11/21(日)

寒いからって……


鳴島

「はう〜……最近寒いですぅ……。

布団が冷たい……」





ピッ





鳴島

「部屋に暖房あると助かりますねぇ♪

ふぁ〜……

……ZZZZZ」





ゴソゴソ





むにゅむにゅ……





鳴島

「ん?

って、キャー!!





ゴスッ!!





光一

「痛ッ!!

な、何事!?

何があった?

泥棒か!?

寝込みを襲うとは……」
鳴島

「それはこっちのセリフですぅ!!

何でマスターが、

一緒の布団で寝てるんですかぁ!?
光一

「そりゃあ、眠いからだ」
鳴島

ひ、ひ、人の胸に顔埋めて、

だ、抱きついて……

な、な、何する気だったんですかぁ!!

よ、夜這いですかぁ!?
光一

「ひ、人聞きの悪いことを。

よ、夜這いじゃないYO!!
鳴島

YO!! じゃありません!!

ごまかさないでください」
光一

「だ、だって……

私の部屋寒いんだもの」
鳴島

「だからって人の部屋に忍び込んで、

一緒の布団に入りますかぁ!?」
光一

その方が暖かいじゃん!!
鳴島

「だからって無断で……」
光一

「いや、待ってくれ。

そもそも綾香君が

『知らない土地で身寄りもないから、

住み込みで働かせてください』

って、ココに来たでしょ」
鳴島

「それとこれと……」
光一

「話は最後まで。

で、君のためにワザワザ、

私はエアコンのある自室を譲って、

元物置の最悪の部屋に移ったんだよ」
鳴島

「それは感謝してますけどぉ……」
光一

「だとしたら、

私にはこの部屋も使用する権利があってもいいじゃない。

この店、そもそも私のものだし」
鳴島

「そんなこと言ったら、

私のプライバシー無くなっちゃうじゃないですかぁ」
光一

「だから、そうならないように、

寝るときだけでも。

ね♪ 寝るときだけでも♪

一つの布団で寝ようよ!!
鳴島

い、イヤですよぉ!!

ま、まだ夫婦でもないのに一つの布団……。

ま、間違いが起きたらどうするんですかぁ!?」
光一

「間違いなど起きん!! 断言する!!

私は暖かい寝床が欲しいだけだ。

寒くて夜も眠れん!!

寝不足で綾香君の給料計算も忘れるかもしれん」
鳴島

「でもぉ……」
光一

「せめて……

せめて人肌だけでいいんだ!!


人肌のぬくぬくが欲しいだけなんだ。

抱きついて暖まれるだけで満足なんだ!!」




抱ッ!!





ぎゅぅー!!





鳴島

キャー!!





ドスッ!!





光一

「ぐぅっ……ガクッ」
鳴島

「ちょっ……ヤダ!!

マスター。

抱きついたまま気絶しないでくださいよぉ!!」

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