子供が持ち帰るモノ
小学校三年生時
突然ですが、
子供って色んなモノに好奇心を示しますよね？
自分が子供のときとか、
もしくは自分の子供であるとか……
学校の帰り道とかで見つけたものを、
持って帰ってきたりしませんでしたか？
そして、
持って帰ってきたものを、
誇らしげに親に見せたりしませんでしたか？
私も子供のころ、
学校の帰り道や森で色んなモノを持ち帰ったものです。
ときには、
土手に生えている『つくし』を持ち帰ったり、
はてまた『あけび』をとって帰ってきたり、
『ざくろ』なんかを持ち帰って食べたこともありました。
ああ、『木苺』なんてのもありましたねえ。
別に上記のものでなくてもいいんですけど、
持ち帰ると大体は親が、
『あら、よく取ってきたわね』
と誉めてくれませんでしたか？
子供心にはそうして誉められたくて、
また何かを持って帰ってきませんでしたか？
ある日のことでした。
その日の帰り道でも、
光一は
『あるモノ』
を見つけまして、
誉められたい一心で……
『よく取ったわねー♪』
と言われたくて、
光一「……えい！」
トスっ……
それを、
傘の先に突き刺して
持って帰ってきました。
それを傘の先に突き刺し、
高く掲げて帰るさまは、
例えれば
『敵将の首級を槍先に掲げて凱旋する武将』
という感じで想像していただけるといいと思います。
その先に掲げて凱旋するさまを、
当時の悪友たちも、
『おおー、すっげー！！』
と子供らしく目を輝かせて見ていました。
そうして、悪友たちと一緒に当時の自宅へ……
光一「ただいまー！！」
と、私はその傘を
玄関で母親に突き出して見せたのです。
母「きゃあぁぁぁぁ！！」
光一「これねえ、学校帰りに取ってきたの♪」
母親の
叫び
をよそに、
私は
誇らしげに
そう言って見せました。
多分、
誉めて誉めて！！
と言わんばかりの表情だったと思います。
なんせ、
『ヘビ』
を串刺しにして持って帰ってきたんですから♪
母「さっさと捨ててきなさい！！」
（怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒）
母、
大・激・怒
でございました。
母の頭には、
大きな二本のツノが生えておりました（怖）
泣く泣く裏の林に突き刺した
『蛇』
を捨ててきた私。
悪友たちも、しょぼくれて付いてきてくれました。
と、こんな出来事を、
さっきの『蛇』の画像を撮影したときに思い出しました。
蛇の画像を嬉々として撮る現在の私を、
キモッ！！
キショッ！！
と呼んだ人がいたのを忘れてはいないです……。