さあ社会科の時間です
大学1年生当時
みなさん、自分が得意な科目ってありましたか?
ちなみに光一は、
苦手=数学・古典・漢文・英語得意=社会科全般
でした。
ちょっと自慢話になってしまうんですけど、私って、小中高と一貫して、
社会科系の科目はオール5
をキープしていたんですよ。
もはや
「地理・歴史・公民どんとこい!!」
って状態ですよ。
「教育実習」では、日本史を教えて、大学では西洋史を研究しています。
さて、ここからの話は光一が大学一年生時(2000年6月)の話です。
私は地方国立大学の「文芸部」というサークルに所属しています。
で、
飯代が全部先輩のオゴリになる、
「新入生歓迎期間」(4〜5月)
は全く顔を出さないで、名前だけ残していたんですね。
今考えるとめっさもったいない。
2〜4年生のときは、
「先輩だから」
ってことで、新入生におごっていたわけですけど……
自分がおごってもらってない分、
なんだかやるせない気分にもなったりならなかったり。
ん?
ワタシ、小さい人間? そう?
……………………
うん。やるせない気分になんてならなかったよ!!
…………………………………………
さて、
6月の梅雨時になって、
新入生歓迎コンパも終了したあたりから、
ようやく私はサークルに顔を出すようになったんです。
それは、
まあ飲み会とかで顔も知るようになったし、
サークルの雰囲気が私に合ってもいたし、
現実的には「新入生作品集」執筆のためでもあったんですけど。
さて、そこで大学生活で長く友達づきあいをしていく「S」という人物に出会ったのです。
この友人Sと初めて話らしい話をしたのが、
大学入学後最初の梅雨。
つまり2000年6月だったわけです。
その日、外はどしゃぶりの雨でして、その朝には、
「中部地方を中心に大雨が」
というニュースが流れていたんです。
名古屋市内では浸水とかもあって、被害も出ていると。
で、Sと初めて話をしたとき、
当然「どこの出身?」という話になったわけですよ。
やはり、大学は全国から人が集まるので、
最初の切り出しがこういう話題になりやすいんですよね。
で、地方の意外な話も聞けて面白いですし。
結構偏見があったと気づかされるんですよ。
S「名古屋の出身だよ」
なんということでしょう。
神様が私のために話のネタを用意してくださったではないですか。
今朝のニュースで、
「名古屋に被害が」
という話があったのですから、これは話を展開させるキッカケですよ。
光一「あ、名古屋出身なんだ。そういえば、今日の朝ニュースで、
『今、中部地方で大雨』って出てたよ」
S「あ、そうだね」
Sは一人暮らしを始めたばかりですし、
当然実家のことも気にかかっていたと思うんですよ。
だから、さらに続けたんです。
光一「心配だよね?
名古屋県出身なんでしょ?」
一瞬だけ、
部室の中に静寂が走った気がしました。
というか、
外の雨の音がはっきり聞こえた気がしました。
S「名古屋は県じゃねーよ」
光一「へ? そうだっけ?」
光一……
小中高と一貫して社会科はオール5!!
テストは満点か90点台……
そんな男、当時19歳(10月で20歳)
しかし、光一もすぐに気づいたんですよ。
そうだ、名古屋って都市名じゃん!!
光一「ゴメン。県じゃないね。
確か岐阜県の首都だね」
S「岐阜の下の県だよ。
しかも、首都じゃねえ」
そうです。
何を血迷ったか……
日本の首都は「東京」です。
光一「あ、あー……
じゃあ、和歌山県?」
S「全然遠くなってんじゃん!!」
いや、光一はここでひとつ言いたいんですよ。
「言い訳」ではなく「主張」として……
だって…………私関東の人間だし。
中部ってどこからどこまでかもよくわからないし……
大体「愛知県」って全国でもワーストクラスで知名度低いし。
知名度高いのは、むしろ「名古屋」だし。
だからいっそのこと、
「名古屋県」ってした方が全国的に通じるはずだし。
みなさんもそう思いますよね?
愛知=ピンとこない
名古屋=ピンと来る。
でも、光一は最後の最後で当てたんですよ。
光一「三重県!! 三重県の県庁所在地だ!」
S「隣だよ、愛知県だって」
Sが当てました。
んで、光一。遠くの県の人に対して、
とりわけ名古屋県民…………もとい、
愛知県民に言いたかったことがあったのです。
光一「愛知県民って、みんな、言葉の最後に、
『○○だみゃー。そうだみゃー』
ってつけるんでしょ?」
S「つけねーよ!!」