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光一
「………………」 |
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鳴島
「なるほどぉ……」 |
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光一
「あの……綾香君?」 |
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鳴島
「なんですかぁ?」 |
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光一
「何を納得したのかね?」 |
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鳴島
「うーん…………
話のキーはぁ
『彼氏の浮気をチェックする方法』」 |
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光一
「そ、それがどうかしたのかね?」 |
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鳴島
「身に覚えがなければぁ、
動揺することもない…………
そのハズですよねぇ?」 |
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光一
「そ、それは……そ、そうだな」 |
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鳴島
「なーんで男の人って、
こんなことに動揺するんですかぁ?
不思議ですよねぇ?」 |
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光一
「ま、まったくその通り。
身に覚えがないならば、
ど、同様などしなくてよいはずだ」 |
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鳴島
「私の手持ちの情報によればぁ……」 |
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光一
「て、手持ちの情報!?」 |
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鳴島
「そこはお気になさらず♪」 |
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光一
「いや……するだろ……」 |
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鳴島
「あれぇ?
もしかして動揺なさって……」 |
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光一
「動揺なさってません!
さ、続きをどうぞ」 |
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鳴島
「そうですかぁ……では」 |
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光一
「では?」 |
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鳴島
「マスター…………
寝言で知らない女性の名前を
つぶやいてませんでしたかぁ?」 |
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光一
「し、知らん!!
言ってない言ってない!」 |
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鳴島
「んぅ?
何を動揺なさってるんですかぁ?
寝ている本人が、
自分で寝言言ってるかなんてぇ
分かるわけないですよぉ」 |
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光一
「う…………
そりゃそうだな……」 |
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鳴島
「次はぁ…………
マスター♪
携帯電話貸してください」 |
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光一
「え?
な、何でかね?」 |
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鳴島
「良いじゃないですかぁ♪
貸したって減らないですよぉ♪」 |
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光一
「いや……でも、その……」 |
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鳴島
「………………」 |
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光一
「ど、どうぞ…………」 |
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鳴島
「おやぁ?
私の知らない女性の名前が……」 |
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光一
「し、仕事上の付き合いだ!!」 |
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鳴島
「また動揺…………
まだ誰とも言ってませんよぉ」 |
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光一
「してないしてないアルよ!!
動揺なんて知らないアル!!」 |
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鳴島
「ふぅ〜ん…………
ま、それは良いんですけどねぇ♪」 |
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光一
「あ、良いんだ」 |
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鳴島
「マスターの部屋にあった、
このピアス誰のですかぁ?」 |
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光一
「え!?」 |
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鳴島
「………………」 |
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光一
「そ、それは……その……」 |
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鳴島
「………………」 |
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光一
「いや、その…………
ほら、この前来たお客。
そう、お客様の忘れ物だよ♪」 |
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鳴島
「へぇ〜…………
お客様のですかぁ?」 |
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光一
「そうだよ」 |
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鳴島
「これ…………
私のピアスなんですけどぉ♪」 |
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光一
「!?」 |
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鳴島
「………………」 |
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光一
「あ、綾香君…………
目が笑っておりませ……」 |
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鳴島
「歯を食いしばれぇぇぇ!!
…………ですぅ」 |
バキィィィィィ!!
……どさっ……
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鳴島
「以上♪
ウェイトレス鳴島のぉ、
『彼氏の浮気をチェックする方法』
でしたぁ♪」 |