11/7(日)

お給料がぁ……


鳴島

「うえ〜ん!! マスターのいじわるぅ!!」
光一

「シャアラァァップゥ!!」
鳴島

「黙らないもん!! 黙らないですもん!!」
光一

「聞こえないったら、聞こえない!!」
鳴島

「うー……賃下げ反対ですぅ!!

経営者の横暴ですぅ!!」
光一

「うるさーい!! 

と・に・か・く・だ!

綾香君の今月の給料は半分だからね!!
鳴島

「そんなのあんまりですぅ……

ちゃんと、

900円(時給)×10時間×10月勤務日26日=23万4000円

を要求しますぅ!!」
光一

「……あのねぇ……綾香君?」
鳴島

「むぅぅ〜!! 譲りませんよぉ!!」
光一

「ここに『綾香による店の損害ノート』があります」
鳴島

「そ、それがなんだっていうんですかぁ!!」
光一

「なんだ……

じゃなーい!!

君が先月壊した店の備品……

一体いくらだと思うんだね!!」
鳴島

「お、覚えてないもん!!」
光一

「ここに全て記載されているんだよ。

君が先月壊した店の備品……

コーヒーカップが21個に、ソーサーが13皿……」
鳴島

「うっ!!」
光一

「ランチメニュー用のプレートが13皿……」
鳴島

「ううっ……」
光一

「君がコーヒーをぶちまいてシミをつけたお客様の服……

総計11人分のクリーニング代……」
鳴島

「う、うみゅー……」
光一

「あ、オーブン壊してるな……」
鳴島

「はうっ!!

あ、あれはぁ〜」
光一

「これで

『君の給料半分で済ませてあげよう』

と言っているのだがね?」
鳴島

「あううう……」
光一

「実際問題としては、

君の給料全額でも足りないのだがね?

特にオーブン代なんて……」
鳴島

「うう〜……ごめんなさいですぅ……」
光一

「まったくわかればいいけど……

もうちょっと注意してくれないかね?」
鳴島

「善処しますぅ……」
光一

「喫茶店も信用が第一なので、

ここまで粗相されると大問題なのだがね?

普通の店だったら、とうにクビだよ?」
鳴島

「あ〜う〜……」
光一

「向こう三か月分の給料は半分にするからね」
鳴島

「はうっ!! それはいくらなんだって……」
光一

「ん? 何?」
鳴島

「なんでもないですぅ……」
光一

「はい。よろしい。

では仕事に戻って。

は〜あ、忙しい……」
鳴島

(心の中の声)『あうー……すっごい怒られましたぁ……』

(さらに心の中)『ちょっと腹いせに……
        ……マスターの背中を突き飛ばそうかなぁ……』






ドンッ!!
光一

「おわっ!? ……と、と……」





がしゃぁぁぁん!





カランカラン……





鳴島

「あう!! ま、マスター!! 大丈夫ですかぁ!?

こ、ここまでヒドイことするつもりじゃなかったんですぅ!!

す、少しだけ突き飛ばして脅かすつもりで……

キャー!!

マスター、しっかりしてくださいぃ!!」
光一

「ぐ……きゅ、救急sy……

そ、それと……これもげ、げ、減給対sy……ガク……」
鳴島

「は、はううう!!

ご、ごめんなさいですぅ!!

ごめんなさいですぅ!!」

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