2/4(金)

わーにんぐ、わーにんぐ!


光一

「綾香君、綾香君」
鳴島

「はい、なんですかぁ?」
光一

「これあげるから、

携帯していたまえ。

ココを引っ張ると音が出る」
鳴島

「ん?

これ、防犯ブザーじゃないですかぁ
光一

「うむ。

最近なにかと物騒だからね。

一応身に着けておきたまえ。

相手を威嚇するぐらいはできるだろう」
鳴島

「へぇ〜……

マスター、私のこと、

心配してくれるんですかぁ?
光一

うるさいうるさい!!

さあ、仕事に戻ってくれ」
鳴島

「了解ですぅ〜♪」
光一

「と、今日はお客様多いな……

私もオーダー取りに行くか……」
女性客A

「あ、マスター。

注文お願いします」
光一

「はい。

何にいたしましょう……」





ピー!!!!!!





光一

って、何だ!?
鳴島

〜♪

あ、ご注文お決まりですかぁ?
女性客A

「は……

ああ、はい。」
光一

「…………」
女性客B

「すいません。

注文いいですか?」
光一

「あ、はいはい。

ただいま……」





ピー!!





鳴島

〜♪

っと、ご注文ですねぇ♪
光一

「…………」
男性客A

「あ、マスター。

注文いいかね?」
光一

「ああ、はい。

何にいたしますか?」
男性客A

「キリマンジャロと、

BLTサンド」
光一

「…………」
男性客A

「ん?

マスター、どうかしたかい?」
光一

「あ、いえ……

キリマンジャロとBLTサンドですね。

少々お待ちください」
女性客C

「マスター。

ついでにこっちのオーダーも……」
光一

「は……」





ピー!!!!!!





鳴島

はい♪

何にいたしますかぁ?」
光一

おい、綾香君?
鳴島

「ほらほらぁ、

マスターはぁ、

厨房に戻る戻るぅ♪

早くコーヒー入れてきてくださいよぉ♪」
光一

「あ、ああ…………」
鳴島

「はい。マスター!!

以上のオーダーよろしくですぅ♪」
光一

「うむ。

と……

このコーヒーと、これを、

1番テーブルと4番テーブルのお客様に」
鳴島

「はい♪」
男性客B

「ごちそうさま。

お会計……」
鳴島

「は〜い♪

お待ちください♪

えっと……600円になります」
光一

「と……

では、これは私が運ぶか」
女性客A

「わ♪

おいしそ〜!!」
光一

「お待たせしました。

ご注文のフルーツパフェと……」





ピー!!!!!





鳴島

「フルーツパフェとブレンド

お持ちしましたぁ♪

ごゆっくりどうぞ♪」
女性客A

「あ……

ど、どうも……」
光一

「綾香君。

お会計は?」
鳴島

「ほらほら、

オーダーたまってるんですからぁ、

戻ってください♪
光一

「てゆーか、綾香君。

さっきから

私の事を邪魔してないかね?
鳴島

「そんなことはありませんよぉ♪」
光一

「何故さっきから防犯ブザーを……」
鳴島

気のせい気のせい♪

ほら、仕事に戻ってください♪」
光一

「むう……

釈然とせんが……

忙しいし仕方ないか……」
鳴島

そうそう♪
光一

「な〜んか、

さっきから邪魔されているような……

でも、仕事自体は流れてるしなあ……

うーん…………」
鳴島

「ほらほら、

コーヒーを淹れてきて下さいなぁ♪」
光一

「はいはい。

と、ああ。

このアイスクリームを5番テーブルに」
鳴島

「了解ですぅ♪」
光一

「なんか引っかかるんだよなぁ……

まあ、今は仕事に専念……

えっと、キリマンジャロと……」
鳴島

(心の中の声)
『うふふふ〜♪

いい道具を手にいれましたぁ♪

これで、

店の中でマスターに近づける女は

いなくなりますぅ♪

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