光一「母上……」 
       
       
       
       
       
      どうも。 
      先日は母の日でしたね。光一です。 
       
       
       
       
       
      みなさんは母の日に何かプレゼントしました? 
       
       
       
       
       
      我が家でも、 
      毎年母の日には、 
      私も父もカーネーションを買ってきます。 
       
       
       
       
       
      でも、 
      今年はちょっと違いました…… 
       
       
       
       
       
      母の日の前日……7日の夜でした。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      父上「光一君、ちょっと良い?」 
       
       
       
       
       
      親父殿が、 
      私の部屋に来ました。 
       
       
       
       
       
      光一「何?」 
       
       
       
       
       
      と私が聞き返すと、 
      父が苦笑しながらこう言うのです。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      父上「母の日のプレゼント。 
       
         お母さんが、 
       
         ダンスシューズが良いってさ。 
       
         1人1万円出せって」 
       
       
      光一「でも、うちら2人とも、 
       
         ダンスシューズなんて分からんよ。 
       
         どこで買うとか、何が良いかとか……」 
       
       
      父上「そうだよなあ」 
       
       
      光一「とりあえず、 
       
         母上に聞いてみよう」 
       
       
       
       
       
      ともあれ、 
      母の日のプレゼントを 
      自ら指定してきた母上のもとへ。 
       
       
       
       
       
      今年は珍しく、 
      花ではなくて靴を贈ることになりそう。 
       
       
       
       
       
      それにしても、 
      プレゼントされる側が指定するとは…… 
      まあ、受け取るのは母上なんだし、 
      それくらいは良いか…… 
      と思いつつ言ってみました。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      光一「母上。 
       
         我々2人とも、 
       
         ダンスシューズなんて 
       
         全然分かりません」 
       
       
       
       
       
      すると、母上。 
      タバコをプカプカさせながら、 
       
       
       
       
       
      母上「あんたらじゃ分からないよ」 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      なんだそりゃ!? 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      母上「私が買ってくるから、 
       
         後で1人1万は覚悟してね」 
       
       
       
       
       
      また、タバコをプカリ…… 
       
       
       
       
       
      私は親父殿の方に向き直り、 
       
       
       
       
       
      光一「ねえ、 
       
         母上、自分でシューズ買ってきて、 
       
         請求書押し付ける気マンマンよ」 
       
       
      父上「そうだね」 
       
       
      光一「母の日のプレゼントに、 
       
         現金を渡すのって…… 
       
         請求書を押し付けられるのって、 
       
         とってもシュールだと思うけど……」 
       
       
      父上「そうだね」 
       
       
       
       
       
      ▼近々買ってくるそうです。 
      ▼ダンスシューズは高いらしいです。 
      ▼母の趣味はダンスです。 
      ▼1人1万円……現金プレゼントは初めてなのです。 
       
      ▼今日の一言▼ 
      贈り物……是請求書突付也(これせいきゅうしょをつきつけられるなり) 
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