  
       
      光一「コイツらの将来が、マジで心配です」 
       
       
       
       
       
      どうも。風邪をひきました。光一です。 
       
       
       
       
       
      前回に続いて、今回も私の勤務先の話です。 
       
       
       
       
       
      私はいくつかのクラスで世界史の授業をしています。 
      そのうち、1クラスだけ「大問題」のクラスがあります。 
      よく、会議でも問題にされます。 
       
       
       
       
       
      授業は聞かないし、 
      授業中に夢遊病者のように歩き出すし、 
      授業中の雑談もおかまいなし。 
       
       
       
       
       
      この問題児だらけのクラスで、 
      私が期末テスト前の最後の授業をしたときでした。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
        
       
      光一「よし。では今から、 
       
         期末テスト範囲の確認テストを配る」 
       
       
       
       
       
      そう言って、期末テスト対策の確認テストを実施。 
      もちろん、確認テストをすることは前の週に告知済み。 
       
       
       
       
       
      さて、プリントを配って10秒後………… 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
        
       
      生徒たち「先生!!」 
       
       
       
       
       
        
       
      光一「ん? どうした?」 
       
       
       
       
       
        
       
      生徒たち「先生、1問も分かりません!!」 
       
       
       
       
       
        
       
      光一「1問も!? 分からない!?」 
       
       
       
       
       
      まだ配って10秒しか経ってないぞ!! 
       
       
       
       
       
      さらには………… 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
        
       
      生徒A「先生、質問!!」 
       
       
       
       
       
        
       
      光一「どうした?」 
       
       
       
       
       
        
       
      生徒A「問題文の漢字が読めません!」 
       
       
       
       
       
        
       
      光一「そうか……………………」 
       
       
       
       
       
      もう、あらゆる意味で絶望的な気分になったのですが、 
      それでも授業はしなければなりません。 
       
       
       
       
       
      しょうがないので、テストは無しにして、 
      期末テスト範囲の要点をかいつまんで、 
      板書しながら説明しました。 
       
       
       
       
       
        
       
      光一「……ペルシア戦争はこういうことが原因だったな。 
       
         それでアケメネス朝がギリシアに遠征を…………」 
       
       
       
       
       
        
       
      生徒A「先生、質問!!」 
       
       
       
       
       
        
       
      光一「ん? 何だ? どこが分からない?」 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      この後、驚愕の質問が私を待っていました。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      まさか……まさかッ………… 
       
      ここまで高校生の学力は落ちてたのか!? 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
        
       
      生徒A「『遠征』って何ですか?」 
       
       
       
       
       
        
       
      光一「え!?」 
       
       
       
       
       
      まさか高校生に………… 
       
       
       
       
       
        
       
      生徒A「『遠征』って何ですか?」 
       
       
       
       
       
      と聞かれるとは思ってもみませんでした……。 
       
       
       
       
       
      そもそもこのクラス、 
      体育系のクラスなので、部活所属者が多いです。 
      よく、試合のため欠席する生徒もいます。 
       
       
       
       
       
        
       
      光一「試合で『遠征』行くだろ、お前ら…………」 
       
       
       
       
       
       
      というか、どこの国がどこの国に戦争するか…… 
      の話をしているんだから、文脈で判断してくれい…… 
       
       
       
       
       
      まあ、あれですよ。 
      世界史が苦手なのは得手不得手もあるから仕方ない。 
       
       
       
       
       
      けど………… 
       
       
       
       
       
      大前提で日本語が通じていないなんて…… 
       
       
       
       
       
      私は世界史の授業で、 
       
      国語の授業をやる羽目になるとは思わなんだ…… 
       
       
       
       
       
        
       
      光一「コイツらの将来が、マジで心配です」 
       
       
       
       
       
      ちなみに、今日の『暴走萌え日記』の内容。 
      さらに心配な高校生の一般常識崩壊の図を掲載。 
      教育現場はここまで大変ですよ〜。 
       
       
       
       
       
      ▼同時に、日本の将来も心配なんですが? 
       
      ▼今日の一言▼ 
      学力……是基本的問題也(これきほんてきもんだいなり) 
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