高校三年生当時

光一の修学旅行


みなさんは修学旅行というものを経験したことがありますか?


光一は中学と高校で二回経験しております。



特に、高校3年のときの修学旅行は死んでも忘れられません。




光一は、このときに不公平な学校システムに気づかされたのです。




まず、

光一の修学旅行はすさまじい目覚めから始まりました。







う〜う〜う〜

カンカンカン


光一「なんだよ、こんな明け方に……」

修学旅行の朝、

光一は目覚ましもならない明け方4時頃に、

サイレンの音で目を覚ましました。




外を見ると、

真っ暗じゃありません。

ちなみに季節は秋です。


なぜか真っ赤です。

断じて、紅葉ではありません。



近所の神社が焼き討ちされたようでした。

神社は全焼し、

跡形もなくなっていました。




さて、そんなドラマティックな起こされ方をしたのです。

当然、胸はドキドキしているんです。

ときめき120%ってやつです。


きっと修学旅行はドラマティックなものになるぞ、と。



そもそも、

それまでは広島に行っていた旅行先が、

私たちの代から「熊本・長崎コース」に変わったのです。



学校側にとっても何もかもが初めての修学旅行でした。



……実験的修学旅行ともいいます。

これ以後の修学旅行は、私たちと同じようなコースだったと後輩たちに聞いています。



私たちは、すごい過密スケジュールで、

ゆっくり観光もできなかったけどね!!


君たちはゆっくり見て回れたかもしれないですけど!!(キレ気味)






そういえば、

修学旅行には「しおり」なるものがついているものです。


当地の観光案内とか、スケジュールとか、宿泊先とか……


宿泊先とか!!

が書かれています。



3−1から3−5までは

それぞれ「101号室」とかの部屋が、各班ごとに割り当てられています。

まあ、そりゃ普通そうですね!!(逆ギレ気味)



ああ、当然グループ(班)があります。

観光地を回る際のグループですね。

私も友達5人と行動してました。



しかし、

宿泊先に関しては、

3−6および3−7には

班編成は不要でした。




「紫陽花の間」



「しようかのま」


これだったら、なにかを妄想させるのに十分な名前です

きっと、

女の子がこっそりと夜中に来てくれて……




……違います


「あじさいのま」

と呼ぶんですね。


それでも十分に我々に想像させるものがありました。






まず、

宿泊先のホテルには

本館と別館があります。

本館と別館は2Fの廊下でつながっています。



「○○号室」という個室は、

本館にあります




では、「紫陽花の間」は?




別館にあります。


しかも、

先生たちの宿泊部屋も

別館にあります





「紫陽花の間」は、

別館の4Fにあります。


先生たちの宿泊部屋は、

別館の3Fにあります。


2Fへ降りて、友達の部屋に行くには、

当然先生たちの部屋の前を通過し、


かつ、

見張りのいる別館の階段および、

別館と本館をつなぐ通路も無事に通らなくてはいけません!!



もちろん!!

帰ってくるときに見つかってもアウトです。





で、もうひとつ言っておきましょう。

「紫陽花の間」

男子30名が雑魚寝です……


つまるとこ、

名前から連想できるように、

「宴会場」です


宴会場の仕切りを外しただけです……

そこには客を迎え入れるという誠意が感じられません。




他のクラスの連中は、

個室(風呂・テレビ・空調付)

しかも、

先生たちの見張りがほとんどなし。



我々、

宴会場(旧式のポンコツテレビ一台のみ)

しかも、

真下が先生たちの部屋。

当然、ちょっと騒いだだけで先生がやってきて、

夜、明かりをつけていただけで、全員が説教されるありさまです……




他の個室の連中

持ってきたプレステやサターンをやっていても、先生が来ません。


我々「紫陽花の間」

テレビがそもそも旧式すぎて、ゲームをやるための端子がつなげません……




これで同じ料金です……

もはや詐欺です!!




私は、なんとか先生方の警戒網を潜り抜け、

別のクラスの友人が待つ個室へ、


そこでプレステをやってました。

本体は友人が持ってきていて、

私はギャルゲーなどを持ってきてましたから。


友人たちと、

ときメモのドラマシリーズ「虹色の青春」をやっていました。



男6人

故郷から遠く離れた長崎で……



一台のテレビを囲み、

ギャルゲーに興じる……

友人T「光一は相変わらず、虹野さん萌えだなあ」

光一「うるさい!! お前も水着見てハアハア言ってんじゃねえ!」


悲しすぎる連中です。

女の子の部屋に行く機会を自分で潰している愚か者です。

よりによって、ギャルゲーではぁはぁしています……


光一はすでに相手がいたからその気はありませんでしたが……

それでも警戒網をくぐって来たんだから、もったいなかったと今では思います。





光一、

十分に萌えを堪能すると、

先生方の警戒網を奇跡的に潜り抜けて、

宴会場もとい「紫陽花の間」へ……





そこは男で溢れかえる砂漠地帯……


女子が圧倒的多数の高校で、

その文型クラスの男を抽出しきったような「紫陽花の間」




本館に泊まった1〜5組と8〜9組の男子は、

女子たちと近い位置に……


きっとアンナコンナ出来事もあったのだろう……




「紫陽花の間」

そこは男たちの砂漠

先生部屋という最大の難所を抱え、

しかも別館であるために、

全く女子が来ることができなかった……




「紫陽花の間」

そこは絶海の孤島……


男ばかりのむさ苦しい……


女子が多くを占める高校で、

運悪く隔離された男たち30名……


残りの男子100名あまりは、

一人当たり、2名以上の女子を手にすることができた……


まさに両手に花ではないか!!


本館の風呂に入りに行ったとき、

髪が濡れている女子を見て、

本館の男子を全員抹殺したくなった……いや、本気で。



学校は公平な空間ではない!!

同じ修学旅行費を積み立ててきたのに……


我々は宴会場で男ばかり……

しかも騒げない……


他の男子は個室

しかも周りは女子ばかり……

先生の監視も緩く、

移動が簡単……


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