4/10(水)
そんなのは女性の特権でもなんでもないと思いますぅ

光一

まったく…………

本当にこういう点では女性が羨ましい!
鳴島

何に対して羨ましがってるんですかぁ?
光一

いや…………ウチの嫁さんが、

バイト先で巨乳のお客さん見たらしくてね
鳴島

はぁ?
清香

それがどうしたんですか?
光一

私は巨乳の若い女性が好きなんだよ
鳴島

女性従業員の前で平気でそういう事いう人は
清香

セクハラで訴えられて、

警察に連行されるの知ってますか?
光一

違う!!

最後まで話を聞きたまえ!!
鳴島

何が違うというのか…………
光一

で、嫁さんがバイト先で巨乳の客を見たって言うから、

『その客は何カップだったの?』

って聞いたわけよ、当然ね
鳴島

…………………
光一

そうしたら、嫁さんは、

『知らないよ、そんなの』だよ?

巨乳だって言うなら、

何カップか、バスト何センチか?

それを報告するのが当然だろ?
鳴島

普通じゃありません
清香

当然じゃありません
光一

あれ!?
鳴島

見た目で胸が大きいかどうか、

分かるかもしれませんけど……
清香

何カップとか、バスト何センチなんて、

見ただけで分かる訳ないじゃないですか
光一

だからそこだよ!!
鳴島

はあ?
光一

そこにこそ、女性の特権があるだろ?
清香

なんですか?
光一

ほら、男の場合さ?
鳴島

ひゃあぁっ!?
光一

こうして女性の胸を触ったりするとさ
鳴島

な、な、何をするんですかぁ!

警察呼びますよ?

刺し殺しますよぉ!?
光一

ほら、女性の胸をちょっと触っただけでこれだ。

男は女性の胸を、おちおち触る事もできない
清香

当たり前です。

何言ってるんですか?
光一

え!?

何でそんな軽蔑のまなざしなの!?
鳴島

当たり前ですぅ!!
光一

ともかく、

男はせっかく素敵な巨乳女性見てもね、

それを触ったりする事は出来ないんだよ
鳴島

何を言ってるんですかぁ?
光一

女性同士なんて、

お互いの胸を触ったって平気だろ?

少なくとも訴えられないだろ?
清香

まあ、訴えられる事は無いですかね
光一

だから当然ながらだよ、

その巨乳女性……若い女性が店に来たんだろ?
鳴島

まあ、奥さんの話では来たらしいですね
光一

だったら、女性としての特権を利用して、

その女性の胸を揉んでみてだね、

カップ数などを調べて、

それで私に報告すべきじゃないかね?
鳴島

はあ?
光一

女性の胸に問題なく触れるのは、

女性の特権ではないかね。

それを利用しないなんて…………

私は男性であるために、

そういう事が出来ないのに……
清香

マスター…………
鳴島

それは別に女性の特権でも何でもないです
光一

はあっ!?

何を言ってるの君達!?

言っている事の意味がわかってるのかね!?
鳴島

マスターこそ、

何を言ってるか分かってるんですかぁ!?
光一

私は女性が行使すべき権利を

声を大にして言っているだけだが?
清香

いや、女性のためじゃないですよね?
鳴島

マスターの欲望のために、

女性を利用しようとしているだけですよねぇ?
光一

……………………
鳴島

……………………
清香

……………………
光一

そういう側面も、有る事を、

私は必ずしも否定はしない。

しかし、これは女性の権利を主張するための、

ある意味やむを得ない便宜的な主張であり……

つまりは…………………
鳴島

はい、清香
清香

えっと、110番と…………
光一

ああ、待ちたまえ君達!!

私の話はまだ終わっていないし、

これは決して女性に対するセクハラなどではなく……

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