鳴島
「るんたったー、るんたったー♪」光一
「……………………」鳴島
「灯りをつけましょ
ぼんぼりにー♪」光一
「……………………」鳴島
「お花をいけましょ……」光一
「菊の花〜♪」鳴島
「にゃっつ！？
縁起悪い！！」光一
「ん？
何の歌？
ノリ的にそんな感じかなーと」鳴島
「全然違いますぅ！！
ひな祭りの歌ですよぉ！！」光一
「ひな祭り？
何月何日の事かね？」鳴島
「３月３日ですよぉ」光一
「何を言っているのかね！」鳴島
「にゃうっ！？」光一
「３月３日と言えば、
このカフェの開設日ではないか！」鳴島
「あ、あー…………
そうでしたっけぇ？」鳴島
「くあー、嘆かわしい！！
誠に嘆かわしい！！
このカフェの看板娘のくせに、
開設記念日を忘れている！？」鳴島
「だってぇ…………
３月３日と言ったら、
断然ひな祭り…………」光一
「そんなマイナーイベント！
ひな祭りなど、
全人口の半分しか関係しない！
でも、当カフェは男女問わない。
つまり、開設記念日の方がメジャー！」鳴島
「なんですか！？
その無茶苦茶な理屈は！？」光一
「無茶苦茶ではないぞ。
ひな祭り＝女性限定
当カフェ開設日＝男女共通
ほら、人口比でも２倍の差だ！」鳴島
「こんな場末の認知度の低いサイトで、
何をほざいてやがるんですかぁ……」光一
「あー、君、言ってしまったね！！
言ってはいけないことを……
言ってしまったね！！
看板娘の君が、
自分の存在を否定するようなこと、
言っちゃったね！！」鳴島
「だってぇ…………」光一
「君も看板娘ならね、
当サイトのために協力しなさい。
ひな祭りなんてありません。
３月３日は『失変カフェ記念日』！
２００３年誕生なので、今回は６周年ですよ！」鳴島
「ひな祭りの方がいいなぁ……」光一
「嘆かわしい！！
なんと嘆かわしい！！
私なんて、６周年記念のネタに……
『先日初めて車の事故起こしました』
って…………
わざわざネタまで自虐的に提供したのに！」鳴島
「事故はマスターの不注意でしょうがぁ……」光一
「君も少しは身体をはって、
サイトの発展に貢献したまえ！
それがテキストサイト運営者の運命だ！
女の子なんだから、とりあえず、
ぬ、ぬ、ぬ、脱げばいいと思うよ」鳴島
「変態！！
ヤ、ですぅ♪」光一
「なんだと！？」鳴島
「だってぇ、３月３日は女の子の祭りですもん。
マスターのムサイ男祭りなんてイヤ！」光一
「なんて娘なのかね！？
雇い主の言うことを聞きなさい！！
雇い主は神様ですよ！！」鳴島
「ヤですよぉ。
この雛人形を綺麗に飾って、
ひな祭りを楽しむのぉ！！」光一
「……………………」鳴島
「な、なんですかぁ？」光一
「綾香君？」鳴島
「はい？」光一
「今日、３月５日」鳴島
「ですねぇ？」光一
「今から雛人形飾るの？」鳴島
「あっ！？」光一
「今頃片付けるのも問題だけど……
今から出すのはもっと問題じゃ。
完全に行き遅れですな、ご愁傷様」鳴島
「マスターが３月３日に更新しないから！
全てマスターの責任ですよぉ！！」光一
「何を言っているんだ！！
３月３日に飾り用意するのだって
充分遅いだろうが！！
２月中に雛人形用意しなかった
君が断然悪い！！」鳴島
「行き遅れたらマスターのせいだ……」光一
「人のせいにしないでくれたまえ！
そもそも、君既に２０半ばだろ？
大丈夫。そのままズルズル３０代……
そしてすぐにアラフォーの世界だよ♪」鳴島
「……………………殺す」光一
「……………………逃げる」
ε=ε=(/°ロ°）／ε=ε=┏( ﾟДﾟ）┛
い〜〜〜〜〜！！
ε=ε=ε=(/°ロ°）／ε=┏( ;ﾟДﾟ）┛
や〜〜〜〜〜！！
ε=ε=ε=ε=(/°ロ°）／┏(゜ロ゜;)┛
だ〜〜〜〜〜！？
