【オードブル 10/9の内容】(Bとあるのは、ランチBコース以上)
「本日の大宮野菜のキッシュ」「鰯とじゃがいものテリーヌ 焼きナス添え」
「国産若鳥の白レバームース ガーリックトースト添え」
(B)「活ホタテとグレープフルーツのサラダ」(B)「自家製スモークサーモン 半熟卵添」
【メイン 10/9の内容】(Bとあるのは、ランチBコース以上)
「国産 豚ほっぺた肉のカスレ」「フランス産 鴨胸肉のロースト 魯山人ソース」「本日の魚料理」
(B)「オーストラリア産 牛ヒレ肉のステーキ(80g)」(B)「フランス産 鴨モモ肉のコンフィ」
【デザート 10/9の内容】
「石黒さん家の卵を使った紅あずまのクレームキャラメル」
「フランス産チョコレートのガトーショコラ」「ヌガーグラッセ」
【ランチセットドリンク】
「ブレンドコーヒー」「エスプレッソ」「紅茶」▼ドリンク(368〜1980円) 【カクテル】(各575円)
(リキュール)
「カシスオレンジ」「カシスグレープフルーツ」「カシスソーダ」「カシスミルク」「ファジーネーブル」
「スーズトニック」「ディタモーニ」「カルーアミルク」
(ジン)
「オレンジブロッサム」「ギムレット」「ジントニック」「ジンパック」
(ラム)
「イソラ・デ・ピリス」「キューバリバー」「スパイスコーラ」「ラムパック」
(ウォッカ)
「スクリュードライバー」「ソルティードック」「ブラッディーメアリー」「モスコミュール」
【ノンアルコールカクテル】(各525円)
「キャラメルソーダ」「キャラメルミルク」「カシスソーダ」「カシスオレンジ」
「カシスグレープフルーツ」「カシスミルク」「レモンコーク」「ライムコーク」
【食後酒】(630〜1980円)
「ベイリーズ」(630円)、「コアントロー」「カルバドス」(735円)
「オードヴィーフランボワーズ」「オードヴィーポワールウィリアム」(1050円)
「バランタイン 12年」(S:840円、W:1680円)、「レミーマルタン」(S:945円、W:1980円)
【ソフトドリンク】(368〜735円)
「ウーロン茶」「コーラ」「ジンジャーエール」「ジンジャーエール(辛口)」(368円)
「グレープフルーツジュース」「オレンジジュース」(420円)、「エスプレッソ」(525円)
「ブラッドオレンジジュース」(575円)、「ゲロルシュタイナー(500ml)」(630円)
「グラピヨン」(735円)▼ディナータイム(6:00PM〜10:30PM)(5250、8400円コース)
※10000円以上のコースやアラカルトも有り『ディナーAコース』(5250円 ※要予約)
「アミューズ」「オードブル」「旬の野菜を使ったスープ」「本日の鮮魚料理」
「お口直しの氷菓子」「お肉料理」「フランス産ナチュラルチーズ or 季節のシャーベット盛合わせ」
「パン or ライス」「デザート」「コーヒー or 紅茶」
『フォアグラと和牛のBコース』(8400円 ※要予約)
「アミューズ3種」「オードブル」「フォアグラのポワレ」「本日の鮮魚料理2種」
「お口直しの氷菓子」「お肉料理」「フランス産ナチュラルチーズ」
「季節のシャーベット盛合わせ」「パン or ライス」
「デザート」「コーヒー or 紅茶」
昼は全てコース。予約なしでも食べられるA,Bコース。要予約のフルコースなど。
昼の予算は2100、2940、3675、5250円いずれかのコース。
夜は要予約のコース。アラカルトもあり。
夜の予算は、5250、8400、10000円の各コース。
私と嫁が頼んだのは『ランチBコース』(2940円)。
他に、ドリンクを「ジンジャーエール(辛口)」(368円)、「ブラッドオレンジジュース」(575円)を注文した。
最初に出された「ジンジャーエール(辛口)」は、しっかりした味わいのジンジャーエールで、辛さもしっかりしていて美味しい。嫁の飲んでいた「ブラッドオレンジジュース」はほのかな酸味でこれも美味。
さて、待つ事約30分で「オードブル」と「パン」が出てきた。
私は「自家製スモークサーモン 半熟卵添」を食べた。
半熟卵を潰して、サラダに混ぜ込んで食べるのだが……上手い。特にスモークサーモンは非常に厚切りで、食べごたえもある。スモークの香りも上品。また厚切りなのに、口にするとスッと消えていくサーモンだった。
嫁が食べた「活ホタテとグレープフルーツのサラダ」は、ホタテの甘みにグレープフルーツとバルサミコの酸味が絶妙。
次に出てきた「スープ」は、「大宮産のサツマイモのスープ」。
これがしっかりコシてあるのか、ざらつき感がない。スプーンですくうととろみがあり、口に含むとサツマイモの甘い香りが口に広がる冷製スープだった。まるでスイーツのような感覚で飲めるスープ。
スープの後、「パンのお替りはいかがですか?」と聞かれて、お替りを貰う事に。
