10/22(水)
出来事→昼御飯
特記→後輩O
どうも、光一です。
さて、この日はもちろん授業で大学に行っていたんですよ。
史料を読むためにほぼ徹夜で……
ぶっちゃけ、睡眠時間一時間で。
授業も終わって、さて御飯です。
後輩O「光一さんの車でどっか食べに行きましょうよ」
さすがです後輩O
先輩を足にして食べに行くというその根性
そもそも君は、この日の授業中に言ってくれましたよね?
後輩O「あ、先生。
実は11月5日に卒業論文の中間発表があるんですけど、
それでこの人発表するんで来てください」
よりによって、私が尊敬して止まない他学科のM教授にそう言う後輩O
先輩を指して「この人」呼ばわりするのもどうかと思うが、
それ以上に、
私の卒論テーマ=M教授の専門
……
お前はそんなに私を針の筵に座らせたいのか?
そんな後輩Oと大学近くの店で食事です。
だって遠出すると論文読む時間なくなるもの
「ペスケ・ペッシ」という、大学前のイタリア料理店です。
何気に気に入っていて、そこそこの頻度で行っています。
はい、
4月にちょっとした「恥」を晒した店でもあります
……あのころって日記の書き方が今とはずいぶん違いますね
さて、この日は雨が降っていたんですよ。
私も後輩Oも傘をさして出かけるわけです。
さて、店に入りますと、
バイトの娘「あ、傘はこちらにお願いします」
と、傘立ての存在をアピール
私も後輩Oも折りたたみ傘をその中へ入れるわけです。
光一「あ、お前傘をたたむな。そのまま入れろ」
後輩Oは私の指示通り、折りたたみ傘を小さくたたむことなく、
傘を閉じた状態で傘立てに
私、
傘を後輩Oの傘の内側に入れる形で傘立てに
状況わかりますか?
つまり、
傘の中に傘をしまったわけ
もちろん後輩Oはこう言うわけですよ。
後輩O「ひどいですよ、光一さん。
俺の傘、中がびしょぬれになっちゃうじゃないですか」
そんな反論は当然予想していたわけで、
でも、
そうしておいたほうが、他の傘と紛れ込まなくて済むので、私には都合がよかったり。
後輩O「帰りに傘差すとき、
俺が濡れちゃうじゃないですか」
そりゃそうですよ、
傘の中身がびしょぬれじゃあ、
さしたら水が落ちてくるもの……
私は先輩らしく、後輩Oに言ったわけですよ。
光一「つまりこれは、
人の欲せざるところ、人に為すことなかれ」
後輩O「じゃあ、なんで俺にやったんですか?」
光一「つまりだ、
お前は今不快な思いをしたし、
帰りは濡れてしまうわけだ
そのようなことを人にしてはいけないということをお前が学べばいいわけだ」
さらに後輩Oの反論は続き、
飯も終わって外に出るとさらに言うわけですよ
後輩O「うわ、中身濡れてる
なんてヒドイ人だ!!」
光一「だから、前にも言っただろう
人の欲せざるところ、人に為すことなかれ」
後輩O「俺何もしてないのに」
いや、お前は前科があるだろ?
後輩O「絶対復讐しますからね」
光一「お前はぜんぜんわかってない
これは先輩から後輩に与えた訓示なんだよ
そして、復讐は復讐を呼ぶわけで
それは断ち切らなくてはいけないものなんだ」
後輩O「それってただの屁理屈じゃないですか」
光一「まあ、そうとも言うな」