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鳴島
「マスター、マスター」 |
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光一
「なんだね?」 |
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鳴島
「カラオケの練習をされているそうですね」 |
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光一
「そうそう。今、嫁に付き合ってもらってね」 |
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鳴島
「あれほどカラオケ嫌いで通っていたマスターが」 |
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光一
「うむ。
せっかくの機会だから克服したいのだよ」 |
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清香
「苦手なものを克服しようとする姿勢は良い事かと」 |
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鳴島
「そうだねー♪」 |
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光一
「珍しく素直に褒めてくれているような」 |
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鳴島
「普段の私がひねくれているような言い方ですねぇ」 |
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光一
「いや……実際、まあいいか」 |
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清香
「なんでまた、急に克服しようと?」 |
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鳴島
「そうそう。普段からあんまり行動したがらないマスターが、
ましてや苦手なものに取り組むなんて。
……何か食べましたか?」 |
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光一
「何で"悪い物でも食べました"的な流れなのかね?」 |
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鳴島
「だって、面倒くさがりの上に、
ただえさえでも出不精なのにぃ」 |
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光一
「なんか私の評価がすごい低く聞こえるんだけど」 |
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清香
「お姉ちゃん。
いつも蕎麦を食べている人も、
たまにはうどんが食べたくなるんだよ」 |
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鳴島
「あ、なるほど♪
気まぐれって事もありますよねぇ」 |
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光一
「少しは前向きな考えでとらえて欲しいんだけど」 |
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鳴島
「マスター、いつもマイナス思考なので。
2002年頃にもカラオケ通っていたのに、
すぐに止めちゃったじゃないですかぁ」 |
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光一
「う……まあ、そういう事もあったけど」 |
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鳴島
「じゃあ、どういう心境の変化ですかぁ?」 |
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清香
「苦手な物に取り組むのって、
非常にエネルギーが必要ですから、
強い動機付けが必要ですよね?」 |
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光一
「うむ。私も30歳プラス1歳という歳になり、
色々考えるところもあってねえ」 |
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鳴島
「加齢による老化対策とかですかぁ?」 |
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光一
「君に加齢の話を言われたくは無いわ!
私とほぼ同世代のクセに!!」 |
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鳴島
「どこが同世代ですかぁ!?
私はマスターよりも4歳も下ですよぉ!」 |
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清香
「高校生の私から見れば、
あんまり二人とも変わらない……」 |
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鳴島
「うぐ…………」 |
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光一
「ぬぅ……まあ、とにかく色々考えるわけだ。
カラオケは付き合いとかでも出てくるし……」 |
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鳴島
「仕事でもプライベートでも、
付き合いでカラオケって多いですもんねぇ」 |
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光一
「高校の頃から逃げ回っていたが、
さすがにいつまでもというのもね」 |
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清香
「仕事の付き合いとかで断るのも辛いですしね」 |
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光一
「うむ。
それに振り返って色々思うんだよね」 |
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鳴島
「何をですかぁ?」 |
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光一
「今から12年前……大学に入学した頃……
カラオケが出来ていれば、積極的に仲間達と遊べただろうと」 |
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清香
「確かに……カラオケって遊びの定番でもありますしね」 |
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光一
「そして振り返るとますます思うんだ。
カラオケ行って交流をより深められる人間だったら、
もっと積極性ある人間になれていただろうと」 |
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鳴島
「遊びの定番が苦手で行けないと、
確かに付き合いも消極的になりますしねぇ」 |
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光一
「うん。そして積極的だったら……
大学生の時にもっと女子にモテていただろうと……」 |
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鳴島
「あー」 |
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光一
「大学生の時、女子にはモテていたと思う。
思うが、カラオケというツールがあればハーレムだったはず」 |
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鳴島
「モテていた……ああ、捏造、ですか?」 |
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光一
「捏造じゃないです!!
ほら、それに私の名前って光一じゃない!」 |
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清香
「そうですね」 |
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光一
「KinKi Kidsの堂本光一ってモテるじゃない」 |
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鳴島
「アイドルですもんねぇ」 |
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光一
「同じ光一同士なんだから、
私も歌が上手くなれば、女子にモテるだろうと!
向こうの光一にあって、私にないものといえば、
まさに歌しかないわけだからね!!」 |
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鳴島
「あー……妄想、ですかぁ?」 |
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光一
「妄想!?」 |
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鳴島
「アイドルと同じ名前の人なんて沢山いるじゃないですかぁ。
歌が上手い人だって沢山いますしぃ…………
歌が上手くなるくらいでモテたら、苦労しませんよぉ?」 |
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光一
「何故!? ホワイ!?
向こうの光一と私の差は歌唱力ぐらいのものですよ?」 |
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鳴島
「向こうはアイドルでカッコイイですが、
マスターは……まあ、その……普通……ですか?
中の中というか、そのくらいにはギリギリ見えますよ?」 |
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光一
「私が凡夫だと!?」 |
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鳴島
「アイドルと自分を同一存在と思うのはぁ、
さすがに自意識過剰かと?
というか、前も言いましたけどぉ……
既に結婚しているのにモテようと思うのって……
人としてマズイのでは?」 |
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光一
「自意識過剰!? 人として問題!?」 |
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鳴島
「というマスターは少し冷静になるまで置いておくとしてぇ」 |
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清香
「今週も色々プレゼントイラストなどをもらっています」 |
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鳴島
「一気に全てを公開はできないので、
先週から続いていますけど、ごめんなさいです」 |
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清香
「Webマンガ・イラストを全部で現在6点もらっています♪
ありがとうございます!!」 |
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鳴島
「今日はその内、イラスト2点をアップさせていただきましたぁ!」 |
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光一
「ちょっと、ボクはまたも置いてけぼりなのかね!?」 |
『鳴島清香〜セーラー服』
(吾妻龍一様)
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清香
「吾妻龍一さんからは、私のイラストをいただきました。
ありがとうございます♪」 |
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鳴島
「もう1点はと言いますと…………」 |
『18歳でリボン…。ましてや、30歳で…。』
(清水ももこ様、白髭狂信者様)
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鳴島
「ももこさんと白髭さんから合作をいただきましたぁ!!」 |
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清香
「今週も頂き物、ありがとうございましたぁ♪」 |
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光一
「あれ? 終わり?
私はまたもこうして置いてけぼりかね?
あ、今週で全ての頂き物を紹介できずすいません」 |