大学三年生当時
電車を待つ
さて、みなさんは電車に乗った経験がある方が大多数だと思われます。
光一も、
予備校生時代と大学三年生までは電車を使っていました。
みなさんは、電車を待つという経験も多いと思います。
突然のハプニングで電車が止まることもありますからね。
でも、
電車を待つハプニングの当事者になった方は少ないでしょう。
光一は当事者です。
さて、
世の中には便利なツールがたくさんあります。
携帯電話というのはその最たるものの一つでしょう。
光一は大学一年のときに携帯を買いました。
D502iです。
今でも使用しています。
さて、
光一はその日呑んでいました。
気心の知れた仲間たちとの酒の席というのは、あっという間に時間が過ぎるものです。
光一は終電より前の電車で帰る人間でした。
理由はあります。
地元の駅前駐輪場が夜0時に閉まってしまうためです。
歩いて変えるには一時間かかります。
そんなの嫌です。
夜の地元は閑散としていますが、
治安悪いです。
「なんだこのヤロー」
と叫びながら殴り合いをしている4・5人のグループを横目に見ていたときもあります。
自転車で颯爽と帰りたいものです。
さて、
そのためにこの日も、
終電の二本前……午後十時台の電車で帰る事にしました。
これから電車に乗るということをさっきまで呑んでいた仲間たちにメールで伝えます。
光一はまだほろ酔い加減でいい気分です。
プラットホームで少しふらついているわけです。
そのときに悲劇は起きました。
光一は何かの拍子に滑って……
気がつけば線路の上……
光一、かなり慌てました。
このままでは!!
光一の決断は早かった。
手から滑って線路上に落ちた携帯を駅員に拾ってもらう。
何か落としたら駅員を呼ぶようにも書いてあります。
幸い電車が来るまで4〜5分はあります。
駅員に、携帯電話が落ちたことを伝えました。
正確には電池だけです。
プラットホームに落ちた瞬間、
本体はそのまま残ったんですが、
電池だけ勢いよく滑って、線路上に落ちたんですね。
しかし、
駅員「うーん、そろそろ電車来るから」
え?
電車来るまでまだ時間あるじゃないですか?
降りて、取るなんて何秒もかかりませんよね?
何故か駅員さん取ってくれません。
光一、自分で取ろうかとも思いましたが、
そうすると、
マジで「水戸駅構内で線路上に人が侵入したので救助します」
ってアナウンスとともに、電車止められて、
莫大な賠償金を要求されかねないので、我慢しました。
電池は線路上に転がっています。
電車に踏まれないか心配です。
電車が入って、そして出ていく。
電池は無事でした。
さあ、今度こそ電池を取ってもらいましょう。
駅員「次来る電車の中に酔っ払いがいるらしくてねえ。
そっちの対応しなくちゃいけないから」
え?
ちょっと待ってください!!
目の前の線路から電池とって来るだけですよ?
その電車って、
まだ時間ありますよ?
降りて取って来ても危なくないですよ?
さらにいうなら、
私が最初に待っていた電車は22:06の上野行き(5番線)
その酔っ払いが乗ってる電車は22:26の水戸駅止まり(6番線)
なぜか駅員に拒まれる……
線路違うから安全ですよ?
まだ20分ありますよ?
私で取りたいくらいですが……
駅員に拒まれ続けます。
結局、
その酔っ払いの乗る電車が着てしばらく後、
さらに22:36の我孫子行きが過ぎるのを待って(その間も8分あった)
しかも、その車掌さんと和やかに会話し……
その後、駅員は線路に飛び降りて、電池を回収してくれました。
要した時間は2〜30秒でしょうか?
こうして23:28の土浦行きに乗車し帰宅したのでした。
……
駐輪場は閉まってました……
歩いて、一時間かけて帰りました。
帰宅は夜中一時二十分前後……
あの駅員の行動はなんだったのか?
何を考えていたのか?
未だに理解に苦しむところです。