3/18(火)

スポット→伊豆ガラスと工芸美術館<静岡県伊東市大室高原11-300>(駐車場100台以上)

特記→美しいガラス


 さて、伊豆高原旅行レポートの二つ目です。

 ペンション「とうてんぽーる」を後にした私たちは、ペンションのオーナーから教えてもらったスポットや、いただいた地図(割引券もいただいた)を参考に、時間の都合から二箇所だけ回ることにしました。

 帰りは、東名高速沼津インターから東京方面へ帰るつもりだったので、その方向へ向かえるスポットへ。

 で、最初に行ったのが、「伊豆ガラスと工芸美術館」です。

 この「伊豆ガラスと工芸美術館」も、HPで紹介されています。具体的に知りたい方、ガラス工芸品や美術に関心のある方は、下記のHPを参考にしてください。

 伊豆ガラスと工芸美術館<URL:http://www.izuglass.co.jp>

 さて、この美術館の特色は、「アール・ヌーヴォー」「アール・デコ」期を中心に展示していることです。その時期の作品を常時300点以上展示しています。

 「アール・ヌーヴォー」「アール・デコ」は言うまでもなく、19世紀末から20世紀初頭にフランスを中心に欧米で一世を風靡した装飾様式です。

 「アール・ヌーヴォー」「アール・デコ」は、19世紀に日本の浮世絵や着物などが紹介され、その自然を取り込んだデザイン、大胆な構図に大きな影響を受けたものです。ここには、「ジャポニズム」という日本美術愛好ブームが大きな影響を及ぼしています。

 美術館内には、ガレドームティファニーラリックの名品が展示されています。

 ところで、「アール・ヌーヴォー」「アール・デコ」は日本の影響を受けているといいました。当然、館内では日本の芸術とフランスの芸術の交流が紹介されています。

 パリは出会いと別れの街とも言います。それは、この街の抱えてきた歴史にも関係があるからです。詳述はしませんが、この街では、世界各国の芸術家たちが激論を戦わせ、新しい芸術を創造しました。

 日本人では、その代表として、北大路魯山人藤田嗣治荻須高徳が、各国代表として、エミール・ガレパブロ・ピカソが紹介されています。ピカソと魯山人らは互いに面識があり、それぞれの評もしています。ガレは魯山人らと面識がありませんが、「すべての芸術は皆自然から」という魯山人と相通じるものがあります。

 ガレは、「ナンシーに生まれた日本人」と呼ばれる人物で、自らの作品に日本芸術を昇華させました。彼の作品を見ればわかりますが、その作品は日本人のものだといっても信じることができます。花鳥風月をガラス細工の中に取り込んでいるのです。

 私は芸術品に対して目が肥えているわけではないので、細かい評価はできません。基本的に直感です。それでも、ここにあった数ある展示の中には、名前などを忘れましたが、心奪われる名品もありました。
 水墨画の光景がガラスに映っている細工がありました。名前を忘れているのですが、私はそれに釘付けになっていました。

 自分は体験していませんが、ガラスの製作体験工房もあります。余談ですが、かつてエリツィン大統領(当時)夫人と橋本首相(当時)夫人が訪れ、ガラス製作の体験もしたようです。新聞に載ったようですが。

 毎年3月と9月に展示品の入れ替えをしているようです。再度訪れても楽しめるのではないでしょうか。

 ガラス製品を販売しているので、贈り物にもいいかもしれません。


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