光一「お前ら何を言ってるんだ!!」
どうも。今日も今日とて非常勤講師。光一です。
さて、私が高校で非常勤講師をしていることは、
ここの閲覧者ならよくご存知かと思います。
その勤務先で、生徒たちにこう言われました。
生徒A「先生、質問良いですか♪」
光一「ああ、どうぞ」
質問をしに、部屋まで来てくれる。
教員として、これほど嬉しいことはありません。
授業に何の反応もない方がツライものです。
生徒A「先生はエロだと言う話は本当ですか?」
光一「は!? どういう事だ?」
私はいつ生徒の前でエロな話をしたか?
普段から真面目に授業をしているではないか……
身に覚えの無い話に、
思わず「は?!」と返したところ……
生徒A「I先生が、
『世界史の先生は代々エロティックだ』
と前の時間に言ってました」
なるほど……元凶はI先生であったか。
実は私の前に赴任していた先生は、
『エロティック世界史』で有名な方だったらしいです。
だったら、私が別にエロと認識されたわけではない。
ちょっと安心しました。
そこで後日、I先生に言いましたよ、私。
光一「I先生、先日のことですが、
Aのヤツが私の事を『エロですか?』
なんて聞いてきましたよ。
聞けば先生経由の話とか?
私は別にエロではないですよ」
まったく、この件についてはI先生と
きっちり話をしておかなくては…………
その思いが強くありました。
このままでは、『光一先生=エロ教師』
の図式が生徒の中に定着してしまう…………。
私の言葉に、I先生が返して曰く。
I先生「いや、先生。私はウソは言ってないよ。
数学で言う三段論法だ」
I先生「A:世界史の先生はエロティック。
B:光一先生は世界史の先生。
C:よって光一先生はエロである。
これは公式より導かれる真理だ。
私は生徒にウソを教えない主義でね」
どういう真理だ!?
光一「確かに三段論法だとそうですが、
私はエロではないですよ!」
I先生「いやいや、光一先生は世界史の先生だから、
絶対にエロティックですよ!!」
そんな強引な三段論法で
『光一先生はエロである』
『彼の授業はエロティック世界史である』
などと流布されてはたまらない。
早速この会話を前述の生徒Aたちにしてきました。
光一「ともあれ、私はエロではないからな」
すると、Aたちは…………
生徒A「でも先生。先生は前の授業で
文化史のエロ話をしているとき、
ものすごくイキイキしていましたよ♪」
(※古代ギリシア:アリストファネス『女の平和』)
(※コレ、中身はセックスストライキの話なんです)
光一「お前ら何を言ってるんだ!!」
光一「あれは作品の解説であって、
別に私がエロなわけではないだろ?」
生徒A「ウッソだねー!!
本当はエロ話好きなんですよねー?
貞操帯の話はきっちり覚えました♪」
光一「って、バカ!!
そこだけ覚えてどうする!!」
生徒A「先生はエロなんだー!!
エロエロー!!」
いい歳の娘が『エロエロ』って叫ぶのもどうかと思いましたが、
女子生徒にそこまで言われる私も一体…………
あまりにも納得がいかないので、
この話を仕事を終えて帰ってから、
グチ交じりに好きな人に話してみました。
光一「とんでもないと思わないか?
私のドコがエロティックだと言うのかねえ?」
好きな人が私に返して曰く。
好きな人「生徒たちは、
よく光一さんを分かっています!」
好きな人「そもそもですよ、
光一さんのドコがエロじゃないんですか?」
光一「いや、それはその……エロじゃないだろ?」
好きな人「立派なエロオヤジじゃないですか♪」
光一「……………………」
光一「私は好青年だって言ってんだろうが…………」
…………ヤツラの評定下げちゃおっかなー……(ボソリ)
▼私は好青年なんだからねッ!!(ツンデレ)
▼今日の一言▼
他者認識……是往々誤事也(これおうおうにしてあやまることなり)
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