さて、この次には「パスタ」。この日のパスタは「枝豆とサーモンとジャガイモのクリームパスタ」。なお、このお店のパスタは地中海に近い気候である淡路島で作られた生パスタを使用。
食べると、モチモチ感が強い、美味しいパスタ。
そして、メインの直前にもパンのお替りを聞かれたので、また貰う事に。
そしてメイン。私は「オーストラリア産 牛ヒレ肉のステーキ(80g)」を。
添えられた野菜類も美味しい。紫色が目を引くシャドークイーンというジャガイモのチップに、しし唐、ニンジン、みょうが、山東菜など。牛ヒレも噛むと味が染みだしてくる。
嫁の食べた「フランス産 鴨モモ肉のコンフィ」も絶品で、歯ごたえ・口に広がる味わいともにたまらない。
この後、デザートとドリンク。
私は「コーヒー」を頼んでおり、嫁は「紅茶」。
出てきたシロップが変わっており、自家製シロップ。バニラビーンズとレモン汁を入れてあり、ほんのり甘さとレモンの香りが感じられるシロップ。
「デザート」は、私は「フランス産チョコレートのガトーショコラ」を注文。
ビターさが引き立っており、しっとりしたケーキで美味しい。添えられた2種類のアイス「ヨーグルト」「フワンボワーズ」も美味しい。
嫁が頼んだ「ヌガーグラッセ」は、リキュールを効かせたナッツのアイス。
これが絶品。アイスなのにアイスらしくない。まるで生クリームを食べているかのようなフワフワなアイス。ナッツの食感と、リキュールの香りがとても合う。
ここまでコース全てを食べて約2時間10分。
結構な時間だったと思うが、店の中はゆったりと時間が流れており、人と話をしているとあっという間に過ぎていく。
店の方に何度も時間の事を気にかけてもらったが(店のスタッフは本当に丁寧で、色々気もきかせてくれる。接客上手で良い気分で食べられる)、本当に時間が気にならなかった。食べ終わった時に、時間が2時間以上経過していたのに気が付かないほどだった。
食べているときに、向こうの和室から「また来たいねえ」「次は冬の庭を見に来たいね」という声も漏れ聞こえてきて、他の客の評判も上々な様子。
どの客も、他の人との会話を楽しみながら食事をしているようだった。
店を出る時も、スタッフの方が丁寧に見送ってくれた。
私は袋田の滝に行く事を食事の時にそれとなく言っていたのだが、「これから大子の方ですね。楽しんできてください」と笑顔で見送ってもらえた。
接待や、大事な人と会う時、ゆっくりと時間をかけて話したいなという人を連れてくるのに良いお店。
ゆっくり流れる時間の中、和風な邸宅で良いフレンチを味わえる。
地元の野菜などを利用した料理は、季節ごとに様変わりするし、庭園の様子も春夏秋冬変わるので、各季節ごとに来ても楽しめる。
ちょっと値がはるかもしれないが、雰囲気・料理の質量ともその値段以上のものを提供してもらえる。ぜひ機会があれば、電話で予約の上、足を運んでいただきたい店である。
店のHPもあるので参考に。
七五三などの記念日にも利用できるようなプランも用意しているので、親戚でそういう機会に集まるのも良いだろう。
また、同じ敷地内には、ギャラリー&カフェ『緑隠雪村庵』もある。こちらはコーヒー1杯500円からあるようだ。また様々な小物を買う事もできる。
『雪村庵』
URL:http://www.seimiya.co.jp/sesson/
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※地図を作成したので参考に
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※国道118号の看板を見逃さない事。水戸側から北上してきて、2車線になった直後の信号機付交差点を、水戸側からの場合は左折する。
※店の直前で、車1台しか通れない狭い道になる。不安になるが、そのまま道なりに進んで、道が広がる直前に看板あり。
<水戸・那珂市方面より>
1、国道118号を袋田の滝方面へ北上する。
2、常陸大宮市の大宮バイパス手前、118号が2車線になる。2車線になった直後の信号機付交差点を左折する。(※この交差点、「シェル石油」があり、その逆側に『雪村庵』の看板がある)
3、道なりに約1キロ進む。途中、車1台しか通れない、用水路わきの狭い道に入るが気にしない。
4、車がすれ違えるようなところにでて、すぐの右手側に『雪村庵』。看板もあるので分かるはず。
<大子町方面より>
1、国道118号で水戸方面へ向けて南下する。
2、常陸大宮市内を抜けて、国道118号が2車線から1車線になる直前の信号機付交差点を右折する(※この交差点、「シェル石油」があり、その逆側に『雪村庵』の看板がある)
3、道なりに約1キロ進む。途中、車1台しか通れない、用水路わきの狭い道に入るが気にしない。
4、車がすれ違えるようなところにでて、すぐの右手側に『雪村庵』。看板もあるので分かるはず。