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光一
「あー、結局できなかった……」 |
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鳴島
「何を年の瀬にボヤいているんですかぁ?」 |
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光一
「いやー、
今年は結局できなかったなあと」 |
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鳴島
「……………………」 |
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光一
「ん?
固まってどうしたのかね?」 |
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鳴島
「変態…………」 |
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光一
「は!?」 |
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鳴島
「マスターの変態、変態、変態!!
ドスケベー!!」 |
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光一
「なんだなんだ、いきなり!?」 |
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鳴島
「そんな…………
若い女性の前で、
性的交渉を連想させるような事を……
立派なセクハラですよぉ!」 |
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光一
「どっからそんな話になった!?」 |
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鳴島
「だって、年内にできるできないだの……」 |
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光一
「子供作るなんてフレーズ、
どこにも入ってないだろうが!!」 |
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鳴島
「それはそうですけどぉ……
でも、エッチの方向の意味で言ったんですよね?」 |
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光一
「なんでそうなるのかね……」 |
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鳴島
「マスターがエッチ好きな人だから?」 |
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光一
「私のつぶやき1つから、
そこまで妄想できる君こそ……
耳年増というか、エッチではないのかね?」 |
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鳴島
「私はエッチじゃないもん!!」 |
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光一
「そうかねえ?
そんだけでかい胸持っていて、
エッチでないはずがない!!」 |
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鳴島
「むぐぅむぐぅ……」 |
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光一
「なんだね、その変な擬音は?」 |
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鳴島
「マスター…………」 |
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光一
「何?」 |
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鳴島
「やっぱりマスターはエッチだー!!」 |
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光一
「なんでだね!?」 |
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鳴島
「そうやってすぐに女性の胸にばかり、
……本当にエッチな発想ばかり!」 |
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光一
「女性の胸ばかりどうたらってのは、
私だけではなくて、
ここの人もそうだが……」 |
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鳴島
「この変態ども…………」 |
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光一
「なっ!!
この馬鹿娘が!!
全国の巨乳好きの男性に謝りなさい!
かなり少なく見積もっても、
男性の80%が巨乳好きなんだからね!」 |
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鳴島
「そうだとして、
それでセクハラする男性は少数ですよぉ……」 |
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光一
「嘆かわしい…………
私はセクハラなどしていない……
現に私を好青年と言ってくれる女性もいるのに」 |
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鳴島
「どこで好青年なんて言ってるんですかぁ?」 |
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光一
「言ってるだろうが!!」 |
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鳴島
「マスターが勝手に曲解しているだけですよねぇ?
『「面白い人」→陽ノ下光一さん』
『「失変カフェ」を拝見する限り、
光一さんご自身も面白い方に違いありません…!』
……伊都さん、面白い人とは言ってますけど?
まさにこれは偽装問題ですよ!!」 |
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光一
「むぅぅぅ…………
それはあくまで解釈の問題であって、
伊都さんは私を好青年だと思っているはずだ!」 |
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鳴島
「まあ、それはさておき、
というわけで、マスターはエッチで
…………なおかつMですよね?」 |
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光一
「服のサイズはね!!」 |
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鳴島
「なんですかぁ?
そのアメリカ人みたいな
ちょっとイラってくる切り替えし方はぁ?」 |
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光一
「いや、Mって言われたって
それぐらいしか思い浮かばないが?」 |
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鳴島
「いや、そういう意味じゃなくて、
SとMなら、Mですよねって意味です」 |
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光一
「しつこいねえ。
だから私の服のサイズはM!
Sなんて小さすぎるだろ!」 |
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鳴島
「そのイラっとくるアメリカ人的台詞、
やめないと刺しますよぉ?」 |
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光一
「なに、君アメリカ嫌い?
その前に、別に私はアメリカ的ジョークなんて
言っていないじゃないか!!」 |
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鳴島
「アメリカ人の言い方は、
なんだか微妙にイラってくるんですよぉ!
面白くないのに、滅茶苦茶笑うし……」 |
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光一
「なに、君アメリカ人に
変な恨みでも持っているの?」 |
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鳴島
「先日街にいた米兵が……私を見て、
『Oh! ポニーテールガール!』
『Wow!
ポニーテールガールにまたがって
これこそ本当の騎乗位!』
『おいおい、マイケル。
ポニーは馬じゃないぜ!!』
『Ohhhhh! シーット!!』
『マイケルのワイフが毎晩馬乗りで激しいから、
小柄のポニーなら乗りこなせるってかー!!』
『HAHAHAHAHAHA!!』」 |
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光一
「うわぁ……全然面白くないわー……
さすがアメリカンジョーク…………」 |
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鳴島
「ホンキでウザかったですよぉ。
あの連中、刺し殺して埋めてやれば、
もうちょっと世界平和になりますかねぇ?」 |
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光一
「それは…………
この店が営業停止になるので勘弁ね」 |