光一
「綾香君、おはよう」鳴島
「あ、マス…………」光一
「ん？」鳴島
「あー…………」光一
「？？？？」鳴島
「……………………」光一
「？？？？？？？？」鳴島
「……………………」光一
「おい、綾香君？」鳴島
「…………なんですかぁ？」光一
「何故さっきから
後ずさりしているのかね？」鳴島
「気のせいですよー」光一
「いや、
どう考えても気のせいではない」鳴島
「いや、気のせいですよぉ。
マスターの被害妄想ですよぉ」光一
「何故、
店の端まで移動しているのかね？」鳴島
「わわっ！？」光一
「…………明らかに逃げているではないか？」鳴島
「気のせい気のせい」光一
「……………………」鳴島
「！？」光一
「こんな朝っぱらから
追いかけっこする趣味はないのだが……」鳴島
「うわぁぁぁぁ……」光一
「……しつこいねえ……
…………っと」鳴島
「みぎゃぁぁぁぁ！！」光一
「ふう……ポニテだからね、君は。
逃げるのには不利だと思わんか？」鳴島
「離してぇー！！
か、髪が痛い痛いぃ！！」光一
「たく…………
君が逃げるからでしょうが……
これじゃ、仕事にならん！」鳴島
「み、みなさーん！！
こ、ここに犯罪者が！！
性犯罪者がいますよー！！」光一
「なっ！？」鳴島
「おまわりさーん！！！！
助けてー！！！
犯されるぅーーー！！」光一
「やめんか！！」
ゴン！！
鳴島
「うー…………
ゲンコツ痛いよぉ……」光一
「君がワケのわからないことを
叫んだりするからではないか！」鳴島
「ワケのわからないことじゃないもん！
助けを呼んだだけだもん！」光一
「君が私を見るなり
いきなり逃げ出すからではないか！」鳴島
「だってぇ…………」光一
「なにかね？」鳴島
「マスター…………
寝ているときに腕で
ゴキブリ踏み潰したんですよねぇ？」光一
「やめたまえ！
思い出したくもない！！」鳴島
「マスターのエンガチョ！！」光一
「やかましい！！
君は子供か。君はバカか！
私だって好きでゴキブリ潰したわけじゃない！
寝ている間なんだから、不可抗力ではないか！！」鳴島
「ともあれこっち来ないで下さいよぉ。
汚いのに感染しちゃうのでぇ」光一
「……………………」鳴島
「きゃぁぁぁぁぁ！！」光一
「あー、綾香君のワガママおっぱいに、
ゴキブリ触れた手で触っちゃった♪
綾香君、エンガチョ♪
エンガチョきーった！」鳴島
「うぅぅぅぅ…………」光一
「な、なんだね！！
最初にエンガチョ言ったの君だぞ！
そ、それは逆ギレというんだ！
な、ナイフは置きたまえ！！」鳴島
「ぎゃぼー(」゜ロ゜)」」
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