鳴島
「〜♪ 〜♪」光一
「……………………」鳴島
「〜♪ 〜♪」光一
「随分とご機嫌そうじゃないか？」鳴島
「だって今日は……
マスターどうしたんですかぁ？」光一
「何が？」鳴島
「なんだか……
不機嫌そうに見えるんですけどぉ？」光一
「不機嫌そうかね？」鳴島
「え……ええ……」光一
「別に不機嫌などではないよ。
ただ…………
７月７日を…………
何の日か忘れていないかね？」鳴島
「七夕に決まってるじゃないですかぁ♪
だからこうして竹を飾って……」光一
「違う！！」
ガスッ！！
バサバサァァ！！
鳴島
「あー！！
せっかく飾り付けしたのにぃ……」光一
「七夕？
そんなのは、
仕事もしない彦星と織姫が、
銀河をバックに乳繰り合ってる日だろ？」鳴島
「何言ってるんですかぁ！！
そんなことよりも、
なんで笹蹴り倒したんですかぁ！」光一
「銀河をバックにしてエッチしてる。
はっ！ バカップルに
お願いすることなど何もない！！」鳴島
「ふ〜ん…………
ひがんでるだけですねぇ」光一
「なんだと？」鳴島
「マスターは、
彼女がいないからって、
七夕を憎憎しく思ってるんですねぇ？」光一
「違う！！
７月７日は『ポニテの日』だ！
証拠にフェスティバルだってやっている」鳴島
「そんな祭り……
一般に知られてないですよぉ」光一
「何を言うか！！
君と私のポニテ対談も、
フェスティバルに出ているんだぞ！」鳴島
「それとこれとは話が別ですぅ。
せっかく短冊かけたのにぃ……
あー……倒れたはずみで、
短冊破れちゃった……」光一
「ふん！！
短冊？ 七夕？ 笹？
そんなのが願いをかなえてくれるなら、
世界のみんなは今頃ハッピーだね？」鳴島
「ううっ…………
マスターのバカァァ！！
ヒドイよぉぉぉ…………」光一
「う……ふ、ふん…………
さあ、仕事仕事。
君も早く仕事に戻りたまえ」鳴島
「マスターなんて死んじゃえー！」光一
「な！？」
ドズゥ！！
光一
「そ……ハサミ……」鳴島
「飾り作るのに使ってたハサミですぅ。
七夕の笹の恨みを思い知れですぅ」
ズブゥ！！
……どさっ……
鳴島
「……………………はあ」鳴島
「マスターのオバカ……」
私のお願い♪
今年もマスターと仲良くいられますように
