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鳴島
「おー、早い早い!!」 |
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光一
「な、早いだろ?
乗り換えてよかっただろ?」 |
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鳴島
「そうですねぇ。
光回線、本当に早いなあ」 |
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光一
「おかげでネット生活が楽になった」 |
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鳴島
「今までは動画はロクロク見られないし、
ファイルのダウンロードも…………」 |
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光一
「あまりにも時間がかかって
とにかくストレスだらけだったからね」 |
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鳴島
「いやぁ…………
本当にいいものが来ましたね」 |
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光一
「自宅から200メートル先までは、
すでに2年以上も前から
光回線が来ていたのにな……」 |
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鳴島
「本当にこの区画だけ……
ずーっと取り残されてましたねぇ」 |
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光一
「光回線でなくてもいいから、
ケーブルTVからネット引けないかと思って、
電話したことあるんだよ」 |
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鳴島
「へぇ、そうだったんですかぁ?」 |
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光一
「そうしたら…………
お客様の地域には
ケーブルTV通ってないですね……
と言われた」 |
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鳴島
「ありゃ…………」 |
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光一
「ケーブルTVだって、
連絡するよりも数年前から
目と鼻の先まで来ていたんだぞ!」 |
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鳴島
「本当に、よくよく……
インフラ整備が後回しにされてたんですねぇ」 |
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光一
「しかもその電話の際に、
『将来的にも事業計画はないですね』
って言われたからね…………」 |
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鳴島
「えーっ!!」 |
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光一
「ホントに、どんだけー……だよね。
しかし、昨年末くらいから急に
ケーブルTVも光回線も
開通することになったんだよね」 |
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鳴島
「なんでこんなに時間かかったんですかね」 |
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光一
「さあ…………
もしかしたら住んでいる住民の
7割近くが高齢者だから?」 |
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鳴島
「開通させても、
あんまり採算が合わないから……
ってことですかねぇ?」 |
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光一
「私はそう思ってるんだけど」 |
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鳴島
「まあ、何はともあれ
光回線が通ってよかったですねぇ」 |
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光一
「うむ」 |
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鳴島
「でもですねぇ、
マスター…………」 |
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光一
「何かね?」 |
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鳴島
「光回線を自宅に入れた一番の理由が……
エッチな動画をストレスなく見たいから
って…………どうですよ、それ?」 |
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光一
「逆に聞くぞ?」 |
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鳴島
「はい?」 |
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光一
「エッチな動画見るため以外に、
光回線にする意味ってあるの?」 |
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鳴島
「…………え?」 |
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光一
「だって、今までのADSLだって
そりゃあ遅かったけど、
普通のサイト見る分に問題なかったし」 |
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鳴島
「まあ、それは確かに…………」 |
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光一
「エッチな動画は重くなりがちだし……
クライマックスのシーンに行くまで
前段階の時間が長くてね…………」 |
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鳴島
「はぁ…………」 |
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光一
「前のADSLだと、一番良いシーンに行くまでに
止まるとか、時間かかりすぎとか……
でも、今の光回線ならば、
本当に即座に全部ダウンロードできるので、
好きなシーンだけつまみ食い可能に!」 |
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鳴島
「彼女さんにワザワザそれを言うのもどうかと。
それに…………
彼女さんいるのに、
オカズって必要なんですかぁ?」 |
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光一
「そりゃあ、必要だよ!!
君は男ってものが分かってないな。
彼女以外の女の人の裸やHだって
当然見たいでしょ?」 |
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鳴島
「知らんがな…………」 |
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光一
「動画の中には、
色んな女優が色んなシチュで……
とにかく愉しめるのよ!!」 |
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鳴島
「知らんって…………」 |
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光一
「それに、今では彼女と遠距離だから、
エッチが毎日できるわけじゃないもん。
オカズはストレス解消に必要です」 |
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鳴島
「まぁ…………
健全な性欲解消の必要性は認めますよう」 |
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光一
「でしょ」 |
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鳴島
「彼女にワザワザ言う必要性は感じないけど」 |
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光一
「でも私、ラブホテル行くときも、
エッチな映像彼女と見てるよ?
結構楽しい♪」 |
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鳴島
「それこそ知らんがな……」 |