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光一
「さて、今日も元気に仕事するか!」 |
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鳴島
「うーん、眠い眠い……」 |
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光一
「……………………。
1日の始まりから、
なんともやる気を削いでくれる発言をありがとう」 |
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鳴島
「ありがとうございますぅ♪」 |
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光一
「誉めてない誉めてない」 |
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鳴島
「なーんだ…………」 |
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光一
「なんだじゃないよ、まったく……」 |
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鳴島
「だってぇ…………
眠いものは眠いんですもん」 |
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光一
「何で1日の始まりから
そんなに眠いのかね……」 |
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鳴島
「昨晩は徹夜で
笑点の大喜利の録画を
半年分まとめて見ていました♪」 |
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光一
「……君はバカか」 |
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鳴島
「バカじゃないですよう!」 |
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光一
「仕事のある日に徹夜で録画見るって……
そういうのをバカと…………
って、笑点? 君、本当に若者!?」 |
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鳴島
「あ、笑点をバカにしたな、ですぅ!
それと、私は若者!」 |
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光一
「いや、笑点の大喜利は私も好きだが。
わざわざ半年分も一気に見るほどか!?
やってることは若者っぽいけど、
感性が若者ぽくない。
認めたまえ、君は若者じゃない」 |
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鳴島
「マスターよりは若いもん」 |
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光一
「まあ、笑点はともかく……
仕事に支障をきたすような事をしない。
社会人でしょ、君も。
認めたくないけど…………」 |
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鳴島
「マスターが認めようが認めまいが、
私は20歳だから社会人ですぅ」 |
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光一
「社会人は年齢じゃない!
というか、君は何度も言うように
20歳越えているだろうが……」 |
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鳴島
「私は美少女だから、
いつまで経っても20歳♪」 |
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光一
「20歳って時点で少女じゃないが……
まあ、そう言っていられるのも、
肌が綺麗なあと数年間だけだ。
さて、無駄話は止めて仕事仕事」 |
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鳴島
「はーい、仕事仕事」 |
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光一
「綾香君はまずそうだな…………
バックヤードの棚から
納品された荷物を持って来ておいて」 |
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鳴島
「はーい」 |
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光一
「さて……私は……」 |
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鳴島
「マースター…………
ちょっと手伝ってくださいよう」 |
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光一
「ん、何? どうした?」 |
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鳴島
「私の背だと、棚に手が届かなくて……」 |
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光一
「あ、そんなに高い位置だったっけ」 |
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鳴島
「マスターがしゃがんで台になってくれれば
何とか届きますよう。
マスター、ちょっと四つんばいになって
しゃがんでもらえます?」 |
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光一
「おう、わかった」 |
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鳴島
「よいしょ…………
ん、何とか荷物に手が届きそう……」 |
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光一
「って、ちょい待て!!」 |
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鳴島
「ほえ?
何ですかぁ?」 |
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光一
「何で君、私の背中に乗ってるの?
というか、
何で私が四つんばいになって
台代わりにならなきゃならんの?」 |
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鳴島
「え?
荷物に手が届かないから?」 |
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光一
「そういう意味じゃなく。
イスか何か使えば良いではないか!」 |
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鳴島
「あ、そうか!」 |
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光一
「そうだろ、まったく……」 |
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鳴島
「これだと、
マスターが上を向いたら
私のパンツ丸見えですもんねぇ……」 |
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光一
「そういう意味じゃない!!
人を台代わりにするなと言ってるの!」 |
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鳴島
「あーあ、パンツ見られ損……」 |
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光一
「私の名誉に傷がつくだろうが。
別に見たいわけじゃない。
そもそも、台代わりになるよう頼んだのは
君のほうではないか!!」 |
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鳴島
「そうですけどぉ……」 |
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光一
「あー、もう…………
私も何でこの手のことを疑問に感じない」 |
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鳴島
「M的なことが好きだ……って
体質に染み込んでるんじゃないですかぁ?」 |
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光一
「そんなわけねー!!
人の名誉を傷つける発言はやめたまえ」 |
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鳴島
「あれ、さっき…………
『パンツ見られ損』って言ったら、
マスター否定してないですよね!?」 |
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光一
「黒のパンツだろ。
それがどうした?」 |
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鳴島
「わー、やっぱり見られてたー!!」 |
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光一
「パンツぐらい大したことなかろう。
というか、私は別にパンツなどどうでもいい。
私は女性の裸しか興味は無い。
別に下着なんて見たって……」 |
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鳴島
「がるるるるるぅぅぅ……」 |
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光一
「ん、な、何!?」 |
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鳴島
「ノド笛噛み千切ってやるぅぅ……」 |
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光一
「お、おい。よせ、よしたまえ!!
狂犬か何かか!!
君は逆ギレの体質が身に付い……」 |