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鳴島
「いやー、
これで夜までは、お店ヒマですかねぇ♪」 |
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光一
「お疲れ様。
時に綾香君、色々大丈夫かね?」 |
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鳴島
「んぅ?
何がですかぁ?」 |
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光一
「ウチの常連でもある慶徳さんからね、
1通のメールが届いてねえ」 |
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鳴島
「メールですかぁ?」 |
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清香
「お疲れさまでーす!!
バイト入りまーす♪」 |
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光一
「お、清香君。おつかれ」 |
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鳴島
「そろそろ高校は期末テストあるんじゃ……
バイトしていて大丈夫?
って、心配は清香には無用かぁ……」 |
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光一
「そうだね。君みたいに
成績表にエントツが林立する娘じゃないからねえ」 |
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鳴島
「体育だけは5でしたぁ!!」 |
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清香
「お姉ちゃん…………
それでよく卒業できたねぇ…………」 |
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鳴島
「毎年留年しないように、
年度末の留年回避テストだけ頑張ったもん」 |
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清香
「……普段から勉強していればよかったのに」 |
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鳴島
「今更言われても〜…………」 |
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光一
「というか、明らかに進級できたのは
先生のお情けにしか思えないのだがねえ……」 |
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清香
「まさか…………
この巨乳で……先生を誘惑した!?」 |
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鳴島
「してないよぉ!!」 |
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光一
「まあ、綾香君が8年前に高校卒業したのは、
この世界の7大不思議に入っても良いだろうね」 |
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鳴島
「高校時代がダメダメだったとしてもぉ、
私だって今では立派な社会人ですしぃ♪
高校までの成績が人生の全てではないですよぉ!」 |
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清香
「立派な」 |
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光一
「社会人!?」 |
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鳴島
「何でハモッてるの!!」 |
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光一
「いや……それは……ねえ?」 |
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清香
「ですよねえ?
と、マスター……さっき何か見てませんでした?」 |
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光一
「ああ、常連の慶徳さんからメールが来ていて」 |
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鳴島
「そうそう。結局どういうメールだったんですかぁ?
『時に綾香君、色々大丈夫かね?』と言ってましたが、
何かあったんですかぁ?」 |
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光一
「いや何と言うかね…………
綾香君、欲求不満なの?」 |
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鳴島
「…………はいぃ?」 |
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光一
「いや……26歳独身で、
男日照りだから……性的欲求不満なんですか?」 |
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鳴島
「はぁ!?」 |
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清香
「確かに……お姉ちゃんくらいの歳ならば、
欲求不満を抱えていても、不思議ではないかも」 |
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鳴島
「確かに独身だし、彼氏もいないけど……
別に欲求不満じゃないよぉ!!」 |
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光一
「ふーん…………
綾香君の脳内を慶徳さんが調べてきた結果だと……」 |
鳴島綾香の脳内
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光一
「"愛"と"H"が半分くらいを占めているんだが……」 |
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清香
「お姉ちゃん…………
今度一緒に、街中に男の人誘いに行く?
お姉ちゃん美人だし……巨乳だから
幾らでも誘いこめると思うよ?」 |
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鳴島
「同情なら結構!!
別にHがしたいわけじゃないし!
っていうか、
私の頭の中を勝手に作らないでください!
私は欲求不満じゃないですよぉ!!」 |
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光一
「当たっていると思うんだがねえ……
だって、私の事も調べてくれたようだが……」 |
陽ノ下光一の脳内
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光一
「私、お金好きだし。
遊びたいし、友達大事だし……」 |
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鳴島
「いやいやいやいや!!
むしろ、"私の脳内"がマスターですよねぇ!
マスター以上にドスケベいないですよ、ココ!」 |
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清香
「私はないんですか?」 |
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光一
「ああ、あるある」 |
鳴島清香の脳内
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光一
「うーん…………15歳の高校1年生が……」 |
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鳴島
「なんていうか……枯れてる…………」 |
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清香
「別に私は枯れてないですよー」 |
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鳴島
「ということでぇ、
結果が間違っているのではという意見が、
私と清香の2人から出たのでぇ、
1対2で、この結果は間違っているという事ですねぇ♪
マスターはルーザー(負け犬)決定ですよぉ♪」 |
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光一
「いや…………」 |
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清香
「お姉ちゃんはこの結果に
むしろ危機感を持った方がいいと思う。
30歳目の前でしょ?
手当たり次第に男漁りした方がいいと思う!」 |
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鳴島
「うにゃっ!?」 |