鳴島
「マースター♪
おっはようございますぅ！！」光一
「うむ。おはよう。
君から挨拶を率先するとは珍しいね」鳴島
「まぁまぁ、マスターも色々あるでしょうけどぉ」光一
「うん？」鳴島
「まぁ、世の中生きていれば良い事もありますよぉ」光一
「何の話をしているのかね？
唐突過ぎてついていけないのだが？」鳴島
「あれぇ？マスター
落ち込んでいるわけではないんですかぁ？」光一
「私が何に落ち込んでいるのかね？」鳴島
「あれー……おっかしいなぁ……」光一
「何がおかしいのか、
さっぱり見えてこないのだが」鳴島
「マスター、ほんとーに、
今現在もやもやっと気分が晴れないとかないんですかぁ？」光一
「君の言っていることがさっぱり分からず、
もやもやっとはしているのだけど」鳴島
「なーんだ、
そんなに落ち込んでいるわけじゃないんですかぁ」光一
「だから何がだね？」鳴島
「じゃあ、
マスター的には現状で満足なわけですねぇ♪」光一
「私が何に満足していると？」鳴島
「マスター、色んな人達に
『どうしたら嫁を倒せるか？』
『どうしたら亭主関白になれますか？』
って聞いていたじゃないですかぁ」光一
「ありがたいことに、
多くの意見を寄せていただいたね」鳴島
「中でも伊都さんは
『亭主関白検定』なるものを見つけてくれましたねぇ」光一
「そうそう。
これで亭主の威厳を嫁に見せつけてやれってね♪」鳴島
「結果惨敗でしたねぇ♪」光一
「惨敗言うなー！！」鳴島
「伊都さんが言いますにはぁ、
『20％を切ったら・・・是非もなしです、潔く諦めてください☆ 』
とのことでしたがぁ…………
見事に２０％を切って、検定結果には
『残念ながら？将来、尻に敷かれるタイプです』
そう書かれていましたねぇ」光一
「あんな結果が参考になるものかね！！
私は認めない！！
私が尻に敷かれるなんてあってたまるか！！」鳴島
「参考にならないなんて言う割には、
検定結果をお嫁さんに見せる事で
『お前はこれから私に従順になれ！』
って言うつもりだったんですよねぇ。
ところが、お嫁さんの目の前で結果は惨敗……
余計に自らの威信を下げる結果に……ご愁傷様ですぅ」光一
「ご愁傷様言うな！！」鳴島
「てっきりそれで落ち込んでいるかと思ったのですけどぉ、
どうやら今朝は覚えてもいないようなので、
現実を受け入れたのかと思いましたよぉ」光一
「誰が受け入れるか！！
私は何が何でも『関白宣言』を実質的なものにするのだ！」鳴島
「まぁ、頑張ったらいいんじゃないですかぁ？」光一
「ぐぁぁぁ……ムカツク……なんてムカツク！！
私は何と言われようともあきらめない！
あきらめたらそこで試合終了ですよ。
まだだ、まだ終わらんよ！！
嫁を従順にするというのが、男の夢だからだ！」鳴島
「まぁ、頑張ってくださいよぉ」光一
「む？
君にしては珍しく私を応援するとは……
どういう風の吹きまわしかね？」鳴島
「いやいや、あきらめない事に意味はありますよぉ」光一
「うむ。その通りだ。
あきらめない事に意味はある！！
あきらめては前進はできないからね。
私は自らの目標に向かって、確実に歩き続ける！」鳴島
「そうそう。あきらめたら終わりですよぉ！！」光一
「うむ、その通りだ！！」鳴島
「だから、マスター！！」光一
「うむ」鳴島
「私の給料アップしてください！！」光一
「おう！！」鳴島
「おおー、言ってみるものですねぇ♪
夢はあきらめない事が肝要ですかぁ！」光一
「って、待て！！
君はどさくさ紛れに何を言っているのかね！！
私への応援を言うかという流れで、
何を言うかと思えば…………」鳴島
「私だってぇ、自分の生活をあきらめてないんですよぉ。
さあ、約束通りに給料をアップですねぇ」光一
「ふざけないでくれたまえ！！
誰が君の給料など一銭も上げるものかね！！
前回も言ったとおりだ！！」鳴島
「ヒドーイ！！
今、給料アップしてくださいって私の言葉に、
思いっきりＯＫしたクセにぃ！！」光一
「明らかな回答の誘導だったろうが！！
まったく……油断も隙もないとはこのことだよ」鳴島
「くぅぅぅぅ！！
マスターのおたんこなすー！！
ずっと尻に敷かれていれば良いんですよぉ！
例えマスターがあきらめなくなって、
ずっとお嫁さんとの立場は変わりませんよーだ！」光一
「なんだとー！！」鳴島
「なんですかぁ！！」
(゜Д゜(O＝(・_・O
私はあきらめない！！
きゅむっ！！
(O・_・)＝O)゜Д゜)O
私だって給料アップあきらめない！
ぐがぁ！！
(≧_≦)（゜Д゜)
はっ、絶対上げないよ。あきらめたまえ！
なんですってぇぇぇ！！
ε=ε=ε=(O°ロ°）Oε=┏(゜ロ゜）┛
マスターなんかに亭主関白は無理ですよぉ！
私はあきらめん！！！！
ε=ε=ε=ε=(/°ロ°）／゜;）┛
私はいつの日にか、嫁をじゅうｊｙ……
