12/8(水)
お店が壊れるぅぅ!!
光一
「綾香君。
ちゃんと押さえてて!!」鳴島
「押さえてますよぉ!!」光一
「うーん……サッシが枠にはまらない……」鳴島
「それ以上押すと、今度は中に……」
ガギギギギ!!
光一
「うわ……。
今度は部屋の中にズレてしまった……」鳴島
「うー……
朝早くから、こんなのでズブ濡れぇ……」光一
「それは私もだ!!
台風なんだから仕方ない!!」
ビュゴゴォォォォ!!
鳴島
「ふええー!!
窓が……お・も・い……。
風に押されるぅぅ……」光一
「くっそー……なんでこんな季節外れに……」
カシャアァァァン!
光一
「あー!!
プランターの花がー!!」鳴島
「植木鉢が粉々ですぅ……」光一
「ぬうう……。
綾香君。その右側のサッシを支えててね。
私は左側のをもう一度外からはめ直す」鳴島
「はいですぅ!!」光一
「ぐぬうう……」鳴島
「あ、マスター!!
後ろ後ろ!!」光一
「ん?」
バサァア……
ガサガサ!!
光一
「わ、わっぷ……
ま、前が見えん!!
何だこりゃあ!?」鳴島
「そっそれビニール袋ですよぉ。
今取ってあげますぅ」光一
「バカ!!
今君が手を放すと……」鳴島
「ふえ?」
ビュゴォォオ!!
鳴島
「ふえええぇぇ……」
ガシャアァァァン!!
光一
「とっ!!
綾香君、大丈夫!?」鳴島
「ふええ……。
腰が抜けましたぁ……。
でも、大丈夫ですぅ……」光一
「うー……サッシの窓ガラスが粉々……」鳴島
「ゴメンなさーい!!」光一
「いや、
別に綾香君のせいじゃない……」
…………
光一
「あれ?」鳴島
「ほえ?」光一
「風が急に止みだした……」鳴島
「あ、そーいえば♪」光一
「だー!!
あと10分窓がもってくれれば、
割れずに済んだのにー!!」
バンッ!!
光一
「ん?」鳴島
「マ、マスター。
その叩いたトコ……」
ブシュウゥゥゥー
光一
「ギャー!!」鳴島
「ちょ、ちょーどガラスの割れたトコですぅ!!」光一
「うおおお……。
手が手がぁ!!」鳴島
「マ、マ、マ、
マスター……お、お、お、
落ち着いて下さいぃ!!」
ふにっ
鳴島
「キャァァ!!
そこは私のムネですぅ!!」
ゴスッ!!
光一
「グギャアァァァ!!」
ザクッ……
光一
「ごおおおお……。
またガラスがぁぁぁ!!」鳴島
「あ、あうあう。
ゴメンなさいゴメンなさーい!!」
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