教育実習時心得
さて、教育実習をこれから受けるみなさんには、少なくともこれくらいは持っていたほうがいい。というよりもむしろ、もっているべきである心構えがあります。
その心構えがあるのとないのとでは、実習に臨む姿勢がまったく異なるだろうと思います。
まずもっとも重要な心構えは、
「自分は教育実習を『させてもらっている』」というものです。
みなさんは、どうして教育実習を受けるのか? さらには、どうして実習をさせてもらえるのかを考えたことがあるでしょうか?
教育実習を受けるのは、一義的な理由としては「教育免許」を取得する単位の一つとして、カリキュラム上に「実習単位」が組まれているからです。これは誰でも自覚していることでしょう。
実習をさせてもらえるのは、一義的な理由としては「教育制度」がそのようにできているからです。
しかし、そのようなことはあくまで一義的なものにすぎません。
すなわちこういうことです。
「教育実習」を受けるのは、本質的には将来の職場学習です。いわば、研修と考えていただいても結構でしょう。しかし、研修は給料が出ます。しかし、実習では給料は払われません。むしろ、研修のための教材費を払うこととなります。しかし、だからといってそれが研修=仕事となんら変わらないことは事実です。
実習を受けることで、我々は将来の教育現場をある程度には見ることができるわけです。それは、将来の自分の進路へのビジョンともなるでしょう。単なる単位取得の手段と見なすことはできないのです。
「実習をさせてもらえる」のは、現場の教職員の方々が、非常に多忙な時間を割いて、多くの事務処理作業やカリキュラムの調整をしてくださっているからです。それが、どれだけ現場の方々への負担となっているのかを自覚するべきです。
すなわち、これらのことから導き出せる心構えがあります。
それは、
「我々は教育実習をしに行くのではない。させてもらいにいくのだ」
ということです。
学校にとっては非常に邪魔な存在が「教育実習生」です。しかし、それでも我々は現場に迎え入れられ、2〜4週間の実習をさせていただけるわけです。
と、上記の心構えからすれば容易に「教育実習」に向けた姿勢ができると思いませんか?
すなわち、「中途半端な実習ではなく、本当に先生のつもりで『仕事』をするのだ」と。
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