光一「何故、私に!?」
しばらく前に、信じられない扱いを受けました。
光一です。
もう随分前の話なのですが、
大学のサークルに行ったときに、
後輩の女の子がとある物を手にしていたのです。
光一「あ、それ防犯ブザーじゃん」
そう。
それは防犯ブザー。
何者かに襲われたときなどに、
助けを呼んだり、
相手を威嚇するのに使う防犯装置ですね。
これ、大学の生協などで販売されているんです。
後輩Yさん「あ、お父さんが持っていけって」
そう。
Yさんの父君は警察官。
可愛い娘に防犯ブザーを携帯させていたのです。
光一「へー、
『ちかん・嫌な人を撃退』かー」
てっきり痴漢とかに対してだけかと思えば、
嫌な人も撃退って……ずいぶん感情的な……
ピー!!!!!!!
Yさん「ニコニコ♪」
光一「へ!?」
ピー!!!!!!!!
Yさん「ニコニコニコ♪」
光一さん「うえ!?」
後輩Sさん「光一さん、
察してあげて下さいよ!!」
Yさん「ニコニコ♪」
ピー!!!!!!!
光一「何故、私に!?
え? てゆーか、どういうこと?」
Sさん「嫌な人って書いてあるじゃないですか。
逮捕されたいんですか?」
光一「ええっ!?
うそでしょ!?
Yさん、ウソだよね?
私イヤな人じゃないよね!!」
ピー!!!!!!
Yさん「ニコニコニコニコ♪」
あ、あれは単に、
防犯ブザーを初めて見た私に、
親切なYさんが、
それを使ってみせてくれただけだと思うのです♪
わ、私には防犯ブザー使われる理由がないもの!!
だって、好青年ですから? |