12/28(火)

何の計画ですかぁ?


鳴島

「マスター。

さっきから何を書いているんですかぁ?」
光一

「ん?

ああ……会員申し込みのパンフだけど」
鳴島

「ほえ?

何か作られるんですかぁ?」
光一

「うん。

まあ、趣味の集まり……みたいなモンかな?」
鳴島

「趣味?

サークルでも作られるんですかぁ?」
光一

「まあ、そんなもんだね。

ほとんど出来上がっているから、

年明けくらいに、店でメンバーを募るんだけど……」
鳴島

「へぇ〜」
光一

「ああ、ちなみに。

綾香君が主戦力確定の同盟なんだけど
鳴島

「ほえ?

私!?

な、何を作ってらっしゃるんですかぁ?」
光一

『全国ポニーテール萌え同盟』!!」
鳴島

「ななな、

何で私が参加することになってるんですかぁ!?
光一

だって、綾香君ポニテだもの♪

同盟の主力コンテンツとして、

この綾香君の日記を使わせていただくよ。

ああ、寄せられたイラストもね♪」
鳴島

「ううう、ええと……」
光一

「何を迷うことがあるのかね?

君の出番が飛躍的に増えるのだよ?」
鳴島

「そそそ、

そうかもしれませんけどぉ……。

だからって、

知らない人に愛でられるのはイヤですよぉ!!
光一

「この同盟のために。

しっぽ同盟仔馬のしっぽに参加申請もした」
鳴島

「あのぉ〜……

人の話聞いていますかぁ?
光一

「綾香君……ポニテは素晴らしきものだ!!

それが今……

なんらかの陰謀によって消滅しかけている……

君の存在は非常に重要!!

世界で求められている女神そのものなのだよ!!」
鳴島

「もしも〜し……」
光一

「だとすれば……

私が綾香君を独占していることは、

現状からすれば好ましくない!!

全国……いや全世界のポニテ萌え同士のために……

私は綾香君をデビューさせたい……」
鳴島

人の話を聞いてください!!





ボグゥ!!





光一

「くぬぅぅぅ……

主人の顔を殴ったね……うー……」
鳴島

「しゅ、主人だなんて……

マスター気が早すぎ……

だって、まだ籍も……」
光一

「何を言っているのだね? 君は……

雇い主を殴るなんて……たく……」
鳴島

「あ、ああ……雇い主の意味ですかぁ……

って、マスターが人の話を聞かないからですよぉ……」
光一

「ふむ……

で、何だね?」
鳴島

「とにかく……私はマスター一人で十分ですから。

人前に出るつもりさらさら無しですぅ!!
光一

「な、それは困るよ……」
鳴島

「私、ただのウェイトレスなんですからぁ……」
光一

「……ふむ……

では、同盟の本部であるこの店に、

訪問しに来たお客様の接待を頼むよ?
鳴島

「まあ、それなら……

って、それ普通に私の仕事なんですけどぉ……
光一

「ま、それイコール……

『全国ポニーテール萌え同盟』の同士たちに、

愛でてもらうという意味でもあるが
鳴島

なにゃっ!?
光一

「ん?

文句あるのかね?

ウチに来たお客様を接待する……

ウェイトレスとして当然の仕事ではないかね?
鳴島

マスターずるい!!

謀りましたねえ!!
光一

「謀ってなどおらんよ♪ 人聞きの悪い……

ともかく、そういった同盟を結成するのは、

すでに予定済み♪

基本コンテンツも完成しているので、

綾香君は逃げられんよ」
鳴島

「むぅ〜……」
光一

「まあ、それというのも、

綾香君が自信を持って人前に出せるほどの、

萌え娘であるからだ!!

私はそんな君を誇りに思っている!!
鳴島

「…………

……ふぅ〜

仕方ないですねえ……

じゃあ、マスターのために一肌脱ぎますよぉ
光一

「おお、さすが綾香君♪

話がわかるではないか!!」
鳴島

「まあ、マスターとの付き合いも長いですしねぇ♪」
光一

「うむうむ♪

で、一肌脱ぐ……

ふむ、それならば、お疲れ気味の私のために、

前回のお願いを聞いてはくれないかね?」
鳴島

「はい?

どんなのでしたっけ?」
光一

「ふむ……健康的なお酒の飲み方。

前回、うやむやにされてしまったからね♪

さあ!!

ただちに服を脱いで、

私のために『ワカメ酒』を……
鳴島

「ふえ?

そんな一肌はイヤですよぉ!!

まだお嫁にもらってくれたワケでもないのにぃ……
光一

「酒を飲むだけだ!!

な!

そこから一気に押し倒すのは我慢してあげる!!

してあげちゃっても良いかなー……

とも思わんでもない!!」
鳴島

どっちですかぁ!?

どっちにしたって、

イヤですよぉ!!
光一

「ええい……じれったい!!

ゴチャゴチャぬかさず、

さっさと……」
鳴島

ふにゃふにゃふにゃ〜ぁ!!





ゴスッ!!





ブスゥゥゥ!!





……どさっ……





鳴島

「はあはあ……

もう、いい加減にしないと、

こっちも本気で怒りますよぉ……」
光一

「……ぁぅ……さ、刺して……おい……て

……よ、…よく……言える……ねぇ……」
鳴島

「そ、そのくらい……

当然の罰ですよぉ……」

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