3/18(火)

スポット→伊豆一碧湖美術館<静岡県伊東市吉田815−360>(駐車場かなり広い)

特記→タペストリー、English old cottage


 さて、伊豆高原スポット三つ目の紹介です。

 伊豆ガラスと工芸美術館を後にした私たちは、しばらく山道を進み、一碧湖湖畔にある「伊豆一碧湖美術館」へ行ってきました。

 この「伊豆一碧湖美術館」もHPで紹介されています。ただ、この美術館は、近くの「伊豆一碧湖香りの美術館」「伊豆一碧湖ホテル」「伊豆一碧湖教会」と同じところが経営しているようです。HPを見ると、一緒に紹介されているので参考にしてください。

 伊豆一碧湖美術館<URL:http://www.izuippekiko.net/>

 さて、この美術館は、常設展示ジャン・ピエール・カシニョールという、フランスの現在も活躍中の画家の作品が展示されています。

 ファッショナブルで繊細な女性の絵が多かったと思います。彼のカンバスには、自然が取り込まれています。自分が見た感じでは、人工的な自然といった気がしましたが。

 それ以上に目を奪われたのは、彼の製作したタペストリーです。

 タペストリーといっても、よく売店で見かける「根性」とか書かれた物じゃないです。

……念のため。

 数メートルはある巨大な芸術作品です。カンバスではなく刺繍で絵を描いていると考えてください。

 タペストリーは古来から芸術作品として製作されています。その技巧の難しさ、職人的作業に時間のかかることから、庶民ではなく、大富豪や貴族の館に納められています。

 ただ、あまりに製作時間と手間がかかるので(糸で絵画を編むのですから)、絵画の興隆とともに衰退していきます。それでも、製作はされ続けていますが。

 彼のタペストリーに庭園風景を描いたものがありました。これを遠くから見たとき、その印象の強さに突然引き込まれました。近づくと、それが絵画ではなくタペストリーであったことに気づき、衝撃を受けました。

 絵が非常に柔らかいといえばいいのでしょうか、穏やかな、見ていて感動を覚えるものでした。

 ここは、他にも企画展示があるわけですが、今は「現代フランス絵画巨匠展」<2003年1/23〜7/15>をやっています。

 さて、売店では、絵画やその他の美術品を売っています。この中で、お金がないので買えませんでしたが、これまた目を引き付けて止まない絵画がありました。

 それは、「English old cottage」という作品様式です。絵画はカンバスに絵を描いたものですが、これは、絵画というより立体的な風景描写作品とでも言えるのでしょうか。

 そこには、イギリスのウィンザー宮など数点がありましたが、見た瞬間、その作品の写す光景が焼きつき、まるで自分がイギリスのその場所にいるかのような錯覚を覚えました。

 お金があれば買えたのになあ。美術品を見ていて、お金のある人が羨ましいなと思った光一です。


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