|
(店名)「珈琲工房&小さなギャラリー『野 no』」
(ジャンル)喫茶店&ギャラリー
(住所)茨城県石岡市下青柳322−4
地図<野 no> 画像<野 no> |
<営業時間>
10:00AM〜
5:00PM
定休日
火曜〜木曜
席数
約20席
駐車場
4台
|
初回調査記事<2010年2/14>
(特色)温かな木のぬくもりを感じるギャラリー。好きな器で美味しいコーヒーを!
<オススメ目安表=最良☆5つ ☆3つは標準的 最低☆1つ>
店の雰囲気 |
☆☆☆☆☆ |
カップル・夫婦で来店 |
☆☆☆☆☆ |
女性のみで来店 |
☆☆☆☆☆ |
子供連れで来店 |
☆ |
男性のみで来店 |
☆☆☆☆ |
味 |
☆☆☆☆ |
値段 |
☆☆☆☆☆ |
入店の気楽さ |
☆☆☆ |
バリアフリー状況 |
※店入口へは階段。店内は靴を脱いで上がるため、ここも段差有 |
<日記風味調査記事>
この日、元々は、ぇすさんと『Cafe Hanana』でランチをする予定だった。ところが、行ってみると臨時休業。これで私は3度フラれた……なんとも悲しい(涙)
そこで急きょ、ぇすさんが気にかけている喫茶店へ行く事になった。
名前は「珈琲工房&小さなギャラリー『野 no』」である。
石岡市(昔は八郷町だった地域)の、「茨城県フラワーパーク」の北側裏手にある、隠れ家的な喫茶店だ。
アクセス方法は容易。看板が出ているのでそれに従えばよい。
ただ、看板を見逃すとたどり着けないかも。
土浦・つくば市方面から県道150号(フルーツライン)を北上して「フラワーパーク」を過ぎた場合、最初の左手に入れる小さい道がある。そこに、『野
no』という小さい看板が出ており、その道を入るように指示している。その道を指示通りに折れると、少し進んだ先に、さらに左に折れる道があり、そこにも、『野
no』という看板が立っている。そこから左手を見てみると、黒と白を基調にしたシックな建物が坂の上に1軒。指示通りに左に折れて坂を上がると、先ほどの建物の入口に。それが「珈琲工房&小さなギャラリー『野』」。
店の外観はシックな黒塗りに白壁が落ち着いた感じと重厚感を持っていて、なんだか期待が持てる。
入口周辺のレンガ造りの外壁を見つつ階段を上がり、ドアを開けると、玄関となっており靴を脱いで上がるようになっていた。
上がってすぐのドアを開けると……非常に高い天井、木のぬくもりが感じられる店内に。
壁際には棚が設置されていて、陶器の展示・販売がされていた。
コの字型のホールスペースで、奥には暖炉があり薪に点けれた火が店内をほどよく温めていた。
迎えてくれたのは、物腰柔らかな初老の女性。マスターは旦那様と思われる。これも柔和な感じの初老の男性だった。
先客の中年女性が、暖炉前のテーブル席でコーヒーを楽しんでいた。
テーブルの上に広げられたクロスも上品な刺繍がされたもので、さすがはギャラリー……見た目でも好印象。
窓から差し込む陽光もおだやかで、外に目をやるとウッドデッキになっていた。
まるで、別荘地にある山荘ギャラリーのようで、時を忘れてくつろげる非常に良い空間。
マスター夫妻は見た目にも優しそうな方々だったが、店内のぬくもりある空間も、この2人の人柄が表れている気がした。
席に着くと、メニュー表と水、それにお茶受けの菓子を出してもらった。
では、以下にメニューを。
▼メニュー |
飲み物はコーヒー、紅茶ともに全て450円
【コーヒー】(ALL:450円)
「野ブレンド」「コロンビア」「サントス」「グアテマラ」「マンデリン」「ガヨマウンテン」
【紅茶】(ALL:450円)
「ダージリン」「アールグレー」「フルーツ」「メープル」「アフタヌーン」
【ドーナツ】(ALL:100円)
「キャラメル」「シナモン」 |
コーヒー豆を販売している
【コーヒー豆価格】(※100グラムあたりの値段)
「野ブレンド」「コロンビア」(400円)
「サントス」(430円)
「グアテマラ」「マンデリン」(450円)
「ガヨマウンテン」(550円) |
コーヒー・紅茶ともに450円。
ドーナツはいずれも100円。
以上のシンプルな品ぞろえとなっている。
しかも、実はこれ、実質的には2杯分の値段なので、非常に安い!
コーヒーは1杯目を飲み終わるタイミングで、2杯目を注いでくれる。そのため、実際には2杯分の値段である。いや、本当に安い。安い!
