光一「あ、あれ!?」
どうも。日記ジャック状態から、
通常日記に戻りました。光一です。
と、先月私はドイツに行ってまして、
その関係でサイトを休止していました。
これからしばらく、
ドイツ渡航に関する話題をば……
さて、
私にとって初めての海外一人旅。
準備万端整えても、
不安は尽きません。
ちなみに、
成田空港に行くまでの直行バスは、
事前にきっちり予約も取っておりました。
もちろん、
スーツケースに荷物をいれ、
日常使う物は手提げカバンに……
準備にぬかりはありませんでした。
そう。初めての海外だって……、
ひとりでできるもん!
出国日。
親父が車で駅まで乗せていってくれました。
駅には、すでに直行バスが来ています。
私がトランクからスーツケースを取り出し礼をいうと、
親父は帰っていきました。
私は、直行バスの運転手に切符を見せ乗車。
あと10分もすれば発進です。
離れ行く故郷に後ろ髪をひかれました。
光一「ああ、さらば我が故郷」
と早くもアンニュイな雰囲気で窓の外を見つめます。
スーツケースはバスの荷物入れにしまってもらい、
手ぶらで座席に着きました。
手ぶらで?
手ぶらで?
光一「あ、あれ?」
おかしいですよ?
私は、
スーツケースの他に、
航空券やら、
予備のお金などをいれた、
普段持ち歩く予定の、
手提げカバンを持っていたはずでは!?
光一「しまったー!!」
(※金田一耕介風です)
なんという大失態でしょう。
出国する前から、
なんとも大きな忘れ物です。
そもそも、
航空券すらなくては、
飛行機に乗ることすらかないません。
うっかりどころの騒ぎではありません。
早くも、出国できるかが危うくなってきました。
どうやら、
親父の車の後部座席に、
手提げカバンを放置してきた模様!?
なんとも本番に弱い男です。
(言ってて情けなくなるぜ、セニョール)
バスの運転手に話をすると、
運転手「携帯にかけてみたらどうだい?」
もっともです。
親父は携帯を持っています。
携帯にかければ、
すぐに荷物を持ってきてくれるはず。
しかし、
私の携帯は、
手提げカバンの中にあったのです。
なんとも要領の悪い男です。
(言ってて涙が出るぜ、ブラザー)
運転手「私の携帯でかけますよ」
運転手のまたもグッドなアイデアです。
私の携帯がなくても、
親父の携帯にかければ良いのです♪
親父の携帯番号は、
私の携帯のメモリ内です。
ああ、文明の進歩は人間を退化させます。
なんと嘆かわしいことか……。
文明が進むことに、
私は警告を発せねばならない。
簡潔にいえば、
普段ワンタッチでかけれるから、
いちいち番号なんて覚えてないYO!!
記憶力も悪くて、全く使えない男ですね。
(我ながら悲しいぜ、マイフレンド)
結局、
スーツケースをバスから降ろしてもらい。
ターミナルで待つことに……
後部座席の忘れ物に気づいて、
親父が駅に戻ってくる……
そんなシナリオに一縷の望みを託して。
私は駅のバスターミナルで、
成田に向かう直行バスを見送りました。
乗るはずだったバスを見送る……
あの辛さは未だに忘れられません。
見事に、
予約に使った2500円程が消えました。
だって、
切符切られちゃったもの……
一人寒空の下、
スーツケースだけ持って立ち尽くす光景。
初の海外一人旅が、
その出発点から見事なまでの、
大ミス
をかました瞬間です。
私はその時思いました。
光一「きっと生きて帰れないね」
それ以上に思ったことがありました。
光一「それ以上に、
ドイツに行けそうにないね」
駅前タクシーの運ちゃんの、
限りなく哀れみに近い視線を浴びつつ、
私は駅のターミナルで
ただ呆然と立ち尽くしていたのです。
これが、
この後の
ドイツ一人旅
の全てを暗示する出来事でした。
▼話は次回に続きます。
▼カバンが無いのに気づいたときは、泣きたかったです
▼駅前コンビニ店員の視線も痛々しいものでした
▼それでもドイツに行けたから奇跡でした。神はいますね。
▼今日の一言▼
忘れ物……是最大誤算也(これさいだいのごさんなり)
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