光一「本当に存在したんだ…………」
今年はこのまま夏が終わればいいです。光一です。
暑いの嫌い…………
ウチの職場には色んな人がいます。
そうして、時には雑談をしているときもあるわけです。
そうして、Ｋ’先生と雑談をしていたある日でした。
Ｋ’先生「そういや光一先生。
まだ彼女と付き合ってんの？」
“まだ”という言葉に引っかかりは感じますが、
付き合いは続いている旨を話すと、
Ｋ’先生「あー、まだ続いちゃってる的な？
でさ、何。将来結婚とか考えちゃってるわけ？」
光一「ええ。
収入が安定すれば結婚するつもりですけど」
そもそも非正規の私ですから、
こんなワーキングプア目の前の状態で、結婚等できるわけがない。
したくてもできない状態なわけです。
でも、将来への夢は色々持っている。
子育てはどうするかー、とかなんとか色々。
Ｋ’先生「あー、結婚なんかやめときな。
ロクなもんじゃないから」
光一「ええっ！？」
Ｋ’先生「オレなんて結婚して５年だけど、
よく続いたなー、って思ってるよ」
いきなり色々夢をぶち壊さんでくださいよ。
色々憧れてんですよ、新婚生活とか毎晩のこととか色々。
何、結婚って夫婦ってそんなに幻滅しちゃうものなの？
光一「そういや、先生は奥さんと
どうやって会われたんですか？」
なんとなーく聞いてみたら、返ってきた言葉は……
Ｋ’先生「あー、話してなかった？
オレと奥さん高校のとき同じクラス」
え？ 何？
それっとどういう物語？
光一「じゃあ、高校生のときから付き合って？」
Ｋ’先生「いや。付き合いだしたのは社会に出てから。
だって高校生の時さー
絶対付き合いたくねえ、って思ってたしさ」
【以下、Ｋ’先生の高校時代の回想】
Ｋ’先生「なあ、オレさ
どんなヤツと付き合うことになっても、
お前とだけは付きあわねーから」
後の奥さん「安心して。私もＫ’君とだけは
絶ーッ対に付き合わないから！」
【以上、Ｋ’先生の回想終了】
Ｋ’先生「そもそも、家だってさ
ご近所同士だよ？ ご近所！！
そんなクサレ縁でくっつきたくねーじゃん」
何？ ご近所？ クサレ縁？
小中高校ってずーっと…………
Ｋ’先生「何でお前といっつも登校なんだよ」
後の奥さん「仕方ないでしょ、近所なんだから！」
って関係がずーっと続いていたの？
何、どこのギャルゲーの話をしているの？
Ｋ’先生「あんなのとは絶対に結婚しねえって思ってた。
別に好きでもなんでもないのにさー」
これってどう考えても、ツンですか？
ツンデｒ……ですよね！？
光一「でも、結局結婚したわけですよね？
Ｋ’先生は奥さんが好きだったって事で？」
Ｋ’先生「冗談！ オレ、全然奥さん好きじゃねえから。
向こうが勝手に惚れちゃったの！」
光一「の割りに、結構嬉々として話しているような……」
Ｋ’先生「向こうがオレに惚れたから、
仕方なく一緒にいるだけだから」
これってやっぱり……ツンデレ？
しかも、Ｋ’先生と奥さんと両方ともツンデレ？
というか何度この会話思い出しても、
ノロケ話をしているようにしか聞こえないんですけど？
……ご近所、幼馴染でしかも、お互いに
『絶対お前とは付き合わない』って
ずーっと、そうやって学生時代は言い合ってきて、ツンデレで……
しかもお互いに意識しあっていて相思相愛で？
何、それで社会出てからは結婚しちゃって、
結婚してからも、『向こうが勝手に惚れた』呼ばわり……
光一「本当に存在したんだ…………」
ギャルゲーの話って、３次元でもあるんですね。
▼幼馴染、ツンデレ、相思相愛……何、この完璧シチュ？
▼今日の一言▼
ツンデレ……是不在唯３次元也（これたださんじげんにあらざるなり）
|