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光一「そこまで……言いますか?」
どうも。先週は東京都内にいました、光一です。
先週は東京都内の大学図書館に、
論文を書く史料を収集するため、
ホテルを借りて、ずっと籠もっていました。
で、金曜日に地元へ戻ってきたんです。
地元の駅にある、
バスターミナルで……
事件は起こりました。
私がバスを待つため、
ターミナルへ行くと、
ベンチに腰掛けているオバサンがいました。
私が隣に腰をかけると、
オバサンが気さくに話しかけてきます。
私も、オバサンの雑談に応じた……
まさにそのときでした…………。
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オバサン「ねえ、あなた。
32歳でしょ!!」
え!?
いきなりなんですか?
話題がさっぱり読めません……
いきなりな言葉に、
置いてけぼりにされている私を尻目に、
オバサンはさらに続けます。
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オバサン「私にも息子がいるんだけどね、
あなたそっくりなのよ。
だから、あなた32歳よね?」
ますますもって話の方向性が見えない。
オバサンの論拠もよくわからず……
とりあえず、事実だけを伝えることに。
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光一「いえ……私は25……じゃなくて24歳です。
10月中に25歳になりますけど……」
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オバサン「あら、ごめんなさいね。
息子と似ているから、そのくらいかと……」
だから……その論拠が全くわからないんですが……
ともあれ、オバサンの口から謝罪の言葉。
会話のキャッチボールは成立したようです。
とりあえず、
光一「あ、そうなんですか」
と相槌だけ打っておきました。
そうしたら…………
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オバサン「でも、あなた。
絶対24歳には見えないわよ!!」
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(なんで初対面の人に……ここまで言われなくてはならないんだ?)
色々こみ上げるものはありますが、
対応だけは努めて冷静にしました。
せっかく成立しかけた会話。
そのキャッチボールを壊すことはありません。
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光一「え? そうですか?
ちょっとショック…………」
そうしたらオバサン…………
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オバサン「絶対30代よ!!
だって、そうじゃない!!」
度重なる暴投に、
キャッチャー光一も受け止め切れません。
だって、そうじゃない!!
会話のキャッチボールはあっさりと崩れ去りました…………
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(ちょっと待って……だから、どうしてそこまで言われなきゃ……)
なんで私は、
オバサンに
半ば逆ギレされてまで、
ここまで言われなくてはならないのでしょうか?
私が一体何をした?
そうしたら、オバサンがフォロー(?)
らしきものを入れてきました。
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オバサン「貫禄があるってことでしょ?
良いじゃない!!」
何が良いのだろうか…………
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光一「それ……40代なら誉め言葉でしょうけど……
私の年じゃあ……
老けてるって言うんですよ……」
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オバサン「でも、あなた。
絶対30代だから!」
なぜに〜…………
私の精神力が底を尽きかけたそのとき、
ようやくバスがやってきました。
オバサンの乗るバスは別のバスらしく、
そこでようやくお別れです。
バスのタラップに足をかけ、
乗り込んだまさにそのとき、
オバサンが他の乗客もいるバスの中へ向け
さらにこう言ってきました。
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オバサン「絶対32歳に見えるわ!!
貫禄があるって言ってるんだし、
良いじゃないの!!
私、人を見る目があるのよ!!
間違いないわ!!」
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光一「そこまで……言いますか?」
ふと今書いていて思ったんですが…………
「貫禄がある」って、
太っている人向けの言葉じゃないですか?
私の体重……平均体重より下なんですけど……
▼私、年齢相応とよく言われるんですが。
▼なんで32歳…………
▼今日の一言▼
断言……是会話不成立也(これかいわをせいりつさせざるなり)
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