7/15(金)
新作メニュー考案中!!
光一
「うーん…………
やっぱりコレで行くかなあ……」鳴島
「な〜に作ってるんですかぁ?」光一
「綾香君は、
前回の件で
味オンチだと分かってるので、
来なくて結構なのだが……」鳴島
「あう〜…………」光一
「何って…………
ウチの店で出す、
夏の新作メニューだよ」鳴島
「前回のアレはぁ……
確かに私のミスでしたがぁ……」光一
「だから、
君がいないところで密かに作ってた」鳴島
「そこまで信頼されてないのもぉ……」鳴島
「あ、そういえばぁ!!」光一
「ん?
何かね?」鳴島
「マスター…………
また私に黙って、
一人でチョコ食べてましたねえ?」光一
「何を言うかね。
君が太らないよう気遣ってあげたんだ。
ありがたく思ってもらいたいね♪」鳴島
「またそういうイジワルばかり……」鳴島
「ま、それはもう良いですよ…………
で、何を作ったんですかぁ?」光一
「夏らしさをかもし出すのに、
フルーツアイスを作ってみた。
トロピカルな色合いで、
かつサッパリ…………
しかし、コクはある♪
栄養価も高い!!
が夏には合うだろう」鳴島
「あ、おいしい♪」光一
「まあ、他にもいくつか考えるが……
それは採用かなあ。
後は、常連さんに試食してもらって、
意見を聞いてみようと思う」
カランコロン♪
鳴島
「いらっしゃいませ〜♪
…………マスターマスター!」光一
「うむ。
Aさん。
ちょっと頼まれごと良いですか?」常連Aさん
「ん?
何ですか?」光一
「夏の新作メニューの試食を
頼めないかと思いまして……」鳴島
「ひんやり爽やかなアイスですぅ♪」常連Aさん
「へ〜。試食?
面白そう。良いですよ♪」光一
「ありがとうございます!
綾香君。
冷蔵庫の中に、
作ったのがあるから持って来てくれ」鳴島
「かしこまりましたぁ♪」光一
「フルーツをふんだんに使った
フルーツアイスなんですよ。
これで常連様がたの評判が良ければ、
夏に出そうかと思いまして……」常連Aさん
「へぇ…………
そりゃ責任重大ですね」光一
「はは、そんな責任重大という……」鳴島
「お待たせしましたぁ♪」光一
「と、
これがそのアイスでして……
まずは、一口どうぞ」常連Aさん
「へぇ〜♪
オレンジ色? 明るいですねえ」光一
「マンゴーアイスです。
果肉も入っています。
マンゴーは甘みとクセが強いので、
それを抑えるため別に…………」常連Aさん
「………………!?
………………!?」
カシャーン!
光一
「え!?
Aさん!?
ど、どうなさいました!?」常連Aさん
「ま、マスター……
み、み、水…………」鳴島
「…………ぁ…………ヤバ」光一
「綾香君!
水持って来て!!
え? どうなさいました?」常連Aさん
「た、食べてみれば……
わ、わかりますよ……」光一
「さっき試食したばかりなんですが……
何がいったい…………
…………んぐぅ!?」鳴島
「マスター、お水!!
って、ああ!!」光一
「綾香君…………」鳴島
「あ、あのその……」光一
「何か混ぜたかね?」鳴島
「ふ、ふぇぇぇぇ…………
ごめんなさ〜い!!」光一
「なんでさっきまで
甘かったアイスが……
こんな激烈に辛いのかね!?」常連Aさん
「マスター…………
これ……辛いとか言うレベルじゃないです」鳴島
「辛いものに甘いものを混ぜると、
すっごく辛くなるって前回知ったのでぇ……」常連Aさん
「マスター…………
前回そんなメニュー食べたんですか?」光一
「ええ……綾香君が
激辛パフェなんて提案してきたので」鳴島
「その逆にぃ、
甘いものに辛いものを少し入れたら、
さらに甘くなってオイシイかなあ……って」光一
「試作品なんだから、
そのまま持って来てくれないと困る。
というか、勝手にされては……」常連Aさん
「ま、まあ……いいですよ。
そんなに怒らなくても」光一
「いいえ。
ちゃんと仕事できないようでは、
ウェイトレス失格ですから」鳴島
「ごめんなさ〜い!!
つい……つい出来心でぇ……」
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