12/31(金)

大晦日ですぅ♪


鳴島

「今日で今年も最後ですねぇ」
光一

「そうだねえ」
鳴島

「お蕎麦を食べてぇ、

明日は初詣におせち♪」
光一

「ふむ……まあ、そういうことになるか」
鳴島

「明日は一緒に初詣行きましょうね♪」
光一

「あ、私は無理。パス」
鳴島

「えー……なんでですかぁ……

一緒にお願いしましょうよぉ……

相思相愛とか、キャ♪
光一

「ん?

今、最後に変なことを言わなかったかね?

まあ、いい。とにかく無理。

ああ、あと年越しそば一緒に食べるのもパス」
鳴島

「ふえ!?

な、何で……」
光一

「私は、今日の夕方から出かけてくるから。

ああ、もちろん泊まりなんだけど……。

だから、そっちで蕎麦食べるし、初詣するからパス」
鳴島

「ふえ?

じゃあ、わ、私は……」
光一

「お留守番よろしく。

せっかくの休みなんだから、

どこか遊びに行ったらどうだい?」
鳴島

「ええっ!?

せっかくの休みなのに、私一人なんですかぁ……

イヤですよぉ!!

マスターと蕎麦食べたい!!

初詣行きたいですぅ!!
光一

「そう言われても困るんだけど……

君を連れて行くわけにも……」
鳴島

「…………

女ですね?
光一

は?
鳴島

外に私以外の女を作っているんですねぇ?

それで私と年を越せないんですねぇ?」
光一

「ちょ、ちょっと待て!!

な、何を言っているのかね?」
鳴島

マスターの浮気ものぉ!!





ドスゥ……





光一

「ぉぅ……ふ、腹部に……に、鈍い感覚がぁ……」
鳴島

「う、浮気ものには良い罰ですぅ!!」
光一

だからって刺すな!!

これでは幾つ命があっても足りん!!」
鳴島

私を一人にして、

浮気しているマスターがいけないんですぅ
光一

「だから、浮気ではない!

叔父の家に行くのだ!!

父方の本家だからな。

分家が本家に挨拶回りに行くのは当然だろう!!
鳴島

「ふえ?」
光一

「だから、正月の親戚回りであって、

女に会いに行くようなイベントではない!!
鳴島

「あ、あう……

申し訳ないですぅ……」
光一

「だから、ちゃんとお留守番頼むよ。

おせちとか、分けてもらってくるから。

餅も貰えるし、

帰ったら雑煮でも作ってやろう」
鳴島

「は、はい。頼まれましたぁ」
光一

「それと、君のもう一つの間違い
鳴島

「はい?」
光一

「君は、

『マスターの浮気ものぉ!!』

と言って私を刺したが、

これは根本から間違っていると気づかないかね?
鳴島

「ふ、ふえ?」
光一

そもそも、君と私は付き合ってないだろう?

私は君の『雇い主兼大家』であって、

男と女の関係など持ってない!!

だから、私が外で女を作っていても、

浮気にはならん!!」
鳴島

「なっ!?」
光一

「まあ、そもそも今の私には、

外に女もいない。

つまりはフリーだがね?」
鳴島

「あ、そ、そうですかぁ……

ちょっとだけ安心……
光一

「そもそもだよ?

君と私に肉体関係でもあればともかく……

なんでそれもないのに、

色々ステップを通り越して、

『浮気もの』にされなくてはならないのかね?」
鳴島

「あ、あう……」
光一

「つまり、今ここで肉体関係を築いておけば、

『浮気もの!!』と言われても仕方がないわけだ。

よし!!

では、これから出かけるまでに、

ちゃっちゃと関係を作っておくかね?
鳴島

へ? へ?
光一

大丈夫!!

綾香君は初めてだから、怖いだろうが、

優しくシテあげる!!

よし、久々に頑張るか!!」
鳴島

「ま、マスター……

そ、それも色々ステップを通り越し過ぎている気がぁ……

ちょ、ちょっと待ってください!!

ちょ、ちょ……」
光一

安心したまえ!!

最初は痛いが、

回数をこなせば気持ちよくなるから♪」
鳴島

にゃにゃにゃにゃにゃにゃ!?
光一

では、いただきま〜す♪
鳴島

ふみゃぁぁぁぁぁ!!





ドスゥ!!





ブスブス!!





ドシュゥゥゥ……





……ドサッ……





鳴島

「はあはあ……ようやく動かなくなりましたぁ……

ま、まだそんな覚悟はありません!!」

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