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鳴島
「うーん…………」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「うーんうーん…………」 |
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光一
「……………………」 |
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鳴島
「うううーん…………」 |
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光一
「何を朝からうなっているのかね?」 |
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鳴島
「みゃぎゃぁぁぁ!!」 |
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光一
「なんだね君は、
マンドラゴラかね!!
バンシーかね!!
魂吹き飛ばされるかと思った!」 |
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鳴島
「な、なーんだ、マスターですかぁ。
驚かすのは止めて下さい」 |
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光一
「驚かしたつもりは無いが、
何をそんなにうんうんと…………」 |
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鳴島
「あ、それはですねぇ」 |
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光一
「何? ひどい便秘?」 |
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鳴島
「違いますぅ!!」 |
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光一
「それともあれかね?
正月休み中に、
食べ過ぎとかかね?
社会人なら、その辺りもわきまえたまえ」 |
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鳴島
「ち〜が〜い〜ま〜すぅ!」 |
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光一
「じゃあ、
何を朝からうなっていたのかね?」 |
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鳴島
「というかぁ、
私がうなっているっていえば、
先ほどまで挙げたようなことしか
思い浮かばないんですかぁ?」 |
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光一
「他に何かあるのかね?」 |
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鳴島
「失礼な…………
乙女には考えることが沢山あるんですぅ」 |
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光一
「20代も半ばになって、
乙女ねぇ…………」 |
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鳴島
「私は永遠に20歳ですぅ!!
年寄りのマスターとは違うんですぅ!」 |
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光一
「失礼な!! 誰が年寄りかね!!
私だって20代だぞ!!
女性を性欲の対象としか見なさない
まだまだ元気な20代の青年です!!」 |
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鳴島
「またセクハラ発言を!」 |
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光一
「どこにセクハラ発言があるというのかね?」 |
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鳴島
「マスターは何時でも女性を
そんな風にしか見られない……」 |
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光一
「そう見れないほうが失礼かと思うのだが」 |
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鳴島
「そりゃあ、見られないよりは
見られたほうが良いかもですけどぉ……
どうしてそう本能的な発想しかできないのか」 |
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光一
「で、君は何を悩んでいたのかね?」 |
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鳴島
「ああ、そうそう実はですねぇ」 |
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光一
「ふむ」 |
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鳴島
「今年の抱負をどうしようかと……」 |
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光一
「今年の抱負ねえ」 |
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鳴島
「年の初めに何か目標を立てないと、
1年漫然と過ごしそうですしねぇ」 |
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光一
「珍しく良い心がけだねえ」 |
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鳴島
「でしょうでしょう!!」 |
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光一
「私なんてまず、
昨年末は大掃除もできなかったし……
今年の目標の前に、まだやることがなあ……」 |
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鳴島
「あー…………私も、
昨年の事での取りこぼしも
まだ結構ありますねぇ」 |
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光一
「今年に至っては、
まだ『巫女初め』もしてないしねえ」 |
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鳴島
「は?」 |
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光一
「ん?」 |
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鳴島
「マスター…………
『巫女初め』って何ですかぁ?」 |
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光一
「あ、君の地方では言い方が違う?
『巫女めぐり』って言えばわかるだろ」 |
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鳴島
「????」 |
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光一
「あれ? わからない?
全国の神社にみんな行くだろ?」 |
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鳴島
「初詣ですよねぇ……」 |
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光一
「あー、そう言う地域もあるんだってね。
みんな巫女さん目当てに
大行列作って行くもんねー」 |
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鳴島
「全国津々浦々…………
どこでも初詣と言うかと思いますがぁ。
しかも、巫女さん目当てじゃないし……」 |
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光一
「とにかく、巫女さんプレイもなしに、
1年を始めるなんて……
今年は本当に幸先悪いスタートだよ」 |
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鳴島
「マスターはとりあえず、
そのエロガッパな思考回路を
断ち切るというのを抱負としては?」 |
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光一
「え、エロガッパ!?
し、失礼だね、君!!
私のどこがエロいかね!!
巫女さんをH視点で見れないとしたら、
巫女さんにとても失礼ではないか!
巫女さんは最高のオカズですよ!」 |
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鳴島
「マスターの思考回路こそ、
巫女さんたちに失礼ですよぉ……」 |