単純に他の喫茶店でコーヒーを飲む際の半分以下の値段である。
おまけに、ドーナツも1個100円であり、これまた安い。
つまり、2杯のコーヒーにドーナツをつけて、550円である。こんなに安い設定でくつろげる喫茶店……今まで見た事が無い。
しかも、田舎の裏道に入ったところにある喫茶店だから、本当に静かでくつろげる。
私は少し考えてから「グアテマラ」を。ぇすさんは「マンデリン」。彼女は「野ブレンド」を選択した。
ぇすさんのウェブログを見ると、どうやら苦みや酸味のあるコーヒーが好きなようだ。実は私もそうで、昔好きだったのは酸味の強いキリマンジャロ。店のメニューにはないので、私はグアテマラかマンデリンかを迷った末に、酸味が豊かなグアテマラをセレクトしてみた。
飲み物を頼むと、カウンター前に置いてある様々なカップ&ソーサーから好きな物を選ぶように言われた。好きな器で飲めるというわけだ。
私は一目見て気に入った、白と茶色の網目のコントラストがいかにもコーヒーに似合いそうなカップ&ソーサーを選択(他の物も眺めていたが、最初から心はそれに決めていた)。
ぇすさんは、深い青緑の色合いがシックなものをセレクト。
彼女は、イランやイラクなど、中東の雰囲気がある鮮やかな赤に花の模様が彩られた器をセレクト。
さらに面白い事に、この喫茶店では以下の事を聞かれた。
「コーヒーの濃さはどうしますか?」
コーヒーの濃さを決められるというのは、これまた初めての事だった。
ちなみに、濃さはどう指定できるかを聞いたところ、
「薄いのと、普通、濃いものの3種類あります」
とのことだったので、私は普通で。彼女も普通。ぇすさんは濃い目で頼んだ。
カウンターをのぞいたところ、マスターがネルドリップで1杯1杯を丁寧に淹れてくれていた。
ネルドリップとは……これまた「おおーっ」である。ペーパーよりも手がかかるけれども、やはりネルドリップは美味しいコーヒーが期待できるので。おおー。
その間、店内のギャラリーを見て回った。
多くの陶器が展示してあり、もちろん購入ができる。いずれも味がある陶器ばかりなので、見ていて面白い。木・布・鉄製品も展示してあり、これらも購入が可能。
出されたコーヒー……うん。香りも良い。スプーンもエッジングがされていて、やはりさり気ないところでも洒落ている。
飲み口も良くて、くどさが無い。でも、しっかり味が出ていた。
本来コーヒーが苦手で飲めない私の彼女も、「美味しい。甘い」といって最初の1杯はブラックで飲んでいた。
嬉しい事に、この日「焼きマシュマロ」をサービスしていただけた。
店内には暖炉があって、薪の火がほどよい温かさを提供してくれているのだが、その火で作ってくれた。
本来メニューにはないので、店のご厚意で出していただいたもの。たまたまの事とはいえ、ラッキー。ふわふわトロトロでクセの無い甘みが美味しかった。
ぇすさんと私は「シナモン」のドーナツを、彼女は「キャラメル」のドーナツを注文。
ドーナツは、コーヒーのペーパーフィルターに入れた形で提供された。
下にこぼす心配もなく食べられた。
ぇすさんもウェブログで書かれていたが……コーヒーはネルドリップで淹れていたので、ペーパーはわざわざこのために用意してあるのか……それとも以前はネルドリップではなくペーパードリップだったため、余ったフィルタを活用しているのかは不明。
店を後にする際、店内のギャラリーを見て、ママさんと少し歓談をしてから店を後にした。
ギャラリーの運営をされている方って、私の勝手な印象だとちょっと押しつけがましさを感じる事があって、少し苦手な部分があるのだが……ここのマスター夫妻はそういった部分がなく、本当に気楽に店にいる事ができた。なんだかんだと私達3人、実に1時間半もの間、コーヒー2杯とドーナツでくつろいでいたのだから、この点で記事を読んだ方々に居心地が良いという事が伝わるだろうか。
玄関までママさんの見送りを受けて店を後にした。
私達が店を後にするタイミングで、もう1台車がやってきて、若い女性が店へと入って行った。
隠れ家的な店だが、知っている人は意外といて、通う人もいるのかもしれない。
これだけ良質な喫茶店は、なかなか無いと思う。これは、本来の目的の店に行く事が出来なかった事で、かえって貴重な店を見つけられた……まさに転がり込んだ"福"と言うべきか。近くに寄る機会があれば、必ず休憩に使いたい喫茶店である。
雰囲気も良くて、ギャラリーは見ていて豊かな気分になるし、コーヒーは何よりも美味しくて、それでいて他店の実質的に半額以下の値段である。これは本当にお勧め。
「フラワーパーク」周辺は、飲食店自体が非常に少なく、この喫茶店は貴重なくつろぎスポットである。
「フラワーパーク」から車で3分程度。歩いても10分以内と思われるので、花を見た後に、ギャラリーを眺めながらコーヒーを傾けるのも、目と心の良い保養になるかと思う。ぜひ、お勧めしたい。
|
前回調査店へ
次回調査店へ
飲食店紹介TOPへ
HOME
日記ランキングに投票する |
<アクセス方法>
※地図を作成したので参考に。
<土浦・石岡市内より>
1、県道64号を、「中志筑」交差点から「フラワーパーク」方面へ向かう。
2、左手側に「阿弥陀院」を過ぎてすぐの信号機付T字路で折れて、県道138号へと入る。
3、しばらく進んで、県道150号(フルーツライン)へぶつかったら、右折して北上する。
4、少し進むと「フラワーパーク」が左手側に。そのまま通過。
5、「フラワーパーク」を通過して最初の左に折れる事のできる道を入る事。かなり細い道なので、見逃さないように注意。店の小さな看板も出ているので、注意すれば分かる。
6、少し進むと、また店の看板があり、左に折れるように指示している。指示に従う。
7、指示通り道を進むと、約50メートル先の右手側に『珈琲工房&小さなギャラリー「野 no」』
※何にせよ最大の目印は「フラワーパーク」。フルーツライン沿いにあるこの施設は巨大な上に有名なので、見逃すことはあり得ない。
※「フラワーパーク」の北側最初の左手に折れる路地と覚えておけば、絶対店にたどり着ける。
↑この看板が、「フラワーパーク」の先の道沿いに出ているのでその通りに進めば店にたどり着ける。 |