12/1(水)
私もぉー!!
鳴島
「マスターばっかり、ずるいですぅ!!
私もどこか連れて行ってくださいよぉ!!」光一
「あのねー……
私は合宿に行ったのであって、
必ずしも遊びに行ったわけではないのだよ?」鳴島
「マスターがりんご風呂入って、
勉強会の後に女の子とかと楽しそうに話した……
なんてこと聞いても面白くないですぅ!!」光一
「しょうがないだろ?
合宿だったんだから。
おみやげに『刺身こんにゃく』買ってきたじゃないか」鳴島
「むぅー!!
私も連れてってくださいよぉー!!
私もりんご風呂入りたいですよぉー!!」光一
「そう言われても、
私だって暇じゃないんだが……」鳴島
「ううう……ひっぐひっぐ……」光一
「泣かないでくれよ。
子供でもあるまいし……」鳴島
「泣いてなんてないですもん!」光一
「ふう……しょうがないねえ……
ちょっと待っていたまえ」鳴島
「ほえ?
どこに行くんですかぁ?」光一
「すぐに戻るよ」鳴島
「ほえ?」光一
「と……来たまえ」鳴島
「何してきたんですかぁ?」光一
「いいから、いいから♪」
鳴島
「…………」光一
「自宅りんご風呂を作ってみた。
どうかね?
不満かね、やはり?」鳴島
「あれ?
リンゴなんてありましたっけ?」光一
「今、急いで買ってきた」鳴島
「ふえ〜♪」光一
「やっぱ、こんなのじゃダメかい?」鳴島
「い〜え〜♪
お心遣い感謝ですぅ!!」光一
「やれやれ、泣いたカラスがもう笑った」鳴島
「ふえ〜♪
早速入ってみますぅ♪
これから脱ぎますのでぇ」光一
「りんご風呂は、肌がスベスベになって、
美人になるらしいよ?」鳴島
「〜♪
そうなんですかぁ♪」光一
「ふむふむ……」鳴島
「〜♪
ぬぎぬぎ〜♪」光一
「……ほぉ……」鳴島
「えっとぉ、タオルはっとぉ……」光一
「ふむふむ……こうなってるのかぁ……」鳴島
「あと、石鹸に……
……って、あれ?」光一
「……綾香君、下の方の毛……」鳴島
「きゃぁぁぁぁ!!
変態!! 変態!!」
ゴスッ!!
ボグゥ!!
ゴスゴス!!
鳴島
「なんで……なんで……
なんで、人が脱いでるトコに、
さも当然のようにいるんですかぁ!!
し、しかも……
ずっと脱いでいるの見てたんですかぁ!!」光一
「な、だって、綾香君、
嬉しそうに脱いでいるし……
咎めなかった……」鳴島
「脱ぐって言ったからぁ、
マスターはもう、
脱衣所出て行ったと思ったんですぅ!!」光一
「ああ、そうか……
それはすまないねえ……
しかし、それにしてもイイ身体つきを……」鳴島
「早く出て行ってくださぁぁい!!」
ドゴドゴォ!!
バキッ!!
鳴島
「はぁはぁ……
ようやく動かなくなりましたぁ……
さーて、お風呂お風呂♪」
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