部屋の一角には……

大学2年生時


部屋の隅には何かいる……










怪談話で盛り上がったときに、

真っ暗な部屋の一角を指してそう言うと雰囲気が盛り上がります。










でも、










でも……


これは私的には最悪でした。










その日、


夏休みの暑い一日でした。









私は所用を終えて帰宅し、

部屋に荷物を置こうとしたのです。


























部屋を空けると、


なにやら奇妙な黒い粒々が大量に……



















しかも、






















蠢いているではないですか……


めっさ活動しているではないですか……










そう。



















大量の、


本当に検討もつかないほどの量のアリが、


私の部屋中にいたわけです。










もちろん、悲鳴も上げましたが、

部屋に入らなくてはならないので、


アリの発生源を突き止めようとしたのです。










どうやらアリは、

部屋の一角にある窓(向こう側は廊下。しかし、食器棚が遮っている)

そこから大量に出てきているようです。























私……

























意を決して窓を開けました!!










































光一「いやあぁぁぁぁぁ!!」


















もう、


大・絶・叫!!





















窓を開けてみると、


窓と食器棚の間の細い隙間に、












びっしりと黒い群れ(アリ)


















しかし、

それよりもヒドイのが……

















アリにたかられている……


大きなネズミの死骸……


















しかもよく見ると……

















ネズミの死骸にまとわりついている……


白い筋状の物体……


















ええ、


ウジ虫です。

ウジ虫の大群です……


















私、

絶叫しながら、

泣き叫びながら……









大量の殺虫剤を噴射し、

ネズミをつまんで捨てましたとも……


















ネズミ君……


























すんごい腐敗が進んでいましたけど……













いつからあんな腐ったネズミと同居していたのかと思うと……










まさに身の毛もおだつような思いでした。




















ほぉら……






















よぉく部屋の隅を見てごらん……


















あなたが普段見ていないところにもしかしたら……






もしかしたら……






ふふふ。


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