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光一
「うーん……最近は寒いなあ……」 |
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鳴島
「あ、マスター。
おはようございますぅ♪」 |
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光一
「うむ。おはよう」 |
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鳴島
「……………………」 |
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光一
「さて、寒いが仕事にとりかかるか」 |
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鳴島
「ニコニコ」 |
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光一
「それじゃあ綾香君はホールの掃除から」 |
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鳴島
「ニコニコニコニコ」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「ニコニコニコニコニコニコ」 |
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光一
「うーん、しかし今日も寒いなあ」 |
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鳴島
「ニコニコニコニコニコニコ
ニコニコニコニコニコニコ」 |
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光一
「さーて、気合いを入れないと。
開店に支障が出るからなあ」 |
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鳴島
「ニコニコニコニコニコニコ
ニコニコニコニコニコニコ
ニコニコニコニコニコニコ」 |
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光一
「さて、私は市場で食材を仕入れてくるから。
留守中作業をよろしく」 |
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鳴島
「いい加減何か言ってくださいよぉ!」 |
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光一
「さっきから仕事の話をしているではないか!」 |
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鳴島
「全く信じられないですよぉ。
こーんな可愛い女の子が
朝からニコニコスマイル大放出なのにぃ……」 |
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光一
「それが怖いから無視しているんだろうが!
君も大人なら空気を読みたまえ」 |
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鳴島
「マスターこそぉ、
私のオーラから空気を読んでですよぉ!」 |
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光一
「空気を読んだからこそ、
君の不気味なスマイルを放置したんだよ」 |
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鳴島
「んまっ!!
こんなに可愛い私のスマイルを……不気味!?
マスター…………」 |
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光一
「何だね?」 |
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鳴島
「全国の私のファンに刺されるですよぉ」 |
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光一
「そんなにファンがいるとも思えんのだが……」 |
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鳴島
「むぐぅぅぅぅぅぅ!!」 |
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光一
「……………………
で、何なのかね? その不思議スマイルは?」 |
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鳴島
「不思議とはなんですかぁ!
誰でも振り向かせる私の極上スマイルですよぉ!」 |
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光一
「私は振り向いてないじゃないか」 |
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鳴島
「マスター……不感症か何かなんじゃないですかぁ?」 |
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光一
「何でそうならなきゃならないのだね!?」 |
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鳴島
「私のスマイルでドキ☆ドキしないなんて……
男としておかしいですよぉ…………」 |
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光一
「私は26歳にもなって『ドキ☆ドキ』なんて……
そんな奇妙な言葉を使う君の頭がおかしいと思う」 |
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鳴島
「私の年齢は20歳ですぅ!!
永遠の20歳ですぅ!!」 |
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光一
「2003年に君を雇った時点ではその年齢だったがね」 |
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鳴島
「むぎゅぅぅぅぅ!!」 |
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光一
「で、しつこいねえ…………
一体何なのかね?」 |
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鳴島
「まったくもう…………
気が付かないんですかぁ?」 |
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光一
「何にだね?」 |
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鳴島
「えー……マスター、信じられないですぅ……
毎日一緒にいるのに、気が付かないんですかぁ?」 |
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光一
「え? あ? あー…………
今日、生理が来たとかかね?」 |
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鳴島
「そういう変化じゃなくてぇ!!」 |
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光一
「……別にいつもと変わらない、
頭のおバカな26歳じゃないかね?」 |
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鳴島
「みゅきききききぃぃぃぃ!!
信じられないですぅ!!!!
少しは相手の変化に気が付いてくださいよぉ。
じゃないと凹んじゃうでしょうよぉ!!」 |
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光一
「えー…………何か外見が変わったでもないし」 |
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鳴島
「変わりましたよぉ!!」 |
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光一
「え? どこがだね?」 |
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鳴島
「…………見てわからないんですかぁ?」 |
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光一
「分からんよ」 |
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鳴島
「ふぅ……やれやれですよぉ。
先月から0.5キロダイエットに成功したのに……
気が付かないなんてどうかしてますよぉ」 |
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光一
「そんな細かな変化……誰が気が付くんだね……」 |
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鳴島
「細かくないもん!!」 |
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光一
「いや、だって君の体重………確か……」 |
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鳴島
「女の子の体重を口にするなーですぅ!!」 |
ε=ε=(/°ロ°)/ε=ε=┏( ゚Д゚)┛
いやぁー!!!
ε=ε=ε=(/°ロ°)/ε=┏(゜ロ゜;)┛
もうやめてー!!!!
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鳴島
「まったく……デリカシーもないんですからぁ」 |
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光一
「男をすぐに刺し倒す女が……
よく言えたもんだ……よ……グフッ……」